公開日: 2021/01/25
更新日: 2022/09/06
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、観光業やサービス業などが非常に厳しい状況に追い込まれている。その渦中、日本国内では「密」を回避し、感染を予防できる移動手段として、バイクの存在が再び注目されている。
しかし、実際には都市部における保管場所や駐輪場の不足など、問題は山積している。新たなブームを構築するための環境整備は、二輪業界全体の課題である。
モトGPと鈴鹿8時間耐久レースの開催中止。バイクブームを牽引してきた2大イベントの中止は、国内のバイクファンの心に深い影を落とした。モータスポーツ、つまりオートバイをスポーツとして観る、楽しむという行為は二輪業界発展に不可欠な要素である。
千葉県印西市にFLASH村という施設があることをご存じだろうか。ダートフラットコースと、レンタルバイクを用意するこの施設が注目を集めている。
元々この施設は全日本ロードレースに参戦している「TEAM MF」の練習用コースとして整備されたもの。チーム監督であり、FLASH村のオーナーである高橋英倫さんはこう語る。
「バイクレースが好きで、全日本ロードレースに参戦するチーム運営をしています。所属ライダーの練習にと思いコースを始めました。当初は身内だけでコースを使用していましたが、SNSなどで発信したら興味を持ってくれる方が沢山いました。ならばと、一般の方々にも走って頂けるようにしだのです」
走行料金は1 日で3000円、午前か午後の半日なら2000円。スクールも開催しており、平日なら3時間で5000円。1日8000円とリーズナブルだ。レンタルバイクはミドルサイズ(125㏄まで)、フルサイズ(250㏄)とキッズサイズ(50~80㏄)が用意され、料金は1日中レンタルしても3000円から9000円。オフロードバイクを所持していない人でも同行して楽しめるのは嬉しい。ユニークなのが、ロードレースライダー応援価格。WGP参戦者は無料、全日本選手権、海外選手権参戦ライダーはマイナス1000円値引きという規定だ。
「バイクの楽しさを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。日本には大手バイクメーカーが4社もありますが、レース環境はヨーロッパと比較すると凄い差があると感じます。もっともっと日本でもバイクと、バイクレースの楽しさを解ってもらえるように、少しでもお役に立てればと思います」
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