公開日: 2021/04/02
更新日: 2022/09/06
このところ、いろいろな業界で増えているのがオンラインイベント。二輪業界においても例外ではない。2月20日、ホンダがホームページに特設サイトを設けてスタートさせたのが「Honda Motorcycle Fes 2021」。今年のバイクシーズン到来に向け、さまざまなコンテンツを通してバイクライフを提案していくという内容だ。
会場にファンを集めるのではなく、配信により無観客でライブ開催を行うー。コロナウイルス感染に収束の気配が全く見えない中、コンサートや演劇などでよく見られるようになった方法だ。
メリットは、会場に行かなくても、スマホやパソコン、ネットに接続されたテレビやモニターなどで、どこにいても配信動画を見られること。アーカイブが残れば、生配信を見逃しても、自分の好きなタイミングでチェックすることができる。場所や時間を気にすることなく、公開期間であればいつでも見られるのがオンラインイベントなのだ。
オンライン化の動きは二輪業界にも見られる。例えば昨年、ホンダは「バーチャルモーターサイクルショー」、スズキは「WEBモーターサイクルショー」と、ネットでモーターサイクルショーの代わりになるコンテンツを公開した。今年、ホンダの動き出しは早く、2月20日から特設サイトで公開されているのが「Honda Motorcycle Fes 2021(以下、HMF2021)」。
これは、2021年のバイクシーズン到来に向け、豊かなバイクライフの提案を、さまざまなWebコンテンツで発信するオンラインイベント。ユーザーのライフスタイルやカルチャーにスポットを当て、『バイク乗りは、自由に、自分らしく生きている』をコンセプトに展開するというものである。
また、ネットだけではなく、HMF2021の公開に合わせてホンダウェルカムプラザ青山では、2月23日より二輪の2021年モデルが展示されている。
HMF2021は、内容を「Style Zone(スタイルゾーン)」「Culture Zone(カルチャーゾーン)」「Product Zone(プロダクトゾーン)」「Community Zone(コミュニティゾーン)」の4カテゴリーに分け、情報を整理して発信。
動画配信も多く、スタイルゾーンでは、バイク好き動画クリエイターのバイクライフに密着したオリジナル番組(月ごとに配信)、バイクに関わりのあるゲストが自身のバイクライフについて語り合うトークセッション(2月20日にライブ配信)。
カルチャーゾーンでは、エンジン音やクラクションなどバイクから発する音を効果的に使ったビートサウンド動画(2月20日にライブ配信)。
プロダクトゾーンでは、最新機種の開発者が、開発者ならではの視点で最新モデルを紹介していくオンラインのプロダクトツアー(2月20日にライブ配信)。ライブ配信中には、ツイッターやYouTubeと連動した企画も展開した。
コミュニティゾーンでは、動画配信はなかったが、掲示板型のコンテンツなどが用意されている。
アザーズコンテンツとして、プロレーサーたちの本音が聞けるトークセッション(2月20日にライブ配信)も配信された。
このほか、最新モデルや注目モデルを好きな視点で見ることができる「ホンダバーチャルガレージ」、若者向けカルチャー雑誌「Tokyo Graffiti」とコラボした「ファッションスナップギャラリー」など、オンラインイベントならではのコンテンツも多数用意されている。
バイクは、実際に乗って便利さや楽しさを感じる乗り物だが、オンラインでもバイクの訴求やバイクライフの提案は十分に可能。さまざまなコンテンツで見る人を楽しませてくれるHMF2021が、それを教えてくれた。
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