公開日: 2020/06/24
更新日: 2022/08/26
日本自動車工業会は9月26日、都内で第46回東京モーターショーに関する説明会および定例記者会見を開催した。
定例会長記者会見で豊田章男会長は、「従来のモーターショーの内容では、来場者は減る一方だ」との危機意識を表明した。前回2017年の第45回開催では来場者数は77万人。201万人を記録したとされる1991年の開催と比べると、実に半数以下に落ち込んだ。こうした状況の打開策として、今開催からは「体験型」をコンセプトとした展示を増やし、大人はもちろん、子供でも楽しめる内容にする、と説明した。
続いて自工会会長人事について言及し、豊田会長の2年間の任期延長について発表。同時に日産自動車の西川廣人前社長が退任することを明らかにした。自工会の会長職はかねて輪番制により決定しており、次期会長はホンダの神子柴寿昭会長を予定していたが、理事会において豊田会長の2年間の任期延長が承認・可決された。これは過去に前例のない、異例の措置となる。
その背景には、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催を控えていることや、自動車業界が変革期を迎えていることなどがある。日本としては、勝ち残りに向け戦略に一貫性を持たせ、日本の自動車業界が世界をリードするためには、豊田会長の指導力が必要、との結論に至ったもの。なお、豊田会長続投の後は、ホンダから自工会会長を選任する輪番制に戻る。
人気記事ランキング