公開日: 2020/06/24
更新日: 2022/08/26
「ヤエー」とは何かご存知だろうか。70年代から90年代にかけて、すれ違うライダー同士がピースサインを出し合う行為が流行ったが、いつの間にか誰もやらなくなった。しかし最近、その行為が復活しつつある。そのピースサインのことを「ヤエー」と言うのだ。なぜ「ヤエー」なのか。元々はYEAR(イェー)だったのだが、表記ミスが広がりYAEH(ヤエー)になったと言われている。
去年ぐらいから見る頻度が増え、今年はツーリングに行くと、ヤエーに“出会う数”がさらに増えた印象がある。ピースサインを送ってくる人の多くは、軽二輪に乗っているので、おそらく若いライダーだと思われる。
若者のバイク離れを報道で度々見聞きするが、実際はどうなのだろうか。警察庁が毎年発表している「運転免許統計」の普通二輪新規運転免許証交付件数(失効新規交付含む)で、平成26年から30年における20代のデータを見ると、26年が4439件、27年が4326件、28年が4221件、29年が4002件と減少傾向だったが、30年は4091件と増加。この全員がバイクに乗るということでもないだろうが、普通二輪の免許証を交付される20代が29年から30年にかけて増えたというのは紛れもない事実。
これら若いライダーを対象にした取り組みを行っているのがヤマハだ。「平成生まれの若者限定レッスン&ツーリング」を開催している。内容は、「実技準備(体操・車両説明・運転姿勢・引き起こし等)」「実技レッスン(発進・停止・スラローム等)」「ツーリング準備(ツーリング中の注意事項等)」「プチツーリング(インストラクターが先導)」「カフェ&トークタイム」。レッスンやツーリングを通して若いライダーの不安を払拭し、トークタイムで同じ趣味の仲間を増やしてもらう。そして、バイクを生涯の趣味として楽しんでもらいたい、というもの。
ショップとしても若い世代に注目し、例えば、20代限定のツーリングを実施してみるなど、若者をターゲットにしたイベントを積極的に開催してみてはいかがだろうか。
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