ホンダレンタルバイク

予約から決済までWEB上で完結
「Honda GO BIKE RENTAL」始動。6月までに250店舗を目標に

公開日: 2020/06/19

更新日: 2021/07/14

 小誌5月号でも少し触れたが、ホンダは2019年よりスタートした二輪市場活性化プロジェクト「HondaGO」の一環として、バイクに乗るキッカケを提供し、バイクの魅力を体感してもらうためのサービス「HondaGO BIKE RENTAL」を4月6日よりスタートした。

 同社は昨年、「HondaGO BIKE STAND」を稼働したが、これはメーカー主導のエリア限定サービス。ホンダの販売ネットワークを広く活用しての展開は今回が初となる。まだ稼働からさほど時間が経過しておらず、稼働後の状況は推移についてははかり知るのは難しい。そこで今回はビジネスのコンセプトや目的について、ホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)経営企画室・土屋恭介さんと広報担当の森川英明さんに話を聞いた。

―――昨年、サービスを開始した「HONDA Go BIKE STAND」は、「BIKERENTAL」のある意味、試金石?
土屋:ご存知の通り「BIKE STAND」は無料レンタルサービスで、バイクに乗ったことのない方が主なお客様です。旅行先で、無料でバイクに乗って頂くことで、興味の意識を喚起することが狙いです。|

―――レンタル店となるのはHonda DreamとHonda Commuter。
土屋:はい。取扱店様のなかで加盟を希望頂いた販売店様に参画して頂いています。現状はHonda Commuter約110店とHonda Dream約150店に加盟の意思表示を頂いています。

―――サービス内容について教えて下さい。
土屋:レンタルはあくまでも手段。より多くの方にバイクに触れて乗って頂く機会を提供することで、少しでも二輪市場をご理解頂き市場を活性化したい、という思いがあります。二輪市場は厳しい環境下にありますが、弊社の加藤(代表取締役社長)が「バーチャルモーターサイクルショー」で、「アンケート調査の結果、免許は持っているけどバイクを持っていない方は全体の4割」と説明したのですが、その中で、「レンタルをしたことがない」、と「レンタルを知らない」という方は、実に6割を占めていると述べました。こうした方々が主なサービス対象となるでしょう。

―――それは意外です。アンケートの調査対象は。
土屋:20〜30代で普通二輪免許もしくは大型二輪免許を持っている人です。そういった方々のなかにも、レンタルバイクの存在を知らない方がいらっしゃいました。実際、サービスを利用している人も、バイクを所有していない方のなかの5%程度でしかありません。ご存知の通り、バイクを持たない理由の約7割が「維持費がかかる」など費用面での理由によるものです。こうした理由があるなかで、初期投資も維持費も考えずにバイクを楽しんでもらう機会を提供しましょう、というのが我々の思いなのです。弊社の強みの一つはプランにあります。2時間の「SHORTプラン」と55時間の「LONG GOGOプラン」、は、お客様の使い方本位で考えたプランだと自負しています。

―――プランはアンケート結果に基づき設定したもの。
土屋:それもありますが、レンタルバイクの料金は高い、という調査結果がありました。乗りたい時にパッと乗る、ということを考えると、2時間という短時間需要もあると思います。敷居を下げる狙いもありました。ちょっとした外出はもちろん、ニューモデルの試し乗りも想定しています。一方、「LONG GOGOプラン」は55時間のプラン。二泊三日のロングツーリングを楽しむ時に、便利なプランです。48時間だと朝の10時に借りて、翌々日の朝10時に返さなければならない。結構、タイトなのです。今回、HondaGOのGOにかけているのですが、48時間に7時間プラスし貸し出し前と後に余裕を持たせ、金額的にも利用しやすい価格に設定しました。例えば金曜日の午後に借りて土曜日の早朝に出発し、日曜日の夕方に返却するなどのゆとりを持った利用を想定しています。

―――なるほど。この7時間という“ゆとり”がポイントですね。車両のラインアップは店によって異なる。
土屋:はい。基本的には新型車、現行モデルを積極的に配備していく予定です。ただ、商売のなかでの展開なので、そうではないこともありますが、ニューモデルの提供が基本です。それが我々の強みだと思っています。

バイクをレンタルした人の7割が「欲しい」と回答

HMJ本社エントランスでも「Honda GO BIKE RENTAL」をPR

―――まずはバイクに乗って頂くことがポイントになると思いますが、お客さんのなかには、楽しみ方が分からない人もいると思います。そういう人たちに対するプランの提案は。
森川:なによりもツーリングに行くことがバイクを楽しむ大きな要素だと思うので、近いうちに、こういう楽しみ方がある、といった、ツーリングプランと楽しみ方を提案させて頂こうと考えています。

―――メーカー(販社)には新車を売るという本来の使命があると思います。レンタル利用者とホンダ車のユーザーとの棲み分けは。
土屋:レンタルだけという方であってもいいと思います。”バイクワールド”にと予約から決済まで、すべてWEB 上で完結。加盟店の手間を最小限にとどめることをコンセプトにシステムを構築どまっていただける限りは、それはそれで良いと考えています。変化の激しい世の中において、そういう方が増えるのは、ごく自然な流れでしょう。これも調査結果から分かったことなのですが、レンタルバイクを活用して頂いた方のうち7割が「バイクを所有したい」と考えていることが分かっています。実際、購入して頂いた方も多い。一方で所有せずに必要な時だけ貸して楽しむ、という方もいますが、そういうレンタルの方法もありなのかな、と考えています。なので、棲み分けというよりも、バイクを理解し、趣味の一つとして嗜好者が増えていけばいいと考えています。

―――加盟店の目標数は。
土屋:6月末までに250店を目指します。達成できれば店舗数では国内最大規模となります。現時点では準備を整えている販売店もありますが、この店数を上回ることで、お客様には二輪車のレンタルを見近に感じてもらえるようにしたいですね。いま、レンタル専用車として「スーパーカブ1 1 0・『天気の子』Ver.」をご用意しているのですが、これが好評でかなりの予約を頂いています。また今回、「HondaGOBIKE RENTAL」のスタートに向け、「GOMS(ゴムズ)」という専用の管理システムを開発しました。これは加盟店様の手間を極力省くことをコンセプトにシステムを構築しており、車両管理から顧客管理までのすべての手続きを行うことができます。予約の他、決済もWEB上で完結できるので、店頭での支払いは不要です。また、レンタカー事業者として必要な「定期点検記録簿」もシステム上で作成し発行できるようにしています。

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