公開日: 2021/04/30
更新日: 2022/09/06
多様化するバイクペイントの世界。カスタム、修理、レストア…。様々な顧客のニーズに対応するために、本物の「プロフェッショナル」の存在が欠かせない。1998年創業のTM Garageは様々なバイクペイントとコーティングに対応する「バイク専門」のスペシャルショップである。最近はガラスコーティングのZir:coat(ジルコート)が注目されている。
橋本さん(TMガレージ代表)のこれまでのバイクとの関りと開業された経緯についてお聞かせ下さい。
「高校生の頃にロードレーサーに憧れて、二輪業界に就職した事がキッカケです。メカニックと並行して自動車板金塗装業に携わり、それらの経験を持ってバイク専門のペイントショップを1998年に開業しました。開業当初、二輪誌では華やかなカスタム車が誌面を飾っていましたが、当社はカスタムペイントよりリペアペイントをする事が多かったです。バイクペイントの難しさは自動車板金塗装と違い、カラーの調合がデータ化されていない点です。全て現物から調色・作成しなければならないのです」
現物による色合わせは職人の経験や技術、感性まで問われる部分。同じキャンディレッドでも、同じ調色にはならないという。
「最近では二輪メーカーやショップからの依頼とエンドユーザーからの依頼の比率が、9対1から6対4くらいにまで変わってきています。この背景にはネットの普及や社会情勢などがあると思われます。当店は旧車のリプロパーツを量産ペイントしていた経緯もあり、それらのノウハウを活かした新型車両のカラーオーダーが人気で、車種ではZ900RSが1番多いです。また、車種を問わずにリペアペイントも多くのご依頼を頂きます。やはり純正タイプのカラーリングを好む方は多いですね」
業務が多極化すると、問題になるのがクォリティや納期の問題。TMガレージは長年の経験により、効率の良い手法でそれらの問題に対処している。
「当店の強みはたくさんの経験を積んだ作業スタッフです。依頼から納品まで、それぞれが厳しい目で妥協無くスピーディーに作業します。その為、あえて1つの依頼を皆で作業分担して関わっています」
オーダーする際にショップやエンドユーザーが注意する点はあるのだろうか。
「敷居の高い世界ではないので、お気軽にご相談頂けると嬉しいです。そこから最適なアドバイスをさせて頂きます」
現在二輪誌でも話題のガラスコーティングのZir:coat(ジルコート)。自ら開発に携わったコーティング剤による高硬度のガラス被膜は、防汚・撥水・撥油・耐熱性に優れている。熟練スタッフが洗浄や下地作りを行い、各部によってコート剤を使い分ける。これらのサービスを数時間で行うという新たなサービスだ。
「やはり趣味の世界ですからユーザーそれぞれ拘りがあると思います。コーティングに関しては『ご依頼条件以上』の仕上がりをご提案可能です。新車の輝き、鏡面に磨き込んだカスタム車、エイジングしたビンテージマシンなど全て、ガラスコーティングがKEEPしてくれます。愛車の新旧問わず、活用して欲しい画期的な技術です。ショップさんは『コーティングやペイントは商談が難しいから…』と敬遠されがちですが、当店では商談の窓口になって頂くだけでも卸販売可能です。是非『今回の誌面を観たんだけど…』とご連絡下さい」
清潔かつ洗練されたファクトリー、TMガレージはこれまでのペイントショップの概念を変える、プロフェッショナルである。
TM-GARAGE(ティーエムガレージ)
埼玉県川越市藤間728-1 TEL:049-238-2389
info@tm-garage21.com
https://tm-garage21.com/
人気記事ランキング