公開日: 2020/06/22
更新日: 2022/08/26
日本自動車工業会(豊田章男会長)は3月19日、都内で定例記者会見を開催した。今回の最大のテーマは。新型コロナウィルスが業界に与える影響について。冒頭、豊田会長は、
「世の中、ガラッと変わることがあるのだということを認識したと同時に、見えなかったことが見えてきた。サプライチェーンの混乱によりヒトやモノなど生産・販売に影響が出ている。だが、生産現場は決して手を止めてはいけない」と述べた。また、例年公表している国内の需要見通しについては、状況を考慮し見合わすことを伝えた。
この先の市場の見通しについては、まだ読めない、としつつ、「影響は来期の方が大きい。消費の停滞がどの程度続くのかによるため、現段階で見通しを立てるのは困難。だが、コントロールできないものを考えてもネガティブになるだけなので、出来ることから取り組む」との持論を展開した。
新型コロナ問題はリーマンショックと比較されることが多いが、これについては「あの時は金融機関の財務体質が脆弱だったが、いまは健全。当時は中国が市場のけん引役だったが、今回はそれがなくバランスが取れていない」と指摘した。
人気記事ランキング