公開日: 2020/06/22
更新日: 2022/08/26
スキルアップ練習会はユーザーを対象に月に1度のペースで開催。バイクに親しみながら車両状態や運転技術を確認することで安全運転に繋げ、技能・知識の両面を向上してもらうことを目的としている。
AJ千葉では同スクールを「講習会」ではなく「練習会」と称しているが、これには理由がある。「こうしなければならない」という主催者側からの指導・訓練ではなく、ユーザーそれぞれが自分のペースや技能に応じて自由に走ることを大切にしているからなのだ。そのため休憩も自由。用意されたコーヒーやお茶を飲みながら、男女問わず参加者同士が談笑する姿が見受けられた。
今回用意されたコースは8の字、小旋回、パイロンスラローム、オフセットパイロンスラロームの4つ。2つ用意された8の字コースのうち1つはタイム測定が可能で、オフセットパイロンスラロームは千鳥走行のような使い方もできるなど、速さだけではなくコースの使い方によって様々な練習ができるように配慮されている。
運営スタッフは走行するユーザーの様子を観察しながら、空気圧が足りないのではないか、リアサスペンションを調整した方が良いのではないか、などと声をかける。そして、その場で対応できるよう、会場には工具やエアコンプレッサーを用意し、自由に使えるようにしている。SRで参加しリアサスペンションを調整したユーザーは、「リアの設定を変えたことで、フロントがこんなにも良く動くようになったのが不思議です」と話していた。サスペンション調整を行ったAJ千葉の歌代徹専務理事に話を聞いた。
「安全運転はもちろんですが、楽しく乗ることも必要だと思うのです。出荷段階の状態から調整し、その人の乗り方に適した状態にすることで、より楽しく乗ることができる。調整範囲を超えているのであれば、パーツをグレードアップすることで、さらにそのバイクが楽しくなる。そんな方向になれば嬉しいですね」
AJ千葉の土居光夫理事長は、スキルアップ練習会をAJ千葉が主催し、BDS柏の杜を練習会の会場として使用しているところにメリットがあるという。
「メーカーでもバイクレッスンを開催していますが、メーカーと取引のない店は参加できません。そのような場合は、ぜひ我々のようなイベントを活用して頂きたいと思います。オークション会場での開催なので、BDSの会員店さんがユーザーを連れて来て頂くとすれば、とてもありがたいですね。将来的にはバイクとは関係のないイベントとコラボレーションできれば面白いな、と考えています」
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