公開日: 2020/10/22
更新日: 2022/09/06
大ヒットモデルとなったKAWASAKI Z900RS。その躍進の理由の一つはカスタムパーツの豊富さ。Z1仕様の外装に続き、Z1R、ローソン、Z1000MKⅡ、ニンジャ。ドレミコレクションは、14ℓインナータンクを用いた外装キットで計5種類の名車の姿にZ900RSを変貌させることができる。
「2017年の東京モーターショーでZ900RSの発表に合わせ、カワサキさんの依頼でZ1スタイルを発表したのが最初です。まず昔のZに乗っていた人に認められるものを作るのが狙いでした。18インチと丸いテールランプと4本マフラー。誰でもわかる形にしました。まずは18インチのホイールでZらしい操舵感を出して、そこから1年ぐらいかけて徐々にパーツを増やしていきました」
武社長の予想よりも市場の反応は大きく、特にヨーロッパで高く評価された。現在でもZ900RSのパーツ販売状況は海外6、国内4の割合だという。
「海外のライダーが乗れるようマフラーにEマーク(ヨーロッパの検査基準、国内パーツはJMCAの認定済み)をつけて販売しました。キャタライザーが8個もついているんですが、ノーマルマフラーと重量は殆ど変わらないんです。18インチは実際にサーキット走行したらスタンダードの方が速いと思います。でもZ時代のライダーは街乗りならこちらの方が乗りやすい。Z乗りにとって現行の17インチは決して乗りやすくはないんです」
Z900RSのオーナーはかつてZ1カスタムがそうであったように、ドレミコレクションのパーツを順番に購入しながら、ドレスアップを楽しめるようになっている。
「Z900RSの最大の特長は軽さです。ライダーも高齢化しているので重いZの押し引きが辛くなってきた。アクセルやクラッチなんかも重い。それはそれで楽しめるんですけど『もうZ900RSでいいじゃない』なんていうZ乗りの方もいます。それに高額になり過ぎたZのセカンドバイクとしての需要もあります。正直あんなに高額な車両で出掛けても、盗難やいたずらが怖くて食事もゆっくり食べられない。新しい需要を生み出すという点からも、Z900RSはいいバイクだと思っています」
大反響を受け、ドレミコレクションは次なるパーツの製作に取り掛かっている。特に注目なのはGPZ900RSニンジャ仕様の外装キット(10月末販売予定)だ。
「この後更に4種類の外装キットの販売が決定しています。試作段階で特に反響があったのがニンジャ仕様。サーキットの試乗テストで「こんなに軽いんじゃ、もう改造ニンジャに乗れないね」なんて話になっていました。パワーはそんなに強烈ではなくても、Z900RSの軽さは何よりですね。何とかコストを抑えて塗装済みで30 万円以下でまとめようとしています。ニンジャもローソンも純正部品が数多く欠品している中、Z900RSの外装キットはリプロパーツとしての需要もある。これまでは時代を先行しすぎて反感も買ったけど、やっとネオクラシックに時代が追い付いてきた気がします。同じカワサキのマシンがベースであれば歴史を継承しているから違和感無く楽しめると思うんです」
これまで日本の絶版車シーンを支えてきた、リプロパーツの第一人者。同社の製品はカワサキ社の許可を得ており、ユーザーにとって信用と安心のブランドとして海外でも認知されている。
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