カワサキカワサキモータース川崎重工

川崎重工から独立分社化し「カワサキモータース」発足。2035年までに先進国向け主要機種の電動化を完了

公開日: 2021/10/08

更新日: 2021/11/08

「モーターサイクル&エンジンカンパニー」を分社化

川崎重工業株式会社は10月1日、「モーターサイクル&エンジンカンパニー」を分社化し、カワサキモータース株式会社として発足した。これを受け10月6日、都内で新会社の事業方針説明会を開催した。

説明会ではまず川崎重工業の橋本康彦代表取締役社長執行役員が挨拶。その後、カワサキモータースの社長に就任した伊藤浩代表取締役社長執行役員が事業説明を行い、続いてカワサキモータースジャパンのトップとなった桐野英子代表取締役社長が挨拶した。

カワサキモータース設立により、迅速な意思決定が可能に

挨拶に立つカワサキモータース・伊藤社長(左)とカワサキモータースジャパン・桐野社長(右)

伊藤新社長は、「川崎重工の1部門であったモーターサイクル&エンジン事業は、川崎重工のなかでは唯一、消費者を対象としたB to Cビジネス。そのため、川崎重工内でも異質な存在となっており、意思決定にも時間を要していた」としたうえで、今後は迅速な意思決定が可能となり、消費者の変化への素早い対応が実現できる、と期待感を表明した。

カワサキモータース設立にあたり、次の目標項目を掲げている。

① 自律的事業経営を徹底。B to C 事業の特性を活かし、意思決定のスピードを向上
② ポストコロナを見据えた新たなライフスタイルの提案など、顧客に密着した製品・サービスの提供により、ブランドを強化
③ 環境規制対応、電動化や先進安全技術などの進展を見据え、業界内での連携を強化するとともに、市場を活性化


分社化の目的としては、「モノでなく幸せを売る」事業を構築し、モーターサイクル&エンジン事業の持続的な成長を加速させることで企業価値の向上、ブランド強化を実現し、川崎重工業グループを初めとしたステークホルダーへの貢献を掲げている。

オフロード四輪「TERYX KRX 1000 eS」

カーボンニュートラルに向けた取組みについては、二輪に関する電動化の推進として、2025年までに10機種以上を導入すること、2035年までに先進国向け主要機種の電動化(BEV/HEV)を完了させること、水素燃料のエンジンの開発にも取組むことを発表。オフロード四輪車については、BEV・HEV四輪車の開発に加え、2025年までに5機種を導入することについても明らかにした。

説明会の会場に展示されたEV二輪研究車

説明会会場には、開発を進めているというハイブリッドモデルも展示。高速道路、市街地、ワインディングなど、道路特性に合わせエンジン、モーター、エンジン&モーター併用の3パターンで走行するという。開発途上にありながらも、情報公開するところにカワサキらしさを感じさせる説明会となった。

将来的な成長イメージとして、カワサキモータースは2021年度の売上高予想4100億円に対し、2030年は1兆円(2021年営業利益6.1%⇒2030年営業利益8.0%以上)を見込んでいる。

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