公開日: 2021/04/05
更新日: 2022/09/06
IXON JAPANは日本人唯一のMotoGPライダーである中上晶選手とライダー&アンバサダー契約。「ブランドのコンセプトや想いをユーザーに」を基本的な概念として掲げる、IXONJAPAN代表の小向圭亮さんの熱い想いを伺った。
私は15年間商社に勤務し、様々なブランドを日本に輸入・販売しました。しかしブランドのバックグラウンドや作り手の想いを、様々な制約によりユーザーへ伝えられないもどかしさに、フラストレーションを抱えていました。どんなに商品が売れていても、想いを伝えられなければ価格以上の価値を感じて頂けないと思っていたのです。
独立について模索する中、IXON社の方々と話す機会を得ました。マネジメント、経理、総務、営業、R&D、レーシングサービス、マーケティング等、ほぼ全ての部署の責任者とウェブミーテイングを行いました。感じたことは、戦略がハッキリしていて、各分野がプロフェッショナルで真面目であるという点。日本での成功を心から願っているということでした。そして私の日本国内におけるモーターサイクル用アフターマーケットブランドのビジネス戦略を高く評価して頂きました。
IXONは3年前から日本のマーケットを調査しており、その過程で、フランスもしくはヨーロッパの製品をそのまま日本に持ち込んでも成功しないと考えました。製品自体(サイズ感と機能)はもちろんですが、マーケティングや流通方法の違いにどう対応するかを模索していたのです。ただ代理店に全てを任せたら、他の海外ブランドの二番煎じになってしまう恐れがありました。
そこで、サイズや機能を、日本人と四季折々の気候に合わせ、フランスのデザインはそのままに「アジアフィット」を実現しました。更に日本人唯一のMotoGPライダー・中上晶選手とライダー&アンバサダー契約を締結したのです。世界最高峰の舞台で活躍する唯一の日本人ライダーを、私たちIXON Japanは最大限に応援します。フランス本社もライダーとしての中上選手はもちろん、彼の人間性に共感し、アンバサダー契約をすることとなりました。
IXONはフランスのブランドですが、日本のユーザーの声に耳を傾け、求められる機能や品質を提供します。日本における初年度に、日本人ライダーと契約し、アジアフィットを用意し、日本オフィスを置いて直接マーケティングを行った海外ブランドが今まであったでしょうか。IXONは日本での成功に情熱を持っており、着実に歩みを進めています。この情熱に共感頂けるユーザ―は多いと私は考えています。
ライダーの楽しみ方は千差万別。ただ共通する部分は、自由とカッコよさだと思います。私はクリエーターではないので、何かを生み出すことはできませんが、フランスや日本の仲間と共に、自由でかっこいいをコンセプトにIXONブランドを広めて、バイクファンを少しでも増やすことができればと思っています。
小学6年の時、映画「トップガン」の影響でバイクに興味を持つ。アメリカンカルチャーに憧れを抱き、最初の愛車はバンディッド250、アメリカンで湘南を中心にツーリングを楽しむライダーであった。アメリカ西海岸で5年間を過ごした後、日本国内でバイク関連を扱う商社に15年間勤務。この度IXON JAPAN Officeのマネージャーに就任。「世界各国につながりを持って見聞を広めたい」というのが自身のコンセプト。「過去の仕事で多くの国を訪れて、多くの事を学べました。今後も更にチャレンジし、より多くを勉強したいです」と語る。IXON JAPANの代表として新たなヨーロッパブランドの日本進出にその手腕を振るう。
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