公開日: 2020/06/22
更新日: 2022/09/06
4月7日に発出された緊急事態宣言に伴い、対象地域の居酒屋やカラオケ店などでは、短縮営業や休業を要請され、サラリーマンや学生が集う飲み会の光景はあまり見られなくなった。けれども、この状況を受け、いま注目されているものがある。オンライン飲み会だ。
オンライン飲み会とは、自宅でビデオ通話をしながら食事やお酒を楽しむ飲み会のこと。パソコンやタブレットの前でお酒を片手に、友人たちと気軽に飲み会ができると話題になっている。
メリットは、他人を気にせず、自分の好きなお酒や料理を好きなタイミングで味わうことができる点にある。「UberEats」や「出前館」などのデリバリーサービスを活用することで、自宅でもお店の料理を堪能することも可能だ。また、普段なかなか会うことのできない遠方や海外の友人とも、飲み会を開催することができる。さらに、家飲みだと安く上がるため、サイフに優しい点も魅力である。
オンライン飲み会の開催方法は、ビデオ通話ができるツールを友人とつなぐだけ。ツールには、「LINEのビデオ通話」や「Skype」、「Zoom」など、様々な種類がある。また、他のビデオ通話ツールと異なり、飲み会開催に適した機能の準備を予定している、オンライン飲み会専用ツール「たくのむ」というのもある。これは、2020年3月28日にリリースされたばかりであるが、サービス開始から72時間で約2万5000人のユーザーが利用し、約7000件の飲み会が開催されたという。ログインを必要とせず、URLにアクセスをするだけで、自動的に無料のビデオ通話が開始されるため、使いやすいと好評。この「たくのむ」では近日中に、出前を注文できる機能、終了時間を設定できるタイマー機能、飲み会中に自動で撮影された写真を閲覧できるアルバム機能が実装予定となっている。
それぞれのツールによって、最大参加人数や画面表示可能人数など、使用制限が異なるため、いろいろ試した上で、自分の使い方にあったものを見つけることをオススメする。
ただし、気を付けなければいけないこともある。いくら無料で開催することができるといっても、動画を使った配信となるため、必然的に通信料が発生する。Wi-Fi環境が整備されているところでの利用であれば問題はないが、そうでないところでの利用には注意が必要だ。
オンラインを活用したイベントは飲み会だけにとどまらない。今日では、診療や授業、さらにはお見合いなどが行われている。活動が制限されているからこそ、こうした柔軟な対応が必要になってくる。小中高の休校が解除され、学習環境が正常化されれば、オンラインママ会など、今後、新たなオンラインイベントが開催されることとなるだろう。
しばらくの間、外出自粛が続くことになるが、「いまできること」の中から楽しみを見つけ、在宅のストレスを発散していきたい。
人気記事ランキング