公開日: 2020/06/22
更新日: 2022/09/06
知る人ぞ知る都会のバイク乗りが立ち寄る人気のカフェがある。東京の駒沢にある「ユナイテッドカフェ」だ。バイク好きのマスターによって、バイクアートの展示が定期的に行われている。3月から4月にかけては、加藤ノブキ氏らによる「バイクのある日常」をテーマにしたイラストレーション展「HAVE A BIKE DAY. vol.2」が開催されていた。昨年の春の第1回目に引き続き、今年で2回目。今回はヘルメットペイントで活躍するHIGHJUMPER氏とイラストレーター山崎義太郎氏を迎えてのグループ展という形での開催となった。
加藤氏は人気イラストレーター。カフェとセレクトショップを運営するバイカーズパラダイスのウェブサイトイラストや、歌手・椎名林檎さんのCDジャケットの挿絵などを手掛けている。女性とバイクが描かれるグラフィカルな作品は、「どこかで見たことあるかも」と自然と魅入ってしまうほどだ。
こういったイラストが評判になり、新発売されたARAIヘルメットのグラフィックモデルを手掛けることにもなった。
人気のフルフェイスモデル、ラパイド・ネオにゴーグルをかけたような斬新なデザイン。「フルフェイスにはレーサーレプリカ」というような従来の概念をひっくり返す新鮮さに、多くの二輪インターネットメディアがこぞって取り上げている。
今回のユナイテッドカフェでのイラストレーション展は、そのモデルのお披露目も兼ねていた。展示会はユナイテッドカフェのオーナーと「バイクが楽しい日常を僕たちで過ごしていこう!」と企画したもの。開催中は、加藤氏はほぼ毎日来場者をお出迎えしていた。
「だって嬉しいじゃないですか。ひとりひとりとバイクについて語って仲良くなって…。一緒に盛り上がって、展示した作品についても、そのまんま感想も聞けて、毎日楽しみですよ」と笑う。
日本はバイク生産国としては確立しているが、バイクに関する文化は欧米諸国の方がより成熟しているとも言える。「このようなアートと場所、マシンが揃い、人が融合した文化がもっと一般的に反映してほしい」。加藤氏もそう語ってくれた。
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