ニューモデルヤマハモトクロス

「YZシリーズ」プレス試乗会をSUGOモトクロスコースで開催。戦闘力を向上させたヤマハのオフロードマシン

公開日: 2021/11/03

更新日: 2022/09/06

ヤマハは10月29日、スポーツランドSUGOモトクロスコースで2022年オフロードコンペモデル「YZシリーズ」のプレス試乗会を開催した。

YZ125は17年ぶりにフルモデルチェンジを実施

<center>Model : YZ125 Rider : 鈴木健二</center>
Model : YZ125 Rider : 鈴木健二

YZシリーズ22年モデルは、モトクロッサーの「YZ450F」「YZ250F」「YZ250」「YZ125」「YZ85LW」「YZ85」「YZ65」7機種。また、クロスカントリーモデルの「YZ450FX」「YZ250FX」「YZ250X」「YZ125X」4機種を展開。なお、YZ250F/125についてはMonster Energy Yamaha Racing Editionを設定している。

YZ125は17年ぶりにフルモデルチェンジを実施。シリンダーボディやピストン、コンロッドなどのパーツを全て一新し、パワーアップを図った新開発のエンジンを搭載している。また、このエンジンに合わせて、専用のアルミフレームや新設計のブレーキを採用。他にも、極力フラットなシートをはじめ、タンクやシュラウド、サイドカバーの形状をライダーが動きやすい面構成に変更するなど、操縦安定性とコーナリング性能、扱いやすさに寄与する軽量でコンパクトな車体も特長となっている。

デザインは「YZのスピード感を表現する水平基調」「軽快感の資格化」「進化した走行性の視覚化」をキーワードに、先進的かつ機能的なものとしている。

<center>Model : YZ250FX Rider : 鈴木健二</center>
Model : YZ250FX Rider : 鈴木健二

同モデル以外の機種はマイナーチェンジを実施。21年モデルの基本性能を継承しながら、ユーザーの持つ能力を最大化するマシンへと進化している。

特に、YZ250FXは中高速域の出力と低中速域での扱いやすさを向上させたエンジンや、容量が340ccアップした低周波中心のトルクフルなサウンドを奏でるマフラーなどを搭載し、戦闘力を強化。また、スマホの専用アプリからチューニング可能なパワーチューナーにおいて、国内専用セッティングマップを設定。さらに、前後サスペンションを日本のコース環境に合わせ、高い走破性を持ちつつ、長時間乗っても疲れにくいように調整するなど、国内ユーザーのニーズに応えたモデルとなっている。

<center>Model : YZ85LW Rider : 近藤香織</center>
Model : YZ85LW Rider : 近藤香織

YZシリーズについて、ヤマハGB統括部の小川尊史さんは次のように説明する。

「自分の体格やスキルに適したバイクに乗ることが、成長していくうえで重要です。YZシリーズは日本の環境に合ったモデルも用意しています。海外だけでなく、国内のお客様にも自分の成長をドンドン感じて欲しいです」

同シリーズは10月28日より順次発売を開始。なお、YZ85/85LWは11月30日から。予約受付期間は12月26日まで。価格は表の通り。

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