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ダイネーゼ、ワイヤレスエアバッグシステムのベストを販売開始!

公開日: 2020/06/24

更新日: 2022/08/26

 株式会社ユーロギアのダイネーゼジャパン事業部は昨年11月22日、世界初となるワイヤレスエアバッグシステム「D-air」を搭載したモーターサイクル用ベスト「スマートジャケット」の受注を、全国のダイネーゼストアおよび公式WEBサイトで開始した。

 このスマートジャケットの最大のポイントは、スタンドアロン(単独動作)型であること。一般的なエアバッグベストはバイクとライダーをワイヤーで接続しているが、そのワイヤーがない。

 ライディングジャケットの下に着込んでもいいし、上に羽織ってもいい。インナーとしてもアウターとしても使えるので、ウェアとしての自由度が高いのだ。見た目にもエアバッグという感じはなく、ポケットも3つあり、使い勝手も普通のベストとそう変わりはない。これなら、ファッションに気を使う人でも着やすいだろう。

 中には、ワイヤーがないことに不安を感じる人もいるかも知れないが、その心配も無用。「加速度センサー3個と角度センサー3個のほか、GPSでライダーの体の動きを1秒間に1000回センサリング。それをアルゴリズムで解析し、エアバッグを作動させるかを判断しています」(ダイネーゼジャパン事業部)

 膨張時間は約40ミリ秒(0.04秒)と短く、エアバッグは風船のように膨らむのではなく、イタリアのダイネーゼが特許を持っている「マイクロフィラメント」の採用によって、全体が5cm均一に膨張。どの部位においても、同等の衝撃吸収性を持たされている。胸、背中、首回りを保護し、背中のプロテクション性能は、一般的なプロテクターの約7個分に相当するという。

 バッテリー内蔵式で、4時間の充電で連続26時間の使用が可能。胸元のマグネットボタンでエアバッグの起動状態となる。折りたためるので持ち運びにも便利。価格は9万9000円(税別)で、エアバッグが膨張した際の交換費用は3万6000円(税別)となる。購入日翌日から1年間、交通事故による死亡・後遺障害保険が付帯する。

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