ヤマハ足つきインプレ小林ゆき動画

YAMAHA「XSR900」足つき・取り回しインプレ編!

公開日: 2023/08/08

更新日: 2023/08/10

2022年にフルモデルチェンジを行ったヤマハXSR900。バイクジャーナリストの小林ゆきさんが足つき&取り回しインプレを行いました!

本当にシート高が810mmもあるのというぐらい低く感じる!

本当にシート高が810mmもあるのというぐらい低く感じる!
本当にシート高が810mmもあるのというぐらい低く感じる!

ニューモデルとなったヤマハXSR900。私のスペックは身長160cm手足短め体形です。今回シート高が810mm。大体、私の腰の高さに相当します。またがってみるとどうなるのでしょうか。

まずはサイドスタンドを出した状態でまたがってみると・・・。本当に810mmもありますか!? というぐらい低く感じます。なぜかというと、1つはこのシートの細さ。もう1つは、ステップがスポーティーに上部についているので、少しお尻をずらして片足を乗せた状態だと地面をべた踏みできます。

では、またがった状態からバイクが起こせるかどうか。シートの真ん中に座った状態だと地面に足がつかず起こせそうにないので、少し左側に腰を落としてやってみます・・・。ほとんど足の力だけでバイクを起こせました! ビッグバイクって結構腕の力で引っ張り上げるタイプが多いのですが、XSR900は重心がとても低いところにあるのと、重量193kgと比較的軽いので、力を入れなくても起こせます。

すごいのが、足を地面に置いた時にステップが全然邪魔にならない! ヤマハさんの位置的なこだわりでしょうか? サイドスタンドも、バイクにまたがったまま問題なく出し入れできます。

シート高810mm。両足をおろすと私は片足のつま先しか届かないですが、全然問題なく乗れると思います。ビッグバイクとして、それなりにボリュームがあるように見えるけど、軽くて足つきが良い。そこが面白い車両だと思いました!

初めて大きなバイクに乗る方でも楽に取り回しできる!

初めて大きなバイクに乗る方でも楽に取り回しできる!
初めて大きなバイクに乗る方でも楽に取り回しできる!

通勤・通学・お買い物に行った時にちょっと狭いとこに停める際や、ガレージに出し入れする際を想定して取りまわしをやってみたいと思います!

フルロックでちょっと前に押してみます。意外とハンドルの切れ角はなくて、前回りが重いですが、重心位置が前にまとまっている分、動き始めがとても分かりやすいです。

例えばオフロード車とか、バーハンドルが高い位置にあるものだと、ハンドルを右や左に切ると手がブレーキに届かなくなることもありますが、XSR900はしっかり届きますね。そして、後ろに押す際には腰で支えるのにちょうどいい位置にシートとタンクの窪みがあって、ステップまわりは前に歩こうが後ろに下がろうが、何も邪魔するものが無いのがすごいです!

前に押しながら体をバイクから離してみると、もう軽いバイクを押しているみたいです。後ろに押す時も力を入れやすくて、やっぱり重心バランスが絶妙ですね。バイク乗り始めの時、なかなか取り回しを練習する機会はないと思うのですが、こうやって何かの機会に「バイクのバランスってどこで取るのかな」「このバイクはどこに自分が立ったらいいのかな」って考えながら乗ると楽です。

XSR900はビッグバイクですけど重心バランスがまとまっているので、初めて大きなバイクに乗る方でも楽に取り回しできる車両でした!

【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
◎小林ゆきブログ
◎X(Twitter)
◎Kommonちゃんねる

初めて大きなバイクに乗る方でも楽に取り回しできる!



ヤマハの記事一覧足つきインプレ記事一覧
その他のインプレ記事も盛りだくさん。

人気記事ランキング

50cc時代に幕。2025年4月1日、『新基準原付』スタート!

道路交通法施行規則が改正され、4月1日より適用される。これにより、原付一種にしか乗れないユーザーで...


【販売店取材】Attractive 後田吾郎 代表(東京都新宿区)<前編>

二輪業界での勤務経験がないまま、バイクショップを開業した後田吾郎社長。心掛けているのは、時間を要...


【トップインタビュー】ハーレーダビッドソン ジャパン 野田 一夫 代表取締役

2022年、ハーレーは登録台数において1万台突破という大きな実績を上げた。これは過去6年間における最高...


2024年新車国内出荷台数、約32万台でコロナ禍以前の水準に

2024年の新車国内出荷台数は32万0300台(二輪車新聞調べ・推定値)となり、コロナ禍以前の水準となった...


【販売店取材】Attractive 後田吾郎 代表(東京都新宿区)<後編>

二輪業界での勤務経験がないまま、バイクショップを開業した後田吾郎社長。心掛けているのは、時間を要...


自販機のコイン投入口に縦と横ある理由とは?

自販機(自動サービス機)には「縦」と「横」、2種類のコイン投入口があるのはご存じだと思う。では、な...


バイク希望ナンバー制、令和8年度導入へ

クルマには既に導入されているが、バイクへの導入は見送られていたナンバープレートの『希望番号制度(...


レッカーサービスの「RESCUE-1」、関東エリアでサービス開始

大阪府大阪市に本拠を置く『一般社団法人RESCUE-1(レスキュー1)』は、バイク専門のレッカーサービスを...


世界的に拡大する電動アシスト自転車市場、日本の国内販売台数は80万台超と“ママチャリ”以上

電動アシスト自転車という言葉を聞くようになって久しい。初めて国内で販売されたのは1993 年。あれから...


未経験でも簡単施工を実現。使いやすさと時間短縮に成功したWAKO'S(ワコーズ)のタンクライナー

バイク乗りなら誰もが知るブランドであるワコーズ。そのワコーズが使いやすさと効果が得られまでの時間...


SE Ranking