公開日: 2023/11/23
更新日: 2023/12/04
ヤマハが新型4車種のメディア向けサーキット試乗会を開催。今回は、12月発売のニューモデル「XSR125ABS」をバイクジャーナリストの小林ゆきさんが、足つき&取り回しインプレを行いました!
私のスペックは、最近縮み気味で159cmの手足短め肩幅狭め。そして、体重はもうはっきり言います。今日は50kgちょうどです! なので、日本人女性の平均的な身長体重です。
そして立派な車格のXSR125、シート高は810mm。こういったバイクは高さだけじゃなくて幅やステップ、足回りの造形物にも足つきが左右されるので、今から検証していきたいと思います。まず横に並んでみますが、腰が掛けられる高さではないですね。125ccでも大柄に感じます。
早速またがってみると・・・シートの真ん中に座っていますがサイドスタンドを出した状態だと、左足の膝がかなり伸びた状態でバイクを支えています。ですが、かかとまでしっかり地面についていて、右足もしっかりステップの上に足が乗るのと、装備重量で137kgと車体も軽く感じます。
ではまたがったまま車体を起こしてみますが、やはりシートの高さを感じますね。若干お尻をずらさないと片足つんつんになってしまいますが、左右どちらかに少し寄ると、膝は伸びていますが親指の付け根が地面に付きます。
こういったバイクの場合、大事なのはサスペンの沈み込み。ですが、フロントもリヤもあまり差をない感じがします。おそらく男性が標準で作られているのと、アジア圏で人気のあるサイズなので、やや硬めなサスペンションなのかなと思います。沈み込みがない分、私の足の長さに対しては足つきがちょっときついです。
では、サイドスタンドが払えるかどうか。サイドスタンドの先には、L型の金具が付いていてつま先が届くようになっています。それを活用することでサイドスタンドの出し入れ楽ちんですね。私ぐらいの身長でも簡単です!
それでは取り回しチェックをしていきたいと思います! 特に原付二種は、日常の足にされる方が多いと思いますので、狭い駐車場に出し入れする際にどんな感じか見ていきます。
ハンドルをしっかり切ってクルクル回っていきたいと思いますが、装備重量が137kgということで見た目以上に、押し引きしただけでも軽いです。
まず、左にハンドルをきって回ってみましたがスゴく小回りが効きますね。車両がそこまで重くないので、寝かせ気味に回すとさらに小回りして、ハンドルの切れ角も十分だと思います。
続いて、右にハンドルをきって、少しバイクから体を離して押してみますが、本当に力がいらないですね。タンクと人間がハの字で支え合うように押すのもとても楽ちんです。バイクの免許を取ったばかりの方はこういったバイクで慣れるといいと思います。今度は左に切ってバックしますけれども全く転ぶ気がしないですね。そして、逆回りで右にハンドルを切ってバックするのって結構やりづらいんですけど、どっち向きでもいけちゃいます。
重厚感のあるバイクですけれども、意外と外観デザインが凝っているだけで、部品的にそこまで重いものがないのと、エンジンなどの重いパーツは低い所に重心が集まっているので、スペック的な軽さもさることながら全体的なバランスで押し引きが楽ですし、非常に小回りができるバイクということが分かりました!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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小回りが効く簡単取り回し
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