公開日: 2025/04/10
更新日: 2025/04/11
今回が4回目のサポート企業紹介です。ショップの皆さまに役立てていただけそうな業者さんを勝手ながら厳選。今回はフレーム修正&ジオメトリーチューニング、そして修理塗装&カラーリングの復元・再生といった2社をご紹介!
2002年の独立当初はバイクショップとして営業を始めたが、1kmほど離れた店舗での再スタート時に車両販売をなくし、修理専門とした秋葉モーターサイクル。特にフレームの診断と修正には定評があり、その秘密はGMDコンピュートラックを用いたジオメトリー計測の正確性にある。そしてその測定結果を踏まえ曖昧さの介在しない、数値に裏付けられたフレーム修正やジオメトリーチューニングが評価されている。
秋葉さんによると「例えばフレーム単体を完璧に修正できたとしても、組み上げてから『どうにも違和感がある』とオーナーが首を傾げるケースが稀にありますよね。それってキャスター角のズレが理由ということがあって、ジオメトリー診断からステムの歪みが見つかったりすることもあるワケです」とのこと。要はジオメトリーまでしっかりと数値化することで隙のない修復を実現しているのだ。
またオーナー希望のカスタムメニューでジオメトリーが変化するケース(タイヤやホイールの変更による外径変化、ローダウンなど)では、変更後に最適なジオメトリーを実現するためのセットアップやチューニング方法などを提案することも可能となるそう。さらに修正作業によって強度維持が難しくなるケースでは、修正を諦めてもらうことで出費を抑えるという提案も事前に判断できるのがメリットだとも。
このように依頼された修正の枠を超え、数値を元に安全面まで考慮したトータルでの提案をしてくれるのが秋葉モーターサイクル。なのでフレームやジオメトリーに関して、よりハイレベルな相談ができる点が魅力と言えそうだ。
センスや腕前をアピールしやすいカスタムペイントだけでなく、積極的に車体修理塗装やタンクなどの部分修正塗装にも対応してくれるのがFactory Kondoだ。元々四輪の世界で塗装技術を学んだ近藤さんだが、「良いことではあるんですけど四輪は先進化で事故が減っていく傾向にあって、仕事が減少気味に。それと根本的にバイクが好きっていうのがあったんです」といった理由から四輪と二輪の双方に対応してくれる塗装専門業者として知る人も多い。
そんな近藤さんの凄腕っぷりは復元性。経年により褪せてしまった色はもちろんなのだが、過去の限定カラーの色・ラインの太さ・ロゴのサイズ&形状などまで復元してしまう点にある。そのため「事故や経年で欠損部分があっても構いませんから、できるだけサンプルとなる部品などが不可欠です」なんだそう。それは当然だ。サンプルがなければ資料を集め、できるだけ寄せたデザイン・サイズ・色味で仕上げてくれるが、それはそっくりであっても寄せただけ。復元したものとはどうしても別物になってしまうからだ。
それでも最大限の努力を惜しまず、可能な限り再現してくれる近藤さんを信頼して頼る依頼者は多い。それこそ日本全国から個人だけでなく、ショップや業者まで実にさまざまだ。そんな近藤さんでも受注できないケースはあると言う。「やはり100%できますとは言えません。どうしても無理なデザインだったり、サンプルも資料も揃わなくて再現に限界があるなど、お断りするケースも稀にあります」とのこと。元通りにしたい、どうしても再現したいなど、そんな思いがあるなら相談してみてはいかがだろう?
人気記事ランキング