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【ライダーインタビュー】鳴戸親方(元大関・琴欧洲)「4時起きで箱根までソロツーリング、朝食をとって10時過ぎには帰宅。そんな感じです」

公開日: 2022/11/28

更新日: 2022/11/28

現役時代、バイクは禁止。日本で乗れるようになったのは、引退してからでした

「明治ブルガリアヨーグルト」の化粧まわしと聞いて、「あっ、あのイケメン外国人力士ね」と思い出す人は多いだろう。まわしの持ち主は、元大関の「琴欧洲」。流ちょうな日本語を話し、現在は、鳴戸部屋(東京都巣墨田区)で鳴戸親方として後進の育成に力を注いでいる。母国はブルガリア。わずか3年で大関にまで昇進した実力もさることながら、その風防から「角界のベッカム」と言われ、絶大な人気を博した。そんな鳴戸親方だが、実は無類のバイク好きなのだ。それも、来日してからではなく、ブルガリア時代から。そんな親方の、バイクのある日常についてインタビューした。

―――親方は身長203㎝と聞きました。角界の中でも大きいほうではないですか。
鳴戸親方
 そうですね。角界でもそうだし、ブルガリアに帰った時、向こうのバレーやバスケの選手にも会いましたが、私より大きい人は、少なかったです。

―――なぜ、力士に?
鳴戸親方
 体験入門の誘いがあったので、軽い気持ちで日本に行ったのですが、その時、インスピレーションを感じたんです。そこから話が進みに佐渡ヶ嶽部屋入門し、2002年11月に初土俵を踏みました。

―――大関には2005年11月に昇進されましたね。初土俵から3年というのは史上最速だと聞きました。
鳴戸親方
 外国人力士のなかでは、5番目でした。この記録はいまも破られてないんです。

―――バイクに乗り始めたのはブルガリアに住んでいた頃。
鳴戸親方
 はい。ブルガリアの免許取得年齢は18歳なので、その時に取りました。買ったバイクはCB400SFです。ブルガリアの体育大学に進学し、来日する19歳の頃まで乗ってました。

―――日本でも、すぐにバイクに乗り始めたのでしょうか。
鳴戸親方
 乗りたかったのですが、力士になってからはバイクとクルマの運転は禁止されていたんです。そのため、2014年3月に引退するまでの間は全く運転できませんでした。だから、引退した直後、何よりも先に、すぐに乗れる原付を買っちゃいました。その後に買ったのがハーレーのFLSTC ヘリテイジソフテイルクラシックで、いまでも乗っています。そして2年前、CBX1000を買いました。知り合いのバイクショップ経由でBDSさんのオークションで落札して頂いたんです。CBXを選んだ理由ですか?普通だったら、ホンダ車のなかではCB1300SFを選ぶ人が多いと思うのですが、絶対に人と被るでしょ。それがイヤだったんです。

―――なるほど。では、いまはハーレーとCBXの2台持ちということですね。
鳴戸親方
 あ、えっ。

―――ん? まだありそうですね?
鳴戸親方
 実はZ900RSにも乗ってまして。乗りやすいしお気に入りの1台です。旧車には旧車なりの魅力がありますけど、Z900RSはネオレトロなフォルムのなかに最新技術が詰め込まれているでしょ。そこに魅力を感じています。私はデジタル派じゃないので、Z1を思わせるメーター類のデザインが好きなんです。欲しいバイクの話をしたら、キリがないですね。

バイク検索サイトのなかでは「BDSバイクセンサー」が一番、使いやすいと思います。バイクを見ているだけでも楽しいですね

2年前に購入したという、ホンダのCBX1000
2年前に購入したという、ホンダのCBX1000

―――2017年に鳴戸部屋を立ち上げましたが、従来の指導者のスタイルとは違ったカタチで取り組んでいるとか。
鳴戸親方
 昔は「気合いだ!」という根性論で押し通すやり方でした。でも、いまの若い力士には、それが通用しない。ちゃんとした説明が必要なんです。だから、話を細かく砕いて、「〇〇だから○〇なんだ」「こういうことだから、こうするんだ」という納得のいく説明をしています。理解しないと動かないんです。親方がこう言ったから、は通用しません。

―――なるほど。説明もなく頭ごなしに従わすのには限度がある、ということですね。
鳴戸親方
 新しい部屋だから、それができるんだと思います。ルールはすべて私が決めますから。代々引き継いできている部屋だったら、流れがあるので、できないと思います。少しずつ外に出て他の部屋と交流が持てるようになってきたいま、ようやくウチの良さを理解してくれるようになりました。

―――バイクが好きな親方っているのでしょうか。
鳴戸親方
 立浪親方はバイク好きですね。以前はハーレーでいまはBMWに乗っています。昔、貴乃花さんも乗ってましたね。中型免許を持っている人はいるけど、バイクは持ってない方もいます。どちらかというと、いまはインドア派が多いかもしれません。

―――バイクに再び乗り初めてから8年以上が経過しますが、いまの楽しみ方は。
鳴戸親方
 後援会のバイク仲間と千葉や茨城、静岡方面に走りに行くことが多いですね。そのほとんどが朝早く出て昼前後に戻るショートツーリングです。後援会の仲間は毎週行ってますが、私はたまにしか行けません。本当はすごく行きたいんだけど、朝稽古がありますから(笑)。ショートツーリングだと自宅に戻ってからも、仕事や家のことができるので、効率がいいんです。メンバーは11名います。多い時は全員で、少ない時は2名ということもあります。ソロツーリングも含めると、年間10回以上は行ってます。

1時間ほど時間が取れればツーリングに

Z900RSで箱根までツーリング
Z900RSで箱根までツーリング

―――ソロだとどこまで走りに行くのですか。
鳴戸親方
 お台場まで行って、レインボーブリッジを眺めながらコーヒーを飲んだりしています。熱海や箱根まで行くこともありますよ。この前、Z900RSで箱根に行ってきたのですが、出発が早過ぎて芦ノ湖スカイラインに6時に着いちゃったんです。でもゲートオープンは7時(笑)。だから熱海まで降りて朝食を食べて、そこから戻り、10時過ぎには自宅に着きました。さすがに朝4時出発のツーリングに付き合ってくれる人は、そう多くはないですね(笑)。いまは1時間ほど時間が取れても、パッと走りに行っちゃいます。

―――根っからのバイク好きですね。休みの日で走りに行かない時は、どうしているのでしょうか。
鳴戸親方
 二輪関係のサイトを見ています。最近、よくチェックしているのが「BDSバイクセンサー」です。この前、テレビCMを見て初めて知ったのですが、あれ、BDSがやっているんですね。インパクトのあるCMなので、印象に残ってます。

―――恐縮です(笑)。使ってみてどうですか。
鳴戸親方
 使いやすいです。ユーザーの立場で見るわけだから、やっぱり簡単に操作できるのはいいですね。サイト全体の作りもいいし、自分がどこに飛んでいるのかがすぐに分かるし、パーツ関係も検索できる。台数もどんどん増えてますよね。お世辞抜きでバイク検索サイトのなかでは「BDSバイクセンサー」が一番使いやすいと思います。いまは購入を検討しているバイクを色々と見ています。それだけでも楽しいんです。

―――フル活用して頂いてますね。
鳴戸親方
 私は寝ても覚めてもバイク、というぐらい好きなので、いまでは毎日のように見てますよ。

鳴戸部屋での集合写真
鳴戸部屋での集合写真

―――日本とブルガリアのライダーの違いってなんですか。
鳴戸親方
 日本人は乗り方がおとなしいかな。ツーリングというよりは通勤で使っているイメージがあります。ブルガリアだとみんな、ぶっ飛ばしている(笑)。とにかく大きくて速いバイクに乗るのがカッコいいという感覚です。ただ、バイク人口は少ないです。というのも、緯度が北海道と同じなので、11月から4月までは雪で乗れない。だから、東京に来た時は、「これで1年中バイクに乗れる」と思ったのですが、ダメだった(笑)。

―――でも、いまは存分にバイクライフを満喫できる環境にありますね。
鳴戸親方
 はい。バイクのある生活っていいですね。

―――これからも、いつまでもバイクを楽しんで下さいね。今日はありがとうございました



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