公開日: 2025/06/20
更新日: 2025/06/20
BMW GS1300Adventureの足つきインプレを小林ゆきさんと、竹川由華さんが行いました! クラッチ制御を自動化する新機構「ASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)」を搭載するなど、多くの最新の技術が盛り込まれています!
小林―――こんにちは、バイクジャーナリストの小林ゆきです。
竹川―――こんにちは、BDSバイクセンサーのイメージガール竹川由華です。よろしくお願いします。
小林―――今日はこんな大きなバイクを目にしまして、こちらは「BMWの新型のR1300GSのアドベンチャー」です。特にタンクがスーツケースを横倒しにしたようにデカいです。
竹川―――めっちゃでかいです! 何L入るんだろう? って思います。
小林―――30L入るそうなんですけれども、今日は残念ながら乗れないので、私たちで足つきインプレやっていきたいと思います。私のスペック身長160cmで手足は短めです。由華ちゃんも大体一緒ぐらい?
竹川―――私は162cmで、今日は厚底を履いてきています。
小林―――私も今日はタイチさんのアドベンチャーのコンバットシューズ履いています。
竹川―――シートの高さはちょうどお尻が乗るくらいの高さです。
小林―――こちらのシートは低い方のタイプになっています。停車時のシート高は820mmです。なんとですね、走行時は、エンジンの回転数に応じてサスペンションが伸びる。そういうすごい装置が付いているそうです。
竹川―――そうなんですか。じゃあ走っている時はどれくらいの高さになりますか?
小林―――こちらは820mmから850mmに上がるそうです。もうちょっと、高いシートのもありますし、シート自体が違うバージョンもあったりして、組み合わせがいろいろあります。なので、今回は低い方のシートのタイプをこれからチェックしていこうと思います。
さて、シート、足が付く・付かない問題はあるんですが、こちらアドベンチャーということで、車重が284kgあります。
竹川―――284kg!?
小林―――まあまあ重いですね。由華ちゃんが乗っているCBRとか多分200kgないと思うので、それより100kgぐらい重かったりしますし、さっき言ったようにタンク30L入るので、ちょっとこの辺が重いかなと思います。横に並ぶとですね、ハンドルは意外と高くなくて低めです。幅も広いです。
小林―――ではまずこのサイドスタンドのまま、またがっていきます。意外としっかりまたがり込める。バイクの真ん中にいても、つま先が付いております。右足もステップを踏めております。シート自体が低くなっているので、届いてないよということはないです。ではここからバイクが起こせるかどうかなんですが、もちろんこのままは起こせないので、体を左にちょっとオフセットして、足の力とあと腕の引っ張り上げる力を利用して、起こしてみます。
せーの、やっ! これはきついぞ。久々に無理ですね。
無理な場合はどうするかというと、もちろんバイクを起こして、そしてまたがり込みます。こちらはクラッチがないタイプのバイクなので、このまま乗り込むわけなんですが、ちょっとサイドスタンドそのままにしておきますね。そして今、私はハンドルをちょっと右に切っています。その方が若干前が低くなるのと、乗り込みやすくなります。
ではこれでまたがります。よいしょ。重たい! 今、踏み替えました。ここからサイドスタンドが払えるかどうかなんですけれども、絶対に無理です。届かないです。残念ながら私の脚力ではバイクを起こすことができませんでした。では続きまして、チャレンジしてみますか?
竹川―――チャレンジしてみます。まず、サイドスタンドを立てたまま、またがります。真ん中にまたがって、今日は厚底なので一応足はつきます。起き上がんないです!
小林―――久々にできませんでした。こんな感じで今、斜めになっている状態から、脚力とか腕の力で起こすというのもやはり限界があるということをお伝えできたかなと思います。皆さんアドベンチャー憧れがあると思うんですけれども、足つく・つかないで言えば、ついたよね。
竹川―――片足をずらして、ステップに片足を乗せれば、足はちゃんとつけますし、のせなかった時はやっぱりシートの幅がちょっと広いので、すごいつま先になっちゃうんですけど、一応、両足がツンツンではありますがつきました。
小林―――私も片足ツンツンではあったんですが、サイドスタンド状態でなく、予め起こしてからであれば、またがることもできるし、足の踏み方も、バランス感覚があれば一応、右足・左足、踏み替えることはできました。私の場合はサイドスタンドが払えなかったりとかするので、もし皆さんこういったビッグアドベンチャーバイクすごく憧れがある方は、体格とか基礎的な筋力が必要だよということをお伝えしたいかなと思います。
あとはやはりバランス感覚って非常に大切になってくるかなと思うんですけれども、バイクって乗れば乗るほどバランス感覚が養われるんですよね。なので、ちょっと中型の排気量のバイクとかを1年ないし数年経験した上で、基礎的な筋力とか脚力とか、そういったものを皆さん身につけてから、こういったバイクをご検討されるといいかなと思います。ディーラーさんなどで、またがらせてもらえると思うので、予約する前に、この大きさ、重さ、体験してからの方がいいかなと思います。
先ほどちょっと発表会があったんですけれども、スペインにテストライダーとして鈴木大五郎さんがいました。大五郎さん身長165cmとおっしゃっていました。男性であれば結構基礎的な脚力があったりもするので、165cmの方でもしっかり乗れるという話でした。
竹川―――シートはローシートもオプションがあるんですよね?
小林―――シート高820mmより低いのが実はあるということで、止まっている状態だとシート高が805mmでしたね。805mmというと、普通のスポーツロードバイクとかと一緒ぐらいなので、これはオフロードアドベンチャーですけれども、普通のオンロードバイクと同じぐらいの足つきにはなります。ただ、重さは残念ながら変えられません。
竹川―――アドベンチャーだから、後ろに荷物を積んでいくんでしょうね。ちょっと体力を上げていきたいなと思います。
小林―――ちょっと朗報がありまして、私、今回このGSのアドベンチャーで気になったというか、カタログとか、今回の発表会でもそうだったんですけれども、正面のカットが多かったんですよね。正面から見るとめちゃくちゃデカいじゃないですか。特にサイドの左右のバンパーというかエンジンガードというか。これによって転んだとしても斜めで留まるそうなんですよ。なので、転んだらライトとか壊れちゃうんじゃないの? って思うかもしれないけれど、これがあることによって大丈夫らしいんですよね。なので、基礎的な体力がある人であれば何とかなるかもしれないっていうのもお伝えしておきます。
どうですか?由華ちゃん。
竹川―――これめっちゃくちゃ格好いいんですけど、280kgあるんですよね。私は、自分で乗車姿勢に持っていけないので、まずちょっと体力をつけるところから始めないとなっていう。
小林―――私ね、ちょっと今、自分でショックを受けています。行けるだろうとちょっと思ったんですけど、無理でした。
竹川―――このバイクもう1つ新しくなったところがあるんですよね。
小林―――さっき実はエンジンをかけて乗らせてもらったんですけども。クラッチレバーがなんと、ないんですよ。オートマではなくて、オートメイテッド・シフト・アシスタント。「ASA」というものの機構があります。レバーがなくて、回転数とかスピードによって勝手にシフトがアップダウンします。
竹川―――自動でやってくれるってことですよね?
小林―――させるもよし。モードMボタンで、このシフトのペダルで、自分で操作するもよし、というものが付いています。今、バイクの世界ってそういう風にだんだんなりつつあるので、これはこれで楽しそうだなって思います。これは一番フラッグシップな最高峰の排気量で一番大きいものになります。その中くらいのやつも色々あるので、今後、色々ついてくると思います。
今日はエンジンの中身とかも見せてもらいましたけれども、色々ですね、もう最新の技術を盛り込んだものがまた出てきました。今日はまたがりインプレがちゃんとできなくてごめんなさい。ということで、次回も頑張りましょう。
竹川―――頑張ります! ありがとうございました。
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
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