公開日: 2025/11/17
更新日: 2025/11/17
サポート企業紹介の6回目では、これまで同様にショップで役立てていただけそうな業者さんを集めました。今回は純正部品などを一手に引き受ける部品業者、行政の依頼で講習も対応する溶接業者といったプロフェッショナル×2社をご紹介です!
国内4メーカーの純正部品を中心に、消耗品の類まで一手に引き受ける武井部品をご存知だろうか?
バイクショップを営む上でメーカーとの取引は欠かせない。なので部品供給に不便はないという声も多そうだが、顧客が取引のない他メーカー車両に乗り換えたときなどは頼りやすい業者と言えそう。
お話を伺った山端さんによると「取引メーカー毎に発生する発注&支払いを一元化でき、部品番号が変わっても新番号の部品を用意できるというのが弊社のメリットになります」だそう。特に車体番号や部品番号がない、わからない、といった場合でも部品に関してなら大抵なんとかしてもらえるというのだから心強い。
しかも売れスジ車両の消耗品などは常時在庫しているので、最短当日に届くというレスポンスも取引のあるショップから好まれている要因だろう。そのスピード感について山端さんは「メーカーに在庫があれば当社に翌日入荷するので、東京・神奈川エリアでは自社便でスピーディに対応できます。それ以外のエリアには輸送業者を介してプラス1日程度で対応可能。もちろん全国お取引させていただけます」という。
また最近の旧車ブームで必要となる古い車両のパーツについて、「部品番号の変化や、廃番部品の代替まではなかなか探せないと思いますが、当社では知識と経験を持つスタッフが対応します。まあ、どうにもならない部品というのも中にはありますが、対応部品が存在するなら大抵なんとかできると思います」と、山端さん。同氏曰く「用品メーカーの製品なども扱ってます」というので、考えようによっては武井部品との取引だけで事足りてしまいそうだ。
石田精密溶接の由来は、精密かつ緻密な仕事をするという意味から。そこで代表の石田さんにお話を伺った。幼少期から手先が器用だったそうだが、その後のバイク趣味でのカスタムをきっかけに溶接を習い、そのまま溶接が生業となったのだとか。
超高真空機器にも対応した溶接を可能とする石田精密溶接だが、石田さんは「溶接はプラモデルで言う接着剤に過ぎず、技術と知識が必要で、失敗や成功の経験を積むことが精度の高い技能を身につけるためには欠かせません」と言う。逆に「実務だけの人、知識だけの人、間違えて覚えてしまった人による溶接は“くっつけただけ”の危険な状態であることが多いですね」とも。この“くっつけただけ”の状態はほとんど強度が不足しているらしく、それがフレームやスイングアームだったらと考えるなら誰もがゾッとするだろう。
石田さんが言うには「溶接は材料を準備して切るところから始まっています。大切なのは溶接前によく考え、できる限りの準備をし、100%の結果が想像できて初めて溶接のスイッチを押すのだと考えています」なんだそう。なので溶接が仕事でも趣味だとしても、前提として正しい技術と知識を持っている人であってほしいとも。
故に石田さんの講習では「面白くなければ夢中になれませんから、講習する際は興味を持って楽しめる内容と話し方を心がけるようにしています」とのこと。石田さんの講習によって正しい技術と知識を身に付ければ、たとえ溶接を自分ですることがなくても溶接の状態を判断できるようになるそうだ。ぜひ溶接の依頼も学びも相談してみてはいかがだろう?
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