公開日: 2025/11/18
更新日: 2025/11/24
バイクジャーナリストの小林ゆきさんとBDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんが、Hondaを代表するプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデル「CB1000F」の足つき・取り回しインプレを行いました! 1000ccとは思えない足つき&取り回しに、小林ゆきさんは絶賛しています!
小林―――こんにちは、バイクジャーナリストの小林ゆきです。
竹川―――皆さんこんにちは、BDSバイクセンサーのイメージガールの「たけはん」こと竹川由華です。よろしくお願いします。
小林―――今日は、ニューモデルのCB1000Fです。皆さん待望ということで、特に足つきがめちゃくちゃ気になると思います。ということで、今日は足つきをじっくりやっていきます。まず、私から代表してやっていこうと思います。私は身長が160cmで、手足がRSタイチさん公認で短足短腕です。同じぐらいの身長の方に比べて4cmずつ短いのですが、ハンドルが上に上がっているバーハンドルなので、ポジションは心配していません。ただ、ビッグバイクなので皆さんが気になる足つきを見ていきます。
先ほどの技術説明会でシート高は795mmと聞きました。ビッグバイクにしてはだいぶ低いです。私が乗っているGPZ900Rが790mmですが、最近のビッグバイクはだいたい800mm以上あったりするので、これは低い。加えて、シートのスポンジが厚いのに少し柔らかいんですよね。多分お尻がある程度沈み込むんじゃないかなと思います。あと、このタンクの形状。
竹川―――スリムですよ、座るところにかけて!
小林―――前はCB1300かと思うようなたっぷりとした幅があるんですけど、後ろに向かって意外と細くなっているので、これは足が結構つくのではないかと思います。では、早速またがっていこうと思います。
っていうかね、もう見た目からしてだいぶ低いです。これ、正直CB400 SUPER FOURと変わらないと思います。足つきは、いきなり真ん中に座り込んで膝もちょっと曲がっている状態で、足の親指の付け根、母指球がしっかりついてます。なので、このままあまり腕の力もいらずに起こすことができます。足の力だけでは車体を起こすのはちょっと厳しいんですけど、背のある人であればなんとかなると思います。ほんのちょっとだけお尻を左にやれば、足がベタ着きだし膝も曲がっている状態です。
起こす時ですが、このバイクはビッグバイクではあるんですが、大元になったCB750Fや長らく教習車だったCB750、前のモデルと比べると「え、こんな軽い?」という感じがします。はい、車体を立てました。バイクを垂直にすると、膝は伸びて母指球がついている状態で、ここから足を踏み替えてサイドスタンドが払えるか試します。ハンドルは超楽ちんな位置です。
では足を踏み替えます。下に伸ばせば、つま先はすぐに着地します。ギリギリ両足つくことはつきますが、支えられるわけではないです。足つきがギリギリの人は両足を出して止まろうなんて思わないでくださいね。片足で着地させた方がよっぽど安定します。右足をつきます。サイドスタンドは親切ですね、ちゃんとツノが出ているのでこれは難なく届きます。
このサスペンションがものすごく高級感があります。「シュン」って沈み込むような感じ。ちょっとゆすっただけでこれだけ動きます。ギャップをちゃんと吸収してくれるサスがついています。ということで、じゃあ由華ちゃんにも足つきをお願いしたいです。
竹川―――身長162cmです。今日はブーツを履いてきたので、普段よりちょっと足つきがいいかなと思います。またがります。右足をステップに乗せた状態で、サイドスタンドが付いていて、左足は膝が結構曲がっている感じに見えます。かなり余裕があります。ハンドルの位置もそんなに遠くなくて、起こします。せーの、よいしょ。
起こして右足ステップに乗せて、ちょっと膝曲がります。少し余裕があります。両足出します。ステップを避けようと思ったら、足が横に出ますが、母指球はしっかりついてます。前にちょっと出す方がより足つき良く感じることができます。でも、ちょっと不安なので、やっぱり片方をステップに乗せて片足で支えるのが一番安心かなって感じです。踏み替えも楽々です。
スタンドはツノがあるのでしっかり払って、出せました。ハンドルも遠いわけではなくて、肘がしっかり曲がって余裕があるので、張っちゃってハンドル操作しにくいとか全然なくって、実際に走行してきたんですけど、その時もすごく曲がりやすかったです。自然な位置にあります。
小林―――そうですね。もう、なんか「ザ・王道」って感じですよね。「オートバイとはこういうもんだ」って感じです。
竹川―――本当に、またがるところがスリムなので挟みやすくって、ニーグリップがしっかりできて、すごい乗り心地が良かったです。あと、シートが柔らかいので、お尻が痛くないんですよね。
小林―――後ろにかけては座面が広いので、大きな人もちょうどいいポジションを、いろんな人の体格に合わせて取りやすいんではないかなと思います。
これ本当に1000ccって思うんだよね。何の気負いも無くできたので、ビッグバイク初心者さんや、ちょっと年齢を重ねてスケールダウンかなとか、前傾がキツくてどうしようかなって思ってる方も、こういったバイクは結構いいんじゃないかなと。若い人はもちろん、是非、こういったとっつきのいいバイクからビッグバイクの世界に入るとなんか次の世界にもつながっていくし、末永くこれは乗れるのかなという風に思いました。
小林―――続きまして、CB1000F取り回しをインプレしてみましょう。
竹川―――イチオシカラー(グラファイトブラック)で取り回しをやりたいと思います。まず起こしましょう。せーの、お、軽い! いつも起こすところから「やっぱビッグバイク重いな」っていう感じで苦手だったんですけど、片手でも支えられるぐらい軽いです。
前進します。押してめちゃくちゃ軽いです。難なくできます! 今度はバックします。今度はバックします。バックはめちゃくちゃ苦手で、いつも不安で体から離して取り回しできないんですけど、このバイクは重いにも関わらず安定感があって、ちゃんと下がれます。
小林―――そうなんだよね。なんか重心がやっぱ低く感じる気がする。
竹川―――ハンドルの位置もちょうどいいところにあるので、すごく取り回しやすいです。では、ゆっきーさんに代わっていただきます。
小林―――もう本当、横に並ぶと、ちょっと教習車から受けたイメージそのものって感じがします。ハンドルも広すぎず狭すぎず、ちょうどいいとこにあります。タンクの前側だけが意外と幅広いので、前に出ちゃうと右側がちょっと遠いんですけど、別に言うほど遠くはない。バイクを起こします。普通です。じゃあまず前に行きますね。
棒立ちの状態でこのまま押しても進んじゃうんですけど、腰を落としてちょっと下に構えた方が押しやすいと言えば押しやすい。手のひらでぐっと前に出す感じを作ってあげると押しやすいんですけど、もう軽いよね、確かに。で、バックなんですけど、バイクショップさん方式(右手をシートの上に置いて下がる)もできなくはないんですが、私の場合、ブレーキをかけられるように右手をちゃんとハンドルにやってから初心者の方はバックしましょう。
今軽々バックしてるんですけど、実は結構バイクを人間の方に倒してバックしてます。多分真後ろとか見ると分かると思うけど、意外と斜めにしている。そういうことをしてもバイクはグラっと来た時にそこまで重くないというか、重心位置が低いので、しっかりハンドルさえ握っていれば「あっ」と思っても引き戻せるって感じです。
じゃあハンドル切ってぐるぐる回りますが、フルロックにするとどういう感じかというと、ハンドルがオフロード車とかだと人間に刺さったりするんですけど、これはそこまでじゃないですね。
押していきます。右手しっかりブレーキ届くような位置で、割と小回りする。ステップの位置がこのバイクの場合は、何も気にならない。左にハンドルを切ろうが右にハンドルを切ろうが、バランスさせやすい位置というのが割と人間が前の方にいる感じなので、全くステップが干渉しないんですよね。
小林―――ということで、取り回しは、このバランス取りやすい位置というのが、このタンクの出っ張りの関係で「なんかちょっとやりづらいかも」って初め思うかもしれないんですけど、バイクのこの軽さ。214kgで装備重量だと思うんで、多分今までの言い方の乾燥重量で言えば随分軽いですし、重心位置が結構下の方でまとまってるので、コツと慣れさえできれば、なんてことはないかなと思います。
由華ちゃんの方がなんかうまく取り回しできてたような気がする。
竹川―――いや、本当に普段取り回しすごく苦手で、自分の250ccの取り回しも「あ、よいしょよいしょ」みたいな感じなので、大型バイクの取り回しって本当に苦手なんですけど、起こした時の重量感ももちろん重いんですけど、その重さを感じさせないような安定感があって、乗車した時のポジションもすごい楽に乗れるバイクだったので、ちょっと私みたいな初心者女性ライダーにもすごくおすすめな一台だなって、すごいおすすめできるなって私は個人的に思いました。
小林―――これだったらね、なんか全然知らないところにちょっと長距離でツーリング行っても全然安心かもね。
竹川―――そうですね。やっぱ高速乗る時のパワーとかやっぱりないと辛いんですけど、そのパワーもしっかりあるのにも関わらず、本当に1000ccなのかなっていう感じの
小林―――大きさと軽さがありましたね。
竹川―――皆さん、ぜひ試乗できる機会があったら、皆さんも1回試してみてください!
小林―――今日、取り回しと足つきとインプレをしてみました。走りの動画もあるので、ぜひそちらもご覧ください!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
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