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ショート(短絡)が原因でバイク火災が⁉ なぜショートするかを解説!

公開日: 2026/03/04

更新日: 2026/03/04

バイクにUSB電源などの電装品をご自身で取り付ける際、「バチン!」と大きな火花が飛んで驚いた経験はありませんか? 実は、その一瞬の衝撃こそが「ショート(短絡)」であり、最悪の場合は車両火災を引き起こす非常に危険な現象です。BDSテクニカルスクール井田講師がショートのメカニズムを解説します!

車両火災の原因にもなり得るショート(短絡)

二輪専門の整備士養成講師を行っております、BDSテクニカルスクールの井田と申します。先ほどご覧いただいた動画で「バチン」という火花が飛ぶシーンがありましたが、あれが「ショート(短絡)」と呼ばれる現象です。本日は、車両火災の原因にもなり得るショートについて解説いたします。

なぜショートについて説明するのかと言いますと、ショートがキッカケで車両火災につながる可能性が非常に高いからです。過去の車両火災の原因を調べると、ショートが発端となった事例が多く存在します。ご自身で電装品の修理や取り付けを行う際、ショート対策が不十分であったり、配線が剥き出しの状態で取り付けてしまったりすると、何らかの拍子に発火する恐れがあります。

電気の流れを理解するには、水の流れに例えると非常に分かりやすくなります。バッテリーの電気はプラスからマイナスに向かって流れますが、これは高い場所にある水槽から低い場所にある水槽へ、パイプを通じて水が移動する様子と同じです。電気も同様に、電圧が高い方から低い方へと流れます。

水の流れの途中に水車を置けば、その力で水車を回すという「仕事」ができます。電気も同様に、プラスとマイナスの間にヘッドライトやモーターなどの装置を置くことで、ランプを点灯させたり動かしたりする「仕事」をさせることができます。バッテリーの電圧が高い、つまり水で言うところの落差が大きいほど、電流が多く流れて効率よく仕事をしてくれます。これが電気回路の基本的な動きです。

メインスイッチを入れた瞬間にショートして燃えてしまう可能性も⁉

メインスイッチを入れた瞬間にショートして燃えてしまう可能性も⁉
メインスイッチを入れた瞬間にショートして燃えてしまう可能性も⁉

実際のオートバイの電気回路では、すべての配線を直接バッテリーのマイナス端子にまとめると非常に大変です。そのため、車やバイクでは車体(フレーム)そのものをバッテリーのマイナス端子の代わりとして利用しています。

これを「アース」と呼び、エンジンやフレームの外装もバッテリーのマイナス端子と繋がっている状態にあります。例えば、ホンダの「カブ」では、バッテリーのマイナス端子から緑色の配線が伸びており、これがフレームにボルトで固定されています。したがって、フレームに固定されているボルトなどは、すべてマイナス端子と同じ役割を持っています。

通常、電気回路はプラス端子から「ヒューズ」を経由し、電気装置(負荷・抵抗)を通ってマイナスへと戻るように構成されています。ここで重要な役割を果たすのがヒューズです。

ヒューズは家庭のブレーカーと同様の機能を持ち、回路に大電流が流れた際に自らが切れることで、他の配線や装置を保護します。いわば回路の「守護神」のような存在であり、非常に重要な部品です。

もし、電気装置(抵抗)を通らずにフレームに直接繋げてしまったり、ヒューズがないところから電気を取っていたりすると、メインスイッチを入れた瞬間にショートして燃えてしまいます。 特にバッテリー交換時や作業中、工具がプラス端子とボディの両方に触れてしまうと、ヒューズを通らないためバチバチと燃え続け、最悪の場合は溶接のように溶けてくっついてしまい、燃え尽きるまで止まらなくなります。

これには「オームの法則」が関係しています。電流(A)は電圧(V)を抵抗(Ω)で割ることで算出されますが、通常は電装品が持つ抵抗によって電流は一定以下に抑えられています。しかし、ショートによって抵抗がほぼゼロ(例:0.001Ω)の状態になると、計算上の電流値は非常に大きくなります。この容量を超えた大電流に配線が耐えきれなくなると、発熱して煙が出たり、燃え上がったりして火災を招くのです。例えば、バイク用の細いジャンプスターターで車を始動させようとすると、熱を持って燃えることがあります。これも配線の容量を超えた電流が流れるためです。

電装品の取り付けはBDSバイクセンサー加盟店へご相談を!

電装品の取り付けはBDSバイクセンサー加盟店へご相談を!
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実際にレストア企画で使用しているスーパーカブ50カスタムの配線を見ていきます。フレームとボルトで締められている箇所は全てマイナス端子です。バッテリーのマイナスを外さずに、プラス端子を外す時に工具がフレームに触れればショートします。 また、自分で増設した配線のギボシ端子が剥き出しで、それがボディに触れてもパチンとショートします。 ヒューズがあれば守られますが、ヒューズが無い場合や配線の無理な割込みや分岐があると、配線から煙が出てきて燃えます。運悪くガソリンが滲んでいる箇所で火花が散れば、最悪の事態になりかねません。

ですので、電装品の取り付けにはノウハウが必要です。自分でやってみたいという方は、ショートのリスクを正しく理解し、経験のある方やバイク屋さんの監修のもとで行うのが良いでしょう。 分からないことがあれば、BDSバイクセンサー加盟店などへ相談していただくのが安心です。

私は普段、二輪専門の整備士養成の講習を行っております。二輪業界で働くことに興味がある方は、実務経験を積めば講習を受けることができますので、ぜひご相談ください!

【BDSテクニカルスクール講師 井田安彦】 BDSテクニカルスクール講師
保有資格
2級二輪自動車整備士、2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、自動車検査員、二輪車安全運転指導員

★2・3級二輪自動車整備士を目指す方必見!
3年連続、3級二輪整備士国家試験で合格率100%を達成
令和7年度第1回試験の「2級二輪自動車」では、BDSテクニカルスクール受講生28人が受験し、全員が合格。2 年連続での合格率100%を達成!
BDSテクニカルスクールHPhttps://www.bds.co.jp/technicalschool/

電装品の取り付けはBDSバイクセンサー加盟店へご相談を!



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