公開日: 2026/04/09
更新日: 2026/04/10
今やSNSは当たり前。仲間うちで動画や画像を共有したり、はたまた、ふとした瞬間、自分あるいは他の誰かが思っていることに対する情報交換や意見交換など、SNSでは動画・画像・文章などの投稿を通してさまざまな人のさまざまな日常や出来事を垣間見ることができる。だがメリットだけではない。当然のことながら、情報がどんどん拡散されることのデメリットもある。そのひとつが『デジタルタトゥ』と呼ばれるもの。
今やSNSは当たり前。仲間うちで動画や画像を共有したり、はたまた、ふとした瞬間、自分あるいは他の誰かが思っていることに対する情報交換や意見交換など、SNSでは動画・画像・文章などの投稿を通してさまざまな人のさまざまな日常や出来事を垣間見ることができる。
また、投稿をきっかけに普通では知り合うことができなかったであろう人と知り合えたり、あるいは友だちの輪が広がったりすることもある。販売店なら店のPR動画を制作し来店促進につなげたり、ツーリングをはじめとしたイベントの様子を掲載して店の雰囲気を伝えたりと、多くのメリットが存在する。
だがメリットだけではない。当然のことながら、情報がどんどん拡散されることのデメリットもある。そのひとつが『デジタルタトゥ』と呼ばれるもの。このデジタルタトゥとは、SNSなどでの発言、掲載した動画や画像などの情報が拡散されることで、ネット上に残り続けること。ネットでは、情報がどこにどう広がったかを把握するのは非常に困難であり、全容を把握することは、まず不可能。そのため情報をネット上から削除したくても完全に削除するのはほぼ不可能なのだ。拡散されるのがプラスの情報なら良いが、実際はそうではない。悪い噂ほど早く広まると考えたほうがいいだろう。
何よりもデジタルタトゥが厄介なのは、先にも触れたようにいつまでも残り続けること。例えば、自分が発信した情報が炎上したとする。その騒動が一度収まったとしても、数年後に再びその情報が発掘され、再炎上するというケースもある。へたをすれば、発掘されるたびに炎上してしまうことも考えられる。いつまで経っても終わりが見えないのだ。
もうひとつの問題点としては、残り続けるのは自分の発信した情報とは限らないということ。自分が写る動画や画像を誰かが投稿した場合などだ。今は誰もがスマホを持ち、何かあるとすぐに撮影。クルマやバイクにドライブレコーダーを搭載している車両もかなり増えているので、動画や画像がいつどこで撮られているのかは分からない。それを撮影者が公開する時、写り込んでいる人に掲載許諾を得ているとは考えにくい。ほぼ無許可だろう。つまり、自分の写る動画や画像が自分の知らないところで公開されているかもしれないのだ。
しかも、そのような動画は撮影者が前後関係を知らない場合もあるので、一部分だけが切り取られて被害者が加害者に見えてしまったりなど、事実とは異なる内容が見る人に伝わってしまうこともある。それがいつまでもネット上に残ってしまうと思うと、非常に恐ろしい。
最近、SNSで目立つのは、「これは許せない、これはダメでしょ」という、撮影者が自分の価値観で他人を断罪するもの。前のクルマが煽り運転したとかならまだ分かるが、「こんなことまで?」と感じるようなものも少なくない。
いくつか例を挙げると、信号待ちしているクルマの後方に停車しているバイクに「停車位置が近い」と指摘するもの。混雑する道では状況によって、前のクルマとの距離が近くなることもあるのだが、状況がどうあれ、バイクのナンバーまで分かる画像が公開されたりする。
また、右折レーンにいるバイクによってトラックなどの大型車が左折しにくい状態だと、バイクが停止線の手前で止まっていても「ヘタクソ」「邪魔」。一時期、不自然に右折レーンの前をあける動画が賞賛された。左折してくるトラックは大回りになることがあるため、右折レーンの前をあけておくとトラックはスムーズに左折できるからだ。そのことから、『右折レーンの前をあける=運転が分かっている』となり、例え停止線を超えていなくても、アウト判定されることもある。
他にも、峠道でクルマの後ろを走っている動画などでは適度な車間距離があいていそうな場合でも「車間が近い」「煽り運転では?」となったりすることも。
スマホにドライブレコーダーなど日常生活にカメラが溢れ、誰もが気軽・手軽に撮影でき、SNSが当たり前の今、動画・画像のアップを防ぐ手段はない。できるのは、自分発信の情報に関して注意を払うこと。二つほど例をあげると、ツーリングではツーリング専用のアカウントを作って参加者だけに公開したり、一般に公開するものに関しては複数の人でチェックしてから公開するなどだ。重要なのは自分から悪い意味でのデジタルタトゥのもとを残さないこと。
例えば、不適切な動画などを店のアカウントで公開してしまったとする。現在は改善されていても、デジタルタトゥとしてネット上に残る過去の情報が発掘されて再び話題になると、そこでまた店の評判が落ちたりする。見る側にとって、それがいつの情報か、今はどうなのかはあまり重要ではない。悪いヤツは懲らしめてやる、という正義への共感だ。自分がそのターゲットにならないように、情報を発信する際は十分に気をつけよう。
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