ヤマハ旧車業界トピック注目

ヤマハが復刻部品プロジェクトを含む『Yamaha Motor Genuine Garage』を開設!

公開日: 2026/05/15

更新日: 2026/05/19

ヤマハは3月27日、同社の原点とこれからをつなぐ情報発信プラットフォーム「Yamaha MotorGenuine Garage」を開設した。コンテンツのひとつに名車の魅力と価値を見つめ直す、復刻部品「アイコニックコレクション」ページがあり、その第一弾としてRZ250のサイドカバーとテールカウルの復刻が進められている。

関東のユーザーが部品探しで九州に行くほど、旧車にとってパーツは貴重

関東のユーザーが部品探しで九州に行くほど、旧車にとってパーツは貴重
関東のユーザーが部品探しで九州に行くほど、旧車にとってパーツは貴重

旧車に乗るユーザー、旧車を扱う販売店、どちらに話を聞いても、まず出てくるのはパーツの問題。廃番となった部品をどう手に入れるか、ということ。

以前、旧車のパーツなどが集まるフリーマーケットを取材した際には、開催地から遠く離れた地域からもユーザーが来場していた。そのうちの一人である関東のユーザーは、「旧車関連のフリーマーケットの場合、開催地が九州だったとしても、できる限り行きます」と言っていた。旧車のパーツというのは、それほどまでに貴重なもの、という強い認識を持っているのだ。

もちろん、メーカーもそういった状況は認識しており、一例を挙げれば、ホンダの「Honda Heritage Parts(ホンダ・ヘリテージ・パーツ)」では、C750Fをはじめとする生産終了車の部品を復刻して販売している。

第一弾として取り組んでいるRZ250
第一弾として取り組んでいるRZ250

こうした流れのひとつに、ヤマハの「アイコニックコレクション」がある。これは、同社が3月27日、WEBサイト内に新設した情報発信プラットフォーム「YAMAHA MOTOR GENUINE GARAGE(ヤマハ・モーター・ジェニュイン・ガレージ、以下、YMGG)」にあるコンテンツ。

時代を超えて愛されている名車は、ヤマハにもいくつも存在している。しかしながら、年月の経過とともに部品の供給が難しくなっているのが現状だ。アイコニックコレクションは、そのような課題に向き合い、当時の設計思想や外観、品質を大切にしながら現代の技術で部品を復刻するという、絶版車両向けの補修部品を復刻再生産するプロジェクト。

第一弾として取り組んでいるのが、RZ250。説明するまでもなく、1980年に登場し、瞬く間に人気車種となったヤマハの名車中の名車のひとつ。アイコニックコレクションでは、サイドカバーとテールカウルの復刻に取り組んでいる。

しかも、ただ「復刻しました」というだけではなく、復刻までのプロセスや苦労、関わった人たちのコメントなども読むことができ、復刻にかけるヤマハの情熱を感じられる内容となっている。

現在、アイコニックコレクションでは、序章:復刻のはじまり篇、第1章:手探りの3Dモデル化篇、第2章:金型検討 完成篇が公開されており、グラフィック篇、塗装篇も順次公開予定だ。

アイコニックコレクション以外にも知識や参考になる様々なコンテンツを用意

アイコニックコレクション以外にも知識や参考になる様々なコンテンツを用意
アイコニックコレクション以外にも知識や参考になる様々なコンテンツを用意

YMGGでは、アイコニックコレクションの他、多数のコンテンツが用意されている。その中からいくつか紹介すると、開発者達の思い出話、純正部品供給の裏側、社員ガレージ訪問、プロショップ訪問記、ヤマハバイク教室教官の横顔(ヤマハライディングアカデミー)などがある(未公開状態のものも含む)。

社員のガレージ訪問は、カスタマーエクスペリエンス事業部・マーケティング推進部のヨシムラさんが記事を担当。第1回目は、カスタマーエクスペリエンス事業部・品質管理部のO2さんのガレージを紹介。ヤマハの社員がどのようなガレージを作っているかは、読み手としても大いに参考になるはずだ。また、文字の他に動画も用意されており、O2さんの声と言葉、ガレージ内部の映像で紹介されているので、画像だけでは分かりにくいところまで見ることができるのもポイント。

ヤマハバイク教室教官の横顔では、教官の他、ヤマハライディングアカデミー(YRA)の歴史や活動も紹介。YRAにはこのような歴史があり、このような人が指導しているということが分かるので、ユーザーにYRAを勧める際の説得材料としても活用できそうだ。

YMGGはユーザーが見て・読んで面白い・知識になるというだけに留まらず、販売店としても見ておいて損のない内容となっている。中でもアイコニックコレクションは、旧車に乗るユーザーや旧車を扱う販売店にとって待望のコンテンツだろう。今後、どのような車両のどのような部品が復刻されていくか、期待したいところだ。

情報発信プラットフォーム「YAMAHA MOTOR GENUINE GARAGE」

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