公開日: 2026/03/25
更新日: 2026/04/08
今回はオフロードワールド様のご協力のもと、ヤマハ「WR125R」の足つきインプレをバイクジャーナリストの小林ゆきさんと、BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんが行いました! ヤマハ「WR125R」とそのライバル車であるカワサキ「KLX125」、アプリリア「RX125」、さらに排気量は異なりますがオフロードの定番ヤマハ「セロー250」とも足つきを徹底比較。ぜひ、バイク選びの参考にしてみてください!
小林―――こんにちは、バイクジャーナリストの小林ゆきです!
竹川―――皆さん、こんにちは。BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華です。よろしくお願いします!
小林―――本日はユーメディア湘南オフロードワールドさんを訪れています。目の前には多数のオフロードバイクが並んでいますが、今回は特にヤマハの新型「WR125R」の足付き、取り回し、およびライバル車との比較を行います。由華ちゃんにも実際にまたがってもらい、身長や足の長さの違いによる影響を確認していただきます。
現在ユーメディア湘南オフロードワールドさんでは、WR125Rの展示車両があり、またがることも可能です。予約受付中ですが、非常に人気で既に1000台規模の受注があるとのことですので、お求めの方はお早めの来店をお勧めします。
竹川―――毎回来るたびに思いますが、店内にこれほど多くのオフロードバイクが並んでいる光景は他に見たことがありませんね。
小林―――それでは比較インプレッションを開始します。WR125Rのシート高は875mmです。
竹川―――私の身長は162cmです。早速またがってみます。サイドスタンドを立てた状態でお尻をずらすと、片足のかかとまでしっかり接地します。車体を垂直に立て、右足をステップに乗せた状態では、左足の母指球が地面に着きます。サイドスタンドを払う際は、右足が空中に浮いている状態なので、足を踏み替えます。少しお尻を右にずらしてから、かかとで払うことができました。ステップに片足を乗せていれば爪先はしっかり接地します。両足を着こうとすると、かなり無理をして背伸びをしなければならず、靴の先が辛うじて触れる程度なので支えるのは困難です。しかし、お尻を片方に落とせば、片足のかかとまで接地可能です。
重さに関しては車体は大きく車高も高いため、足つきへの不安があり、起こす際には多少の気合が必要ですが、オフロードバイクらしく車体は軽量に感じます。サイドスタンドにはフック状の突起があり、探しやすく出しやすいように感じました。
小林―――私は身長160cm、股下60cmです。21インチと18インチのフルサイズホイールを採用していることもあり、車体の横に立ってもお尻がシートに掛かりません。ではまたがります。私の場合だと太ももあたりをシートに引っ掛けているだけの状態になります。私の体重ではサスペンションがほとんど沈み込まないため、足付きは非常に厳しいです。シート地が滑りにくい梨地であるため、足の踏み替えには慣れを要します。
私の体格では、またがった状態でサイドスタンドを払うことができません。そのため、まず車体を起こしてからサイドスタンドを払い、1速にギアを入れた状態でまたがって、クラッチを切りエンジンを始動します。そこからバランスを取りつつ発進し、走行しながらシートの真ん中に乗車するという手順が必要になります。降りるときも同様で、まずバイクから降り、その後にサイドスタンドを掛けます。
サスペンションの沈み加減ですが、フロントはよく動き、リアはコシが強いです。身長が150cm台の方は実車にまたがってみてから考えてみると良いと思います。足付きに問題ない方には非常に軽く感じるバイクでしょう。
竹川―――オプションのローダウンシートとリンクを組み合わせることで、シート高を70mm下げることも可能です。
●「KLX125」シート高830mm/車両重量112kg
小林―――次にライバル車との比較を行います。まずはカワサキKLX125です。WR125Rのシート高は875mmであるのに対し、KLX125は830mmです。ホイールサイズも、WR125RがF21/R18インチなのに対し、KLX125はF19/R16インチです。KLX125の車両重量は112kg。WR125Rの138kgと比較すると、約20kgもの差があります。
竹川―――KLX125の足つきは、かかとが少し浮くものの、母指球まではしっかりと接地します。
小林―――KLX125はまたがった瞬間に真ん中に座ることができます。私の体格では両足同時に地面に着くことはできませんが、KLX125であれば不安なく踏み替えが可能です。サイドスタンドは硬いですが、またがった状態のまま出し入れも問題なく行えます。
竹川―――KLX125は私の体重でも適度な沈み込みを感じますが、WR125Rはサスペンションに強いコシがあります。
●「セロー250」シート高830mm/車両重量130kg
小林―――続いてヤマハセロー250です。エンジン形式も違います。WR125Rは水冷、対するセロー250は空冷です。用途も異なり、WR125Rがオフロード走行をメインに据えているのに対し、セロー250は「どこへでも走りに行ける」のが魅力。道なき道を分けて行けます。シート高はセロー250が830mm、WR125Rが875mmです。では、実際に車体を起こしてみましょう。
竹川―――セロー250はほぼベタ足の状態で接地します。体重でしっかり沈み込み、シート幅がスリムなため、足を真下に下ろせる感覚があります。そのため数値以上に足付きが良好に感じます。
小林―――私もセロー250には安心感を覚えます。セロー250も私の体格では両足がベタ着きするわけではありませんが、由華ちゃんが言ったように、真ん中がシュンと深く沈み込んでくれます。
竹川―――サスペンションの沈み込みはもちろんですが、何より「シート幅」の違いを一番強く感じますね。あらためてWR125Rに跨ってみると、やはり横幅のボリュームがあります。またがった状態でもタンクの存在感がしっかりあるので、全体的に大柄な印象です。セローの時は足をスッと真下に下ろせましたが、WR125Rはシート幅がある分、どうしても足が外側に広がってしまいます。足が地面に届かない分、余計に外へ出ている感覚が強いですね。あと、シートの硬さも違います。
小林―――ヤマハさんはオフロード系のシート開発に並々ならぬ時間とテーマを費やしている会社なんですよね。今回のWR125Rも、あえてこのシート形状もスポンジの硬さも、すべて明確な意図を持って設計されていると思います。対するセローはシートが柔らかくお尻に優しい印象です。
竹川―――長距離ツーリングに行くなら、セローの方がシートが柔らかいからお尻が疲れにくいのかなと思うのですが、やはり硬い方が疲れにくいんですか?
小林―――それは一概には言えないんです。「柔らかい方が疲れない」と思われがちですが、実はお尻をしっかりホールドする幅があれば、硬めのシートの方が疲れにくいという説もあります。
竹川―――林道走行などでは、やはり硬い方がメリットがあるのでしょうか。
小林―――これはシートの専門店に聞いた話ですが、単純に柔らかければ良いというわけでもないです。
●「RX125」シート高905mm/車両重量134kg
小林―――最後にアプリリアRX125です。ホイールサイズはWRと同じですが、競技車両っぽいですね。またがったときの視界も、WRよりさらに一段高い位置にあります。シート高はなんと905mmに達します。サイドスタンドはオートスタンド仕様です。私の股下は70cmに満たないので、またがった状態では足が地面に着く気配すらありません。
せっかくなので車体を起こすところまで挑戦してみます。お尻を左にずらして、右足がシートに乗っかっているような状態です。ただ、起こした感触としてはWRとあんまり変わらないです。とはいえ、ここからの足の踏み替えは恐ろしいし、お借りしたのが新車なのでやめておきます!
竹川―――私も爪先が届く程度で、車体を起こすのも非常に大変です。お尻を右にずらした状態で車体を起こしても爪先がツンツンです。サイドスタンドまで足が届きません。
小林―――由華ちゃんでも苦戦するという、だいぶ本格的なシート高でした。
小林―――体格によってこれほど足つきが変わるのですね。
竹川―――私は身長162cmですが、股下が77.5cmあります。実際の足付きは数値だけでなく、またがってみて初めて分かることも多いです。不安な方はローダウンなどの相談も可能ですので、ぜひ実車で確認していただきたいです。
小林―――対して私は身長160cm、股下は60cm台です。本日は底の厚いブーツを履いており、リーチの面では多少有利なはずですが、それでもWR125Rのシート高は非常に手強く感じました。しかし、車体が軽量なため、コツを掴めば慣れている方なら十分に乗れちゃうと思います。
皆さんの中には、125ccという排気量について悩まれている方も多いかと思います。原付二種のため高速道路は走行できませんが、その点をどう捉えるかが重要です。私の考えでは、このバイクは明らかにオフロード性能を追求した125ccモデルです。一般的な125ccは「普及版」として作られることが多いですが、WR125Rは性能を徹底的に突き詰めています。
林道走行を楽しみたい一方で、日常の足としても活用したい方には、このサイズ感は最適です。特にオフロード初心者の方は、このサイズから始めることがテクニックの上達に繋がるでしょう。250ccクラスは大きく重く、パワーも過剰になりがちですが、まずはこのクラスから始めることをお勧めします。
また、セカンドバイクとしての価値も非常に高いです。例えば、私が住む横浜市などでは、多くの駐輪場に125ccまでのバイクを停めることができます。日常の移動手段として非常に優秀です。もし移動手段をスクーターにした場合、買い物には便利ですが、そのまま林道へ向かうのは困難です。しかし、WR125Rであれば日常使いをこなしつつ、時折ツーリングや山道へ出かけるといった気軽さがあります。非常に幅広い楽しみ方ができる一台です。
竹川―――今後、このバイクでオフロードを走る動画も公開予定ですので、楽しみにお待ちください!
小林―――ぜひオフロードワールドさんで実車にまたがってみてください!
●撮影協力:ユーメディア湘南オフロードワールド様
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