公開日: 2026/10/02
更新日: 2026/10/09
8月に相次いで発生した未曾有の大豪雨は、日本各地で甚大な被害を及ぼした。千葉県では13日、線状降水帯の発生による記録的な大雨により、多くの地域で道路が冠水。一時は2700台を超える水没車が道路に置き去りにされた。また、県内の22市町で「レベル5大雨特別警報」が、そのうちの6市で「レベル5土砂災害特別警報」が発令。警戒レベルの中でも最も高いレベル5の発表は、5月に気象庁で運用変更が行われて以来初となる。
東京都や埼玉県でも22日、大雨による冠水が発生。特に東京都板橋区では1時間に120mm以上もの雨が降り注いだ。北陸地方でも8月末に記録的な大雨によって、河川の氾濫や浸水が多発。福井県の坂井市や福井市、勝山市では24時間雨量で観測史上1位を記録するなど、日本各地で雨の被害が相次いだ。
こうした大雨は隣国の韓国でも発生。15日、巨済市では3日間の総雨量が900mmを超え、記録的豪雨による土砂崩れや濁流が街を襲った。韓国メディアでは、この大雨を「200年に一度の怪物級の豪雨」と伝えており、その被害の大きさが伺える。
短期間で日本と韓国を襲った大雨だが、相次いで発生した要因の一つとして、地球温暖化による地域の「亜熱帯化」が考えられる。そもそも亜熱帯とは、熱帯に次いで気温が高い地域であり、日本では沖縄が該当する。しかし、近年は温暖化による気候変動により、亜熱帯で見られるような短時間で局所的な激しい雨が日本と韓国で発生するようになったという。
実際、8月に相次いだ大雨と亜熱帯の雨には共通点が存在する。日本テレビの番組内では千葉県の大豪雨について、たった半日で平年8月に降る雨の約3倍にあたると発表。また、韓国の巨済市でも15日からの3日間でひと夏分の雨が降ったと報道されていることからも、亜熱帯で見られる激しい雨との類似点が見て取れる。
このように亜熱帯化しつつある日本周辺で今後重要となるのは、今回のような豪雨を想定した防災対策だ。最新のハザードマップを確認するほか、自宅や店舗などの浸水を防ぐための「浸水対策グッズ」を用意してみるのも災害時の備えとして、一つの手ではないだろうか。
例えば「土のう」。密着させながら積み上げることができるので、防水効果は高い。そのため、多くの自治体で地域住民が自由に土のうを持ち出せる「土のうステーション」を設置している。また、学校や企業などでも浸水防止策として用いられている。ホームセンターなどで購入することも可能であり、価格は1つあたり数百円程度。比較的安価に浸水対策を行うことができる。
また、設置や撤去が容易な「止水板」も有効である。種類は持ち運び可能なものや建物へ設置するものなど様々であり、特に前者であれば幅広い場所で使用できるとともに、軽量のため少人数でも手間なく設置できるのだ。
今回の千葉県の大豪雨では、ハザードマップの区域外での浸水被害も確認されている。このことからも、「想定以上の被害が出る可能性がある」という意識を持つ必要があるだろう。大雨への認識を改め、予想以上の災害が来るという心構えでいることが、気候が変わりつつある日本の大雨対策で重要となる。
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