公開日: 2021/04/05
更新日: 2022/09/06
ホンダは2月19日、急遽、トップ交代人事の記者発表を行った。同ニュースは、ロイター通信が17日に報じたことで、一気に世界を駆け巡った。
ホンダ側からの出席者は八郷隆弘代表取締役社長と次期社長の三部敏宏専務の2名。八郷社長が取締役となり、三部専務が社長に昇格する。
八郷社長は、2015年の就任から現在までの6年間、「既存事業の盤石化」と「将来の成長に向けた仕込み」を重点方針として取り組んできた。「既存事業の盤石化」については、四輪事業を中心に事業体質を強化するため、商品開発体制や生産能力の適正化などに着手。 また、「将来の成長に向けた仕込み」に関しては「社会の役に立つ」との思いのもと、モビリティメーカーの責務として「2050年カーボンニュートラル」と「2050年交通事故死者ゼロ」の実現、新しい価値の提供に向け、研究所の体制も進化させた。
今回のトップ人事について八郷社長は、「新しいホンダの出発に向け、新たなリーダーに託し、全社で新鮮な気持ちでチャレンジして欲しいと考え、タスキをつなぐことにした。三部は豊富な知見と力強いリーダーシップで厳しい環境に打ち勝ち、ホンダならではの新たな価値の提供をしてくれると思う」と、説明した。
次期社長に就任する三部専務は、「新しい価値を提供することで、存在を期待される企業であり続ける。そして、これまで仕込んできたものを、消費者にとって魅力ある“モノ”や“コト”としてカタチにしていく」と表明。さらには、「将来の成長に向けた仕込み」を加速させ、実行に移していくことの重要性を強調しつつ、100年に一度の変革期にも耐えられるレジリエンスを持ったものにしていく、と説明。また、そのために、「2050年カーボンニュートラル」と「2050年交通事故死者ゼロ」に向けた取り組みを具現化することを明らかにした。両氏とも4月1日に就任する。
人気記事ランキング