公開日: 2021/05/31
更新日: 2022/09/06
二輪の電動化、ガソリンエンジンの燃費改善、バイオ燃料の活用などに取り組むことで、2050年までにカーボンニュートラルを目指す・・・。これが、ホンダが考える方向性。二輪車の環境問題において業界をリードする存在になる、と三部社長は将来像を語った。
ホンダの三部敏宏社長は4月23日、社長就任記者会見を行った。会見ではホンダが目指す将来的な姿とその取り組み内容について説明した。
冒頭、同氏は、「ホンダは『環境』と『安全』に徹底的に取り組むとともに、将来に向けてモビリティ、パワーユニット、エネルギー、ロボティクスの領域で進化をリードすることを目指す」と方向性を示唆。
続いて「地球環境への取り組み〜環境負荷ゼロに向けた3つの取り組み」について説明。2050年までに、ホンダの関わる全ての製品と企業活動を通じて、カーボンニュートラルを目指し、これにクリーンエネルギー、リソースサーキュレーションを加えた3つを柱に取り組んでいくことを打ち出した。
二輪・四輪の電動化については、交換式バッテリー「モバイルパワーパック」により電動製品の幅を広げ、インフラと連携した電力オペレーションを行うことで、再生可能エネルギーの利活用を拡大する。
また、「地球環境への取り組み〜二輪車電動化〜」については、二輪車の電動化の他、ガソリンエンジンの燃費改善やバイオ燃料の活用などにも取り組み、二輪車の環境問題において業界をリードする、とした。
二輪に関する取り組みの主要項目は以下の通り。
◎二輪車の電動化は、高額なバッテリーを車両と切り離して考えることが普及のカギとなる◎商品の拡充の他、バッテリー交換ステーションを多く設置。日本・欧州で他の二輪車メーカーとコンソーシアムをそれぞれ設立し、交換式バッテリー技術の標準化に取り組んでいる
◎2024年までにパーソナル領域で原付一種・原付二種クラスに3機種の電動二輪車を、さらにFUN領域でも商品を投入する
三部社長は「将来に向けた取り組み」のなかで「ホンダらしさ」について言及。「本質について考え抜いた末にたどり着く価値」であり「独創性」であるとしたうえで、
「ホンダは独創的でありたい、という拘りの強い人材が集まった会社。大きな目標に向かってチャレンジし続ける。その中で、常に本質と独創性に拘り続ける会社でありたい」と強い思いを語った。
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