電動バイクEVビジネス

「バッテリーサブスクプラン」でイニシャルコストが30万円以上ダウン!

公開日: 2021/05/31

更新日: 2022/09/06

 イニシャルコストを30万円以上も抑えることができる。そんな衝撃的なプランを、電動モビリティの製造や販売を手がけるaidea株式会社が、4月14日に開始した。それが、同社の「AAカーゴ」に用意された「バッテリーサブスクプラン」。バッテリーをサブスクリプションで提供するというだけではなく、電気代無料、メンテナンス代無料、バッテリー性能保証の3大特典のついた、何ともお得なプランだ。

様々な分野に広がりを見せるサブスクリプションサービスをバッテリーにも適用

<center>イニシャルコスト</center>
イニシャルコスト

 定額料金を支払うことでサービスや商品を一定期間利用できるサブスクリプションは、今や各分野に広がりを見せている。音楽、家電、食品、衣料、住居などなど、いまどきはサブスクリプションを展開していない業界はないのではないか、と思えるほど。

 二輪業界においても、ヤマハの運営する「月極ライダー」、レンタル819のキズキが展開する「マイガレ倶楽部」などがあるが、この4月14日、電動モビリティの製造や販売を手がけるaidea株式会社(以下、アイディア)は、電動三輪バイク「AAカーゴ」の新たな導入方法として、「バッテリーサブスクプラン」をスタートした。

 これは、その名の通り、AAカーゴに搭載されているバッテリーをサブスクリプションで提供するというもの。

「バッテリーサブスクプランをご利用頂くことで、イニシャルコスト(初期費用)を低く抑えることができます」(aidea株式会社・マーケティングディレクター・成田裕一郎さん)

 表を見れば、その差が分かるだろう。50㏄クラスの「AAカーゴα4」の通常車両価格は87万7800円だが、同プランを利用すると54万7800円。その差はなんと33万円にもなる(仕様により価格は異なる)。他の車両も同様で、いずれの車両を選択しても、30万円以上ものイニシャルコストを抑えることができる。

3つの特典が付き、月額料金以外の追加料金などが発生しないシステム

<center>「AAカーゴ」には、50ccモデルと125ccモデルが用意されている</center>
「AAカーゴ」には、50ccモデルと125ccモデルが用意されている

 バッテリーサブスクプランはランニングコスト面においても、3つの特典を得ることができる。 まず、1つ目が「電気代無料」で、AAカーゴの充電に掛かった電気代をアイディアが負担するというもの(電気量計を取り付ける必要があり、その費用は利用者負担)。定額の月額料金に電気代が含まれるので、距離を走れば走るほど得になる。

 2つ目が「メンテナンス代無料」。定期点検費用のほか、タイヤなどすべての消耗品の費用をアイディアが負担する。

 3つ目が「バッテリー性能保証」。バッテリー性能が規定値以下になった場合、新しいバッテリーに交換。バッテリーの経年劣化を気にすることなく、乗ることができる。

 分かりやすく言えば、AAカーゴα4でバッテリーサブスクプランを利用した場合、走行距離や使用頻度に関係なく、月額1万1000円以外の追加料金が発生しないということ。通常であれば、点検や消耗品を交換した月は出費が大きくなるが、定額料金以外にかからないので、安定した運用が可能となる。

<center>サブスクプラン利用料</center>
サブスクプラン利用料

 料金プランは2つで、「AAカーゴα4/β4」が月額1万1000円、「AAカーゴα8/β8」が月額1万4300円となっている。この、α4とα8、β4 とβ8 の「4」と「8」の差はバッテリー容量。充電時間と一充電走行距離に違いがある。AAカーゴの導入には、車両購入のほか、レンタル、リースが用意されている。

「リースに関しては、法人のお客様が対象です」(同)

 そして、今回のバッテリーサブスクプランのスタート。AAカーゴのような車両の導入を考えているなら、検討する価値は大いにありだ。 

問い合わせ先 aidea株式会社

SE Ranking

人気記事ランキング

2023年1月より電子車検証導入。二輪業界では、何がどう変わる?

来年1月、車検証が電子化される。二輪業界では何がどう変わるのか、販売店やユーザーのメリットは何か。...


二輪盗難件数、前年比2000台の増加。キー付状態の被害拡大

日本二輪車オークション協会(JABA、福田博介会長)は3月21日、「第12回通常総会」を開催した。まず2023...


2023年新車国内出荷台数 ~原一、10万台を割り込んだが原二の躍進で37万9800台と前年比3.0%のプラス~

2023年の新車国内出荷台数は国内4メーカー合わせて37万9800台(速報値・二輪車新聞社調べ)。原付一種が...


原付免許の定義が変わる!? 現在検討中の法改正について詳しく解説!

法改正で原付免許の定義が変わるかもしれないといった話題が、最近インターネットで出ていたのをご存じ...


未経験でも簡単施工を実現。使いやすさと時間短縮に成功したWAKO'S(ワコーズ)のタンクライナー

バイク乗りなら誰もが知るブランドであるワコーズ。そのワコーズが使いやすさと効果が得られまでの時間...


2002年創業のサイドカー専門店、ブリストルドックスの専門スキルを紐解く

一般のカスタムのようにパーツをボルトオンすれば完成するほど、サイドカーの製作は甘くはない。東京都...


ヤマハ「XSR900」試乗インプレ!でっかいけど足つき良好!

バイクジャーナリストの小林ゆきさんが、2022年にフルモデルチェンジを行ったヤマハXSR900を試乗インプ...


【トップインタビュー】ハーレーダビッドソン ジャパン 野田 一夫 代表取締役

2022年、ハーレーは登録台数において1万台突破という大きな実績を上げた。これは過去6年間における最高...


原付一種の新たな枠組み策定を巡る討論加速。2025年11月以降、原付一種はどうなる?

昨年11月、原付一種を除く継続生産車は「第四次排ガス規制」適用の期限を迎えた。これに伴い、ホンダの...


【異業種特集】餃子の雪松(株式会社YES) マーケティング部 高野内謙伍 部長

老舗の味を受け継ぎ、新たな業態で餃子の販売を開始した「餃子の雪松」。野菜の無人直売所が発想の原点...