公開日: 2022/06/28
更新日: 2022/09/06
2010年代後半、2016年あたりからだろうか、伝統的・正統的なスタイルと最新の技術・機能を融合させた新しいカテゴリーが台頭。2017年には、カワサキが「Z900RS」を発売し、盛り上がりを見せていたカテゴリー人気を決定的なものとした。今や、国内外のメーカーから様々なモデルが発売され、百花繚乱の賑わいを見せている。カテゴリーとしては、ネオレトロ、ネオクラシックなど様々な呼び方があり、ヤマハなら『スポーツヘリテイジ』がそれに当たる。
例としてZ900RSを挙げたが、2016年に発売されたヤマハの「XSR900」も、カテゴリーを牽引するモデルの一つである。発売以来、高い人気を誇ってきた同車がフルモデルチェンジ。今年6月30日に、ニューモデルとして発売された。
開発コンセプトは「TheExpert of Equestrian(伝統馬術のエキスパート)」。一見すれば分かるが『ヤマハレーシングヘリテージ』を反映したという新しいデザインは、レーシーさが加味されたスタイルとなっている。新開発されたLEDヘッドランプ、3.5インチのフルカラーTFTメーターも採用されている。
搭載するエンジンは、これまで同様のクロスプレーン・コンセプトの3気筒だが、排気量が845㎥から888㎥へとアップ。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、クランクケースなど、主要パーツのほとんどが新設計。最初に「最新の技術・機能を融合」と書いたが、XSR900には2021年モデルの「MT-09/TRACER9GT」と同一仕様の『IMU』を搭載。2015年モデル以降の「YZF-R1」に搭載された『IMU』の基本性能を維持しつつ、センサー構成を見直し、50%の小型化と40%の軽量化が図られてた。
このほか、専用設計のリアフレーム、新設計のリアアーム、ヤマハ独自の『SPINFORGED WHEEL(スピンフォージド・ホイール)』技術により700グラム軽量化されたホイールなども採用している。
販売は、YSPおよびアドバンスディーラーのみでの販売となる。メーカー希望小売価格は税込121万円。
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