カワサキヤマハイベント

カワサキとヤマハが就活生向けイベント「モビリティ業界ライブ2022」に参加!

公開日: 2022/07/27

更新日: 2022/09/06

就活サイト「ONECAREER」を運営する株式会社ワンキャリアは7月9日、自動車メーカーや二輪車メーカーの14社が出演した「モビリティ業界ライブ2022」を開催した。主催は日本自動車工業会で、二輪車メーカーからは、カワサキモータース株式会社とヤマハ発動機株式会社が参加した。本田技研工業株式会社は四輪、スズキ株式会社はマリン事業での参加となった。

カワサキが求めるのは、自分のやっていることが楽しいと熱中できる才能を持っている人

<center>カワサキの新しい移動体開発</center>
カワサキの新しい移動体開発

2023年度卒業予定の学生が1年を通して最も利用した就職サイトランキングにおいて2位を獲得した「ONECAREER(ワンキャリア/運営:株式会社ワンキャリア)」。就活生から高い支持を集めるワンキャリアが、四輪や二輪などモビリティ業界に興味を持つ学生に向けて開催しているのが、「モビリティ業界ライブ」。昨年、1763名の学生が参加し大好評だったことから、今年も7月9日の11時より、ユーチューブのワンキャリア公式チャンネルで「モビリティ業界ライブ2022(以下、業界ライブ)」が実施された。

今年の業界ライブに出演した企業は14社。二輪メーカーからはヤマハとカワサキが参加した(ホンダは四輪、スズキはマリン事業での参加)。

業界ライブは14社が3グループに分かれ、カワサキは『「〇〇課題×モビリティ」の可能性あなたはモビリティ業界でどんな課題を解決しますか?』をテーマとしたパネルディスカッション1に出演した。

「カワサキモータースが解決しようと考えている課題は、クルマと免許がなければ生活できないという社会問題。三輪型電動モビリティのノスリスには、『カーゴ仕様』、『電動アシスト仕様』、『EV仕様』の3仕様があります。私たちは、カワサキの持っているモビリティ開発力で社会需要に応えた新しい移動体を開発したい。今までカワサキのバイクに触れてこなかった人たちにも響く、より気軽に安全に乗ってもらえるモビリティを作りたい」(カワサキモータース・上田氏)
 
どのような学生にモビリティ業界に飛び込んで欲しいかという問いには、以下のように答えている。

「一番必要なスキルは、自分が作っているものを愛せること。クルマやバイクのことを全く知らなくても、『自分がやっていることはこんなに楽しい』と熱中できる才能を持っている人に是非来ていただきたい」

『ヤマハの手』と呼ぶ、あえて自動化しない領域を持っているヤマハ

<center>ヤマハ生産技術開発テーマ</center>
ヤマハ生産技術開発テーマ

ヤマハが出演したのは、『「モノづくり×モビリティ」の進化。日本の主要産業で起こる変革とは?』がテーマのパネルディスカッション2。「既に衰退しているのでは?」というモノづくりに対する偏見に対し、ヤマハの生産技術本部・設備技術部部長の茨木氏は以下のように話す。

「モノづくりをどう定義するかにもよると思いますけど、昨今はAIやビッグデータを製造技術として使っていく世界です。モノづくりが衰退するということはなくて、逆に、いかに最先端の技術を利活用して自分たちの技術力を上げ、良いものを作っていくか。その面では、日本は最先端だと思っています。」
 
パネルディスカッション2では、出演企業がそれぞれ自社のモノづくりをキャッチコピーにしたが、ヤマハのキャッチコピーは『現場と一緒に自作自演のDX技術開発』

「ヤマハは、かなり自分たちの自由にやらせてもらえる風土を持っています。自分たちで考え、自分たちで作って、自分たちのフィールドである工場で実際に実装してトライ。フローでテーマを持たせ、入社2・3年目の若い社員にも挑戦してもらっています。ベンチャー企業ほどではありませんが、いろんなことができる部門であり、会社であると思っています」
 
この時間帯では、自動化にも言及した。

「自己成長へのつながりが感じられないような作業は自動化しますが、人の手だからこそ出せる高級感や満足感に関する部分は『ヤマハの手』と名付け、そこはあえて自動化しないという領域を持っています」

入社後の経験についても、茨木氏は次のように話す。

「鋳造や溶接、組立など、モノづくりに必要な工程を日本企業は一生懸命がんばってきました。これからは、その周辺でAIをどうやって使うのか、デジタル化の技術をどうモノづくりに実装していくか、そのノウハウ蓄積や開発がものすごく重要になってきます。そういったところを実践的に使いこなす経験を得られるというのが、すごく大きいと思います」
 
業界ライブの対象は就活生や報道関係者だが、カワサキやヤマハのモノづくりへの思いは、もっと多く人に聞いてもらいたい。そう感じた内容の濃い3時間となった。

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