公開日: 2023/02/02
更新日: 2023/02/02
「2035年がターニングポイントになる」として二輪業界がザワついているのをご存知ですか?
実は現都知事の〝脱炭素社会の実現〞に関する取り組みにおいて、2035年に東京都内でガソリンエンジン搭載の新車バイクは販売できなくなるという内容が盛り込まれたのが要因です。
そして世界がこの〝脱炭素化〞に向けて舵を切っているという現実がある以上、日本だけ「知らない」や「関係ない」とはいかないので、二輪メーカーとしても電動モデルの展開が急務となっているのは間違いありません。
そうなると、この新たな時流に合わせて新興メーカーも参入してくるでしょうから、先頃のEICMAはこれ以上ないお披露目の舞台として、電動という観点からも注目を集めていたワケです。なのでBDSレポートでもEICMAで発表された電動モデルをチェックしていく事にします。ただ国内メーカーの情報は多くのメディアが取り上げていると思うので、それ以外に注目していきます!
※なお、取り上げた電動モデルの市販および日本国内への流通については、現段階では一切不明です
ちなみに電動モデルの登録区分はエンジン車両のように排気量で区分するというワケにはいかないため、モーターの定格出力で区分され、その区分に合わせた免許を取得していなければ運転できません。原付免許では定格出力0.6kW以下、普通二輪免許(小型限定)では同0.6kW超〜1.0kW以下、普通二輪免許では同1.0kW超〜20kW以下、大型二輪免許では同20kW超となります。その辺りもご注意下さいね!
実はEICMA2022に先駆けて発表されたモデルながら、そのスペックやデザイン性の高さで注目を集めていたのがDSR/Xです。
17.3 kWh容量のバッテリーを搭載し、心臓部となる最新の“Z-Force 75-10X”ダイレクト ドライブ モーターが225Nmもの強大なトルクを発生。これに完全新設計トレリスフレーム、ショーワ製Fサスペンション、J.Juan(ブレンボ傘下となったスペインのブレーキメーカー)製キャリパーと組み合わせて、オフロードにも対応するBosch MotorcycleStability Controls(電子ブレーキ制御システム)などを装備。
高い次元で安全性、制御性、信頼性を乗り手に提供し、あらゆる路面で最高のパフォーマンスが楽しめる電動モデルなんだとか。 ちなみに最高速度は180km/h、航続距離は289kmを実現しているそうです。
「 走る楽しさを存分に味わえる近未来カフェレーサー」として、圧巻のスペックに目を奪われてしまうのがDC100でしょう。
134hp/850Nmを叩き出すモーターは、255kgの車体を静止状態から僅か3秒程で100km/hまで加速させ、最高速度は200km/hに到達するそうです。他にもABS+CBS(コンビブレーキシステム)+TCS(トラクションコントロール)を統合したブレーキシステム、スムーズフォワード&リバース(ドライブモードでブレーキレバーを放すと7km/hで前進、リバースでは5km/hで後退する)機構などを搭載。
また1000超のチップと200超の高度なセンサーが、環境、車両の動きの状態、道路状況、バッテリーとモーターの温度、傾斜角度などの情報を追跡。そのデータから電力システムを制御し、あらゆる条件下で最適なパフォーマンスを保証するのだとか。故にメーカーでは“二輪の動的ロボット”と表現している様です。
ロワードフォルムを実現したむき出しのリジットタイプ・トレリスフレームがポイントとなるLaybackです。スペックに関する発表は脱着式バッテリーパック×2個、後輪へのビルトインモーター、倒立フォーク、20インチのファットタイヤを前後に装着という事のみです
「耳に優しいワイルド・アット・ハート」をキャッチフレーズとするコンセプト電動モデルがXAMです。また「自転車とバイクの間のギャップを埋める」とし、量産モデルでは車重70kg以下が目標との事。最高出力11kW/最大トルク260Nm、F倒立サスペンションは200mmのストローク量を確保しています。
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