公開日: 2023/06/08
更新日: 2023/06/09
ヤマハ新型スクーター「JOG125」の足つきインプレを、バイクジャーナリストの小林ゆきさんが行いました! 「JOG50」のスポーティなイメージはそのままに、軽量・コンパクト・足つき良好の実用的な1台!
ヤマハ1番のロングセラースクーターといえばJOG。50ccがメインではありましたが、原付二種もいままでありました。けれどもそれは、50ccと共通車体でエンジンだけ排気量アップという形で、JOG90もありました。ですが、今回のJOG125は全く別のものということで、125cc専用モデルで少し尖ったイメージのデザインとなっています。
私のスペックは、身長160cm、同じぐらいの身長の方よりも4cmずつ手足短めですが、横に立ってみると125cc相当のコンパクトさを感じられます。そして何よりシート高735mm! 噂に聞いてましたが125ccサイズの中で1番低いシート高です。現在、サイドスタンドで少し傾いている状態なので、横に立っただけで、腰掛けられるぐらいの高さになっています。
では早速またがってみます。フロアがフラットになっているので、足をすっと入れてそのまま座ってみましたが、シート高が低い! 膝が90°以上曲がっています。またがった状態でバイクを起こしてみると、本当に軽いです! 総重量95kgということで50ccスクーターに匹敵する軽さ。フロアが少し高いので、ハンドルを手で起こすイメージですが、今まで乗ったどの125ccよりもめちゃめちゃ軽いです。
そしてシートが結構しっくりきます。スポンジが柔らかめなので、足とお尻周りがすっとはまる感じ。前後サスもシュンと沈むので、前の方に座らなくてもバイクを起こしてしっかり座った状態で、両足のかかとが着きそうです! 足の踏み変えはというと、しっかり両足が着くし、軽いので何の不安ないですね。フロアがだいぶ高くて慣れないですが、シートは後ろまで座れて、足回りも広くなっているので、身長が高い方でも膝が疲れることは無いと思います。
メインスタンドも付いているので立ててみましたが、本当に軽いし、降ろすのも軽い。てこの原理が効きやすい、すごくいい場所に付いていると思います。スクーターはセンタースタンドを掛ける機会が多いと思いますが、勢いをあまり付けなくても降ろせるので、メインに使えそうです。
狭い駐輪場にハンドルを切りながら入れるシチュエーションを想定してやってみましょう。まずハンドルをフルロックで右回りしていますが、バイクの軽さに感動するのと、前後ホイールが10インチで小回りがきいて、何のストレスもないです。
続いて、逆回り。ハンドルを左にフルロックしていますが、車体がコンパクトなので、自分を軸にくるくる回ってる感じです。ちょうどいい位置にシートがあるので、お尻を付けて押せば簡単に回せますし、バイクに近寄ろうが離れようが、何をしてもくるくると押せます。
原付一種を操っているかのようなコンパクトさと軽さを感じるJOG125でした!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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