公開日: 2023/12/04
更新日: 2023/12/08
今回は街中もサーキット走行にも対応した「YZF-R125/R15」2台を、バイクジャーナリストの小林ゆきさんが足つき比較しました!
R125とR15はシルエットもスペックも一緒でございます。シート高がどちらも815mm、装備重量が141kgとなっておりますが、実際にどうなのか比較していきたいと思います! 私のスペックは身長160cmの手足短め。まずはR125からまたがっていきます!
ハンドルはセパハンなので、かつての往年レーサーレプリカに比べるとそこまで低くはないですね。幅も先ほど試乗した時に随分狭いと思っていましたが、目の前にするとそうでもないです。
またがってみると、真ん中にしっかりまたがった状態で左足はべた踏みでございます。サイドスタンド状態ですが、膝も軽く曲がっていますね。改めてじっくり感じ取るとステップはスポーティな位置にありますが、ちょっと高くて後ろ気味です。
またがったまま車体を起こしてみると、やっぱりフルカウルになっている分他の車両と比べて少し重いですが、足だけで起こせちゃいます。踏ん張る必要もなく、ちょっとお尻の位置をずらしてあげるとバイクが起こせる。バイクを起こした姿勢だと、ステップが若干ふくらはぎに当たって邪魔ではあるんですが、左足はちょっと膝が曲がっているぐらいで母指球がしっかり地面に付いております。ステップの前に足を出せばカカトが付きそうな位置関係です。車体を起こした分シートが高く感じますが、リアサスペンションがしっかり動いてくれます。
では、サイドスタンドがしっかり払えるかどうかですが、サイドスタンドにはL字のバーが付いているのでつま先がすぐに届きますし、サイドスタンドに付いているバネが結構軽いので、楽ちんに出し入れできます。
またがった時のポジションは腰が丸くなりますが、自然な位置の前傾姿勢でそこまでレーシーではないので、日常使いで腰が痛くなる心配はなさそうです。
スペック上はR125と一緒ということですが、本当に同じなのか今からインプレしてみたいと思います。
ということで早速またがってみましたが・・・一緒ですね! R125と同様に、サイドスタンド状態だと左足ベタ踏みかつ膝が曲がるような具合。わりとコンパクトなサイズのバイクですが、車体を起こすとやはりスポーティーな姿勢を作る為にシート高815mmというサイズ感を感じます。
ですが、今回お借りしているバイクのサスペンションが結構慣れていてかなり動くので、先程のR125よりも足が付きますね。距離を重ねたりするとサスペンションが動くようになってくるので、最初新車で買った時にちょっと足つき不安だわっていう方も乗り続けているとだんだん足も付くようになったりもするんですね。
基本的にはR125と足つきは同じですということが分かりました!
125ccのサイズだと日常使いする機会も多いと思います。私の住んでいる横浜市では、ほとんどの駅前駐輪場で125ccが停められるようになっていてありがたいんですが、停める場所が狭いということで、実際に狭いところだとどのような取り回しになるのかちょっとやってみたいと思います。
まずは、右にハンドルをしっかり切って取り回していきたいと思います。セパレートハンドルで低いところにあるので、ブレーキにもしっかり指がかかって押しやすいです。ただ、ハンドルを切ったときにタンクとハンドルが結構近くなるので要注意ですが、バイクが軽いのと、体をくっつけて押してあげればほとんど右手はいらないです。
今度は左に切ります。左に切ると、やはりこちらも同じで、結構ハンドルとタンクが近いので、腕の置き場が難しくなりますが、重心バランス的にシート辺りに体を寄せてあげることで押しやすくなります。バイクを押すときも人間が少し後ろ側に立ってあげる方が楽に押せるかも。体をくっつけて押すとより寝かせられるので、狭い場所に入れたい時にもよさそうです。
今度は右に切ってバックしてみますが、バックする時は体を前に行かせた方がやりやすいですね。人によるかもしれませんが、私はバランスが取りやすく感じます。今度は左に切ってバックしますが、バイクと人間が密着して腰で後ろに下げている感覚で足の力だけでバックできちゃいますね。
もしグラッと体制が崩れても、乾燥重量121kgのバイクなんである程度は大丈夫です!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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