公開日: 2023/12/29
更新日: 2024/01/09
イタリアのミラノで2023年11月7日から12日にかけて開催された、世界最大級のモーターサイクルショー『EICMA2023』。同イベントは各国のバイクメーカーが集い、世界中のバイクファンから注目された。国内4メーカーも参加し、日本市場への導入が予定されているワールドプレミアモデルなどを発表した。
昨年11月、東京ビッグサイトで開催された『ジャパンモビリティショー』。その余韻覚めやらぬ11月7日から12日までの期間、イタリアのミラノで開催されたのが『EICMA2023(通称:ミラノショー/以下、エイクマ)』。
ジャパンモビリティショーは名前の通り『モビリティ』のイベントで、二輪車はその一部。テーマも『乗りたい未来を、探しに行こう!』で、未来のモビリティが中心となっていた。
一方、エイクマの正式タイトルは『Esposizione Internazionale Ciclo Motocicloe Accessori (モーターサイクル国際博覧会)』。中心となるのはモーターサイクル、つまり二輪車であることが分かる。しかも、規模は世界最大級で世界中のバイクファンから注目されるイベント。日本のホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキをはじめとする世界各国のモーターサイクルブランドがエイクマに集結。既存モデルのほか、ワールドプレミアモデル(世界初公開モデル)などが出展された。
エイクマは海外のショーだが、海外市場向けモデルだけのイベントではない。日本への導入がアナウンスされているモデルも数多くある。日本での発売を発表しているモデルにはどのようなものがあるのか、国内4メーカーをチェックした。
ホンダが発表したモデルの中で、日本への導入をアナウンスしているのは10モデル。『CB1000 HORNET』『CBR600RR』『NX500』『CBR500R』『CB650R』『CBR650R』『CBR1000RRR FIREBLADE/FIREBLADE SP』『CRF1100L Africa Twin/Africa Twin Adventure Sports』。
このうち、NX500とCBR500Rについては、400ccモデルとして販売予定。CB650RとCBR650Rには、ホンダが開発した世界初の二輪車用有段式マニュアルトランスミッションのクラッチコントロールを自動制御する『Honda E-Clutch』が採用されている。これは、クラッチレバーを操作することなくシフトのアップ・ダウンが可能な機構。シフトペダルを操作するだけでギアシフトができるというもの。
ヤマハが日本市場に導入を予定しているのは、『MT-09』のほか、10月に発表されると同時に大きな話題となった、1980年代におけるヤマハのGPマシンを思わせる『XSR900GP』。発売は、MT-09が2024年春以降、XSR900GPが夏以降に予定されている。
スズキは『GSX-S1000GX』と『GSX-8R』。GSX-S1000GXはスポーツツアラーとアドベンチャーを融合させたクロスオーバーモデルで、各部を電子制御する『S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)』や6.5インチのフルカラーTFTマルチインフォメーションディスプレイなどが採用されている。
GSX-8Rはベースが『GSX-8S』だが、足廻りなどに変更を受けており、フルカウルモデルらしいスポーティな走りが存分に楽しめそうな作りだ。GSX-S1000GXは2023年12月、GSX-8Rは2024年1月より、ヨーロッパ・北米を中心に全世界で順次発売される。
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