公開日: 2024/05/28
更新日: 2024/06/11
「本当にお客様に安心しておススメできるもの」というディーラーの切実な願いを叶えた、トライジャのジキル&ハイドマフラー。新時代のマフラーユニットが輸入車カスタムの新たなトレンドになっている。
バイクのマフラーに対する規制は年々厳しさを増している。年式、車両ごとに規制が異なり、それがユーザーを混乱させている。ただ確実に言えることは、周囲の迷惑を顧みず、大音量のマフラーを合法的に装着できる時代は終わったということである。
しかし、愛車のマフラーをアフターマーケット品に交換する行為はカスタムへの第一歩。ユーザーにとって重要な楽しみであることは変わらない。しかし正規ディーラーで購入・メンテナンスする車両は、事実上マフラー交換ができない状況が続いた。ディーラーが社外品マフラーの交換作業を受け付けない体制となったからだ。
しかし、そんなユーザーの憂いを払拭するマフラーが8年前に登場した。トライジャ(株式会社ウイオール モーターサイクル事業部)が販売するジキル&ハイドマフラーである。現在ではハーレーダビットソン・BMW・トライアンフ・インディアンの正規ディーラーで取り付けが可能となった。
このマフラーは国連欧州経済委員会規則(ECE規則)、つまり世界共通基準に適合するEマークを取得済み。日本国内ではEマークだけがあれば合法であるが、あえてトライジャはJMCA(全国二輪車用品連合会)の認定も取得している。
年間2万本を販売している電子制御マフラー、世界シェアナンバー1。オランダの技術とドイツのデザインの融合したこの電子制御音量可変マフラーはオールステンレスの三層構造。可変チタンバルブ、マフラーシステムは手元のボタンでサイレンサーの可変バルブを開閉し、R41規制(新たな加速試験法による騒音規制)にも対応しながら、ユーザーの求める重厚なサウンドを実現している。スーパーカーなどに搭載される可変バルブ搭載のコンピューター制御のマフラーユニットと捉えるべき高額商品である。
マフラー規制に厳格なドイツでは年間8千から9千本、日本は何と世界第4位のシェアを誇っている。今後はトライジャからジキル&ハイドの日本仕様が展開されるという情報もあるので、今後のラインアップにも注目だ。
世界情勢の変化にモーターサイクルも対応しなければいけない。消えゆく運命にあるもの。その一方で厳しい規制に対応できる新技術と発想のみが、新時代を牽引する力となり得るのだろう。
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