ニューモデルスズキEV

原付一種の折り畳み電動モペッド「e-PO」試乗会開催

公開日: 2024/10/04

更新日: 2024/10/22

スズキは9月18日、19日の2日間、味の素スタジアム(東京都調布市)で、原付一種の折り畳み電動モペッド「e-PO」の報道説明会&試乗会を開催した。

走行モードは全部で3つ。フル電動航続距離は20キロ以上

車体には折り畳みの可能なアルミフレームを採用
車体には折り畳みの可能なアルミフレームを採用

e-POは、「普段使いからレジャーまで、身近な移動をもっと自由に!」をコンセプトに、パナソニックサイクルテック株式会社と共同開発した、電動アシストとEVバイクを掛け合わせた新ジャンルの原付一種モビリティ。昨年、東京ビッグサイトで開催された「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開され、次世代の電動モペットとして注目を集めている。

50㏄原付バイクの代替としても期待されるe-POは、3つの走行モードを切り替えながら自由に走行することが可能。バイク同様のスロットル操作で走行可能なフル電動走行モードや、モーターの補助により軽い力でペダルを漕げるアシスト走行モード、バッテリー切れでも自転車のように走れるペダル走行モードがある。また、フル電動走行モードとアシスト走行モードは切り替え時に難しい操作が不要。スロットル操作かペダルで切り替えることができる。

車に載せて出先での移動手段としても利用可能
車に載せて出先での移動手段としても利用可能

搭載するモーターは、パナソニック製を採用。軽量で原付一種並みの高い出力を実現している。速度はフル電動走行モードでは最高速度30キロ、航続距離は20キロ以上を確保。また、車体には折り畳みの可能なアルミフレームを採用している。そのため、玄関など限られたスペースで保管できたり、車に載せて出先での移動手段としても利用可能だ。

e-POの先行開発を担当した二輪パワートレイン技術部の神谷洋三さんは、同モデルについて、「e-POは様々な移動に関する課題を解決するとともに、“楽しいモビリティ”であるということも重要です。新しいモビリティの“楽しい”をぜひ体感していただきたい」と語る。

e-POの発売日や販売価格は未定。今後も開発と改良を進めていき、新たな移動手段としての実用化を目指す。

小林ゆきさんによるe-PO試乗インプレ

小林ゆきさんによるe-PO試乗インプレ
小林ゆきさんによるe-PO試乗インプレ

e-POは、原付一種同様の走行が可能な電動モペットです。ライディング時は、スロットル操作で走行可能なフル電動走行モードや、ペダルを漕いで進むアシスト走行モードなどを切り替えて走行することができます。特にフル電動走行モードでは、原付として自然に乗ることができ、安定感のある走行が可能です。自転車のような見た目ですが、ナンバープレートはもちろんのこと、メーター、灯火器、ミラー、ホーンなど原付に必要な装備が搭載されています。シートは自転車仕様で、自分に合わせて調整ができるので、体格も関係なく乗れると思います。原付としてだけでなく、自転車のツーリングといった乗り方も楽しめそうです。

【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
◎小林ゆきブログ
◎X(Twitter)
◎Kommonちゃんねる



スズキ記事一覧ニューモデル記事一覧
その他のインプレ記事も盛りだくさん。

バイクショップの求人
BDSバイクセンサー

人気記事ランキング

50cc時代に幕。2025年4月1日、『新基準原付』スタート!

道路交通法施行規則が改正され、4月1日より適用される。これにより、原付一種にしか乗れないユーザーで...


ホンダ、満を持して新基準原付4モデルをリリース

ホンダは10月16日、都内で新基準原付の発表会を開催した。発表されたのは、以前から巷間噂されていたデ...


2024年新車国内出荷台数、約32万台でコロナ禍以前の水準に

2024年の新車国内出荷台数は32万0300台(二輪車新聞調べ・推定値)となり、コロナ禍以前の水準となった...


2024年キャッシュレス決済比率は42.8%。導入の課題は決済手数料分のコストをいかに確保するか

かつて“現金大国”と呼ばれた日本だが、いまや財布を持たなくても不自由なく生活できる時代となりつつあ...


2024年二輪国内保有台数。全体はマイナスだが、原付二種以上の合計では過去最多を記録!

2024年の二輪国内保有台数が約1028万台となっていることが、経済産業省『二輪車産業の概況』によって分...


125ccクラス最新スクーター“11台”足つき比較インプレ! <ホンダ・ヤマハ編>

大好評の足つき比較企画“第3弾”「125cc最新スクーター11台足つき比較」! 今回もユーメディアの横浜新山...


制限速度が半分に!? 2026年からの新しいルール

時代に合わせて少しずつ変化している道路交通法。来年以降の二輪に関わる改正道路交通法施行令にはどの...


世界的に拡大する電動アシスト自転車市場、日本の国内販売台数は80万台超と“ママチャリ”以上

電動アシスト自転車という言葉を聞くようになって久しい。初めて国内で販売されたのは1993 年。あれから...


二輪免許取得者数33万6943人でコロナ前の水準に戻る。年齢別ボリュームゾーンは20~24歳

二輪免許の取得。これは免許区分に関わらず、バイクに乗る、という意志の表れである。つまり、この数字...


ロイヤルエンフィールド「クラシック650」じっくり試乗インプレ! デザインと乗り味、見事です

CLASSICシリーズ初の、ツインエンジンを搭載した「CLASSIC650」。バイクジャーナリストの小林ゆきさんと...


DYM
SEO Ranking