公開日: 2020/07/29
更新日: 2022/09/06
新製品の開発や夢の実現などのためにプロジェクトを立ち上げ、それに賛同する人や応援する人から資金を募るクラウドファンディング。ネットには「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」「Makuake(マクアケ)」「Kibidango(きびだんご)」など、いろいろなサイトがあり、そこには実に多種多様なプロジェクトが存在する。
5月20日、クラウドファンディングサイトのマクアケにユニークなプロジェクトが立ち上がった。それが「クロスヘルメットX1(クロスワン)」。これは単に頭部を守るという役目だけのヘルメットではなく、様々な情報処理能力を持たせた、いわゆる『スマート化』されたスマートヘルメットなのだ。
プロジェクトに設定された目標金額は50万円だが、スタートから1ヵ月も経たない6月11日時点で応援購入総額が5530万円になっており、すでに設定の110倍以上の資金が集まっている。このX1は、一般的なヘルメットとどう違うのか。まずは、その視界。一般的なヘルメットで見えるのは、シールド越しから見える中心視野と周辺視野だが、X1にはHUD(ヘッドアップディスプレイ)と後方170度を捉えるカメラシステムが組み込まれており、360度の視界が確保されている。後ろを振り向くことなく、視点を少しズラすだけで全方位の情報を得ることができるのだ。
そのほか、外部の音を内蔵のマイクが集音して、特定の周波数の音を減衰させることが可能な「クロスサウンドコントロール(特許取得済)」の搭載、スマートフォンとのワイヤレス接続機能、専用モバイルアプリとの連動なども可能となっている。X1は、ヘルメットという概念を超えた、極端な言い方をすれば、頭に被るスマートフォンやパソコンのようなものなのだ。X1の製品としての価格は18万9000円と、決して安くはない。だが、プロジェクトで応援購入すると、15万円ほどで購入することができる。応援購入にはいくつかの価格設定があるが、すでに応援購入個数が売り切れているものもある。興味があるなら、早めに要チェックだ。
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