公開日: 2025/07/28
更新日: 2025/08/13
ホンダは6月20日(金)、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」2本で走る、原付二種の電動スクーター「CUV e:」を発売。今回は「よりぴ」こと、坂元誉梨さんが初登場! バイクジャーナリストの小林ゆきさん、BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんと一緒に、忖度なしの試乗インプレを行いました!
小林―――ホンダの「CUV e:」に乗っております。こちらは原付二種の規格だそうなので、やはり今走り出してファーストインプレッションなんですけれども、思いのほか手元がコンパクトだなという風に感じます。サイズ感としては、内燃機関のエンジンの普通のスクーターであれば、PCXとかというよりは、DIO。あのあたりの感覚ですね。
見た目はそこまで小さく見えないんですが、いざ座ってみると、ハンドルとの距離が近くて、まるで椅子にちょこんと座って、背筋を伸ばしたまま手を前に出したような姿勢になります。そのため、想像以上にコンパクトに感じます。車重は120kgあり、その中には1個あたり約8kgのバッテリー2個分の重さも含まれています。バッテリーはシート下の高い位置に収納されているにもかかわらず、実際に乗ってみると重心が低く感じられ、安定した走行が可能です。細い1車線の道路を走っているだけなんですけれども、タイヤのサイズ感から来る走り心地だと思うんですが、特にフロント周りがちょっとひらひら感があったりして、面白いといえば面白いです。スタンダードモードはぐんぐん走りますね。
メーター周りがiPad miniぐらいのサイズがある、非常に大きめのディスプレイになっているんですけれども、そこに専用のスマホアプリを連動させることで、ナビの画面になっています。地図が出ていて、あとかなり大きく矢印が出ていたりするので、それに従うのと、それから今私はヘルメットにB+COMのインカムを仕込んであります。スマホとインカムを連動させると、ナビ画面に表示される情報が音声でも聞くこともできます。ただメーターが見づらいです。身長や座り方にもよりますが、特に座高が高い場合、視線をかなり下に向けて確認する必要があります。身長150cm台半ばの方ならわずかな目線の移動で済むかもしれませんが、それ以上の身長だと普通にまたがっていると見えないんですよね。そのため、音声案内をしてくれるインカムの使用を推奨します。慣れると音声案内も結構有効だったりします。
スポーツモードに切り替えると、発進から全く違う走りになります。その加速感は、まるで250ccクラスのバイクのようです。ガソリンエンジンに慣れている人には電動バイクのパワー表記は少し分かりにくいかもしれませんが、一番の違いはトルク感です。電動モーターはトルクをダイレクトに伝えるため、スポーツモードではその力強さがはっきりと体感できます。ナビの音声はかなりロボットのような感じです。昨今、AIでより人間味を増した音声というのが普及していますけれども、それに比べると、ちょっと懐かしい感じもする。「800メートルサキ、ヒダリガワデス」みたいな感じの案内が流れます。
Gachacoに到着したので、バッテリーを交換します。まずスマートキーをGachacoのディスプレイにかざし、シートを開けて、使用済みのバッテリーを交換します。バッテリーは1つ8kgとかなり重く、特に上段に入れる場合は力が必要で、女性には難しいかもしれません。また、交換可能なバッテリーが光って表示されますが、少し分かりにくいという難点もあります。バッテリーのロックは簡単に行えますが、片手で扱うには重さがあるので注意が必要です。ちなみに、バッテリーは冷却されています。
原付二種として二人乗りや多くの荷物を積むことも想定されているため、足回りはしっかりとした作りになっています。ブレーキもリニアで、利きやすいと感じました。
坂元―――こんにちは、坂元誉梨です。このYouTubeチャンネルを見てる方々にははじめましてです。よろしくお願いします。
今日はホンダの「CUV e:」の試乗会に来ております。まだ乗り慣れていないので少し不思議な感覚ですが、とても静かでスムーズな走りに驚いています。 大きなモニターはナビが見やすく、安価なスマホアプリよりもGPS情報がしっかりしている印象です。新しい道をすぐに提案してくれるので、とても便利だと感じました。また、振動が全くなく、エンジンをかけたかどうかわからないほど静かなため、夜間の住宅街でも周囲を気にせず乗れそうです。
普段はシート高790mmのホンダCL250に乗っています。それに比べると「CUV e:」はシートが広く感じますが、信号待ちでも足が地面にしっかり届くので安心感があります。スクーターに乗り慣れていない私でも、Uターンのような細い道もスルスルと走れ、非常に運転しやすいです。また、乗車前に少し動かした際も、車体が軽いため楽に取り回しができました。とても静かなので、他のメディア関係者の横を通っても、私が近づいてきたことに気づかれないほどでした。
竹川―――皆さんこんにちは。BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華です。それでは今から「CUV e:」に試乗していきたいと思います。スタートボタンを押しても、エンジン音が全くしないのが不思議な感覚です。 テールランプ横に「CUV」と書いてありますが、「カブ」とは読まないらしいです。普段はCBR250RRに乗っているのでスクーターに慣れていませんが、とても楽に運転できます。
アクセルを開けると、スーッと滑らかに加速します。電動バイクなので、発進時も無音で、エンジン音のないバイクは初めての経験です。 ブレーキレバーも女性でも握りやすい位置にあり、信号待ちでも安心して止まることができます。モードが「スタンダード」「エコ」「スポーツ」の3種類あります。スポーツモードは、非常に力強い加速に驚きました。その後、スタンダードモードに切り替えたところ、小回りが利き、Uターンも怖さを感じることなくできました。
スマホホルダーを取り付ける場所はありませんが、大きなモニターにスマホアプリを連携させれば、ナビ画面として使えます。ただ、フルフェイスヘルメットを被っていると、画面を確認する際にかなり視線を下げる必要があり、 身長高い方だと更に見にくいかもしれないですね。振動も全くなく、とても快適な乗り心地です。静かなので、夜中に帰宅しても近所迷惑になる心配がないのも嬉しいですね。
小林―――なんと今日は両手に華となりました。由華ちゃんとよりぴ。
竹川&坂元―――よろしくお願いします!
小林―――すごいシンクロしてる。そして私たちは今、何をしているかというと、ホンダの排気ガスが出ないバイク「CUV e:」というスクーターにそれぞれ試乗してきました。電気バイク結構珍しいので、それぞれファーストインプレッションをお伺いしようかな!
竹川―――今、試乗してきて、本当に音もしないし、振動もしないし、静かで乗りやすかったです。遊園地とかでアトラクションに乗ってるような、振動しないで心地よく寝れるんじゃないかな、風が気持ち良くてというぐらい音がしない静かなバイクだなと思いました。今、ゆっきーさんの説明を聞いてて、あ、そうだ、排気ガス出ないんだ。マフラーがない。
小林―――由華ちゃんはとても静かと言ってましたが、よりぴはどうですか?
坂元―――今のマフラーの話もそうなんですけれども、乗る前にちょっと取り回しというか、動かしてみたんですけど、すごく軽いですよね。
小林―――ところがね、意外と120kgあるんですって。
坂元―――じゃあスムーズに動かせてるだけなんですか?
小林―――だと思います。今日はホンダの技術者さんたちがすごいいっぱい来ていますよね。話を伺ったところ、ホンダの技術者さんたちが非常に熱心にこのバイクを作ったことが伝わってきました。由華ちゃんが「遊園地のアトラクションかもと思うぐらい」と表現したように、非常に静かです。電動バイクなのでエンジン音がないのはもちろんですが、タイヤが路面を走る音など、下から聞こえてくる音もほとんどしません。お話を聞いたらですね、デザイン段階から徹底的に静音性を追求した結果だそうです。シートやフロントホイール、フェンダーなどは、風の流れを最適化することで余計な音を抑えるようにデザインしてるんですって。実際、言われてみればそうかもという感じがしました。
竹川―――だからスイッチをONにした時も、極力音が出ないように。
小林―――そうかもしれない。
坂元―――慣れてない時はこれがついてるんだよね?と。
小林―――そうだよね、だから最初やっぱブレーキ握っておくというのは大事なんだなと思いました。よりぴが言っていた「軽いと思った」というところ。私も実は同じ感想で、もちろん数字は最初に把握していたので、120kg結構重いじゃんとか思ってたけども、走り出したらすぐ特にフロント周りとかがすごく軽快でした。その辺の秘密も聞いたら、やっぱりそういう方向性、バッテリーが実は重量があって、バッテリーは持ってみた?
坂元―――持ってみました。
小林―――1個8kg。ちょっと片手だと結構重いかもね。
坂元―――プルプルするなぁってくらいですね。
小林―――それが2つあるので、ガソリン車だったら、例えばガソリンのスクーターだったら、せいぜい4、5l、4、5kgで済むところをこれは16kg積んでいて、そういったところを逆にハンドリングが軽く軽快に乗れるようにということで作ったというんですよね。なので私も走りながら、結構フロントがきびきび走るような感じになってるなという風に思いました。
竹川―――だから小回りもすごくしやすい。
小林―――ちょっと気をつけなきゃいけないのは、このバイクにはモードボタンがあって、エコモードと、スポーツモード、スタンダードモード。それを私それぞれちょっと小回りしながら、試してみたんです。電気だからというのはあると思います。特にトルクがすごいんだけれども、エコモードにガソリンが1、3、5だったら、エコモードはもうちょい下。随分優しいのねと感じで、対してスポーツモードはもうめちゃくちゃパワフル。
竹川―――パワフルでしたスポーツモード
小林―――やってみた!? すごいチャレンジャー。急にすごくなるよね。
竹川―――すごかったです。なんなら私、スポーツモードから走っちゃったので、すごいパワフルなバイクなんだと思ったら、その後信号待ちでちょっとモード変えたら、すごく乗りやすいバイクだな。
小林―――原付二種相当ということで、125ccクラス相当ということですけど、スポーツモードだと雰囲気は250cc、余裕であるような感じがする。ということで、いろいろやってみたんですけれども、とはいえ、BDSバイクセンサーですから、皆さん気になるのは足つきですよね。ということで、今日、せっかく3人いて、身長とか足の長さ全然違うので、それぞれやってみようかなと思います。
坂元―――身長166cmで普段はシート高790mmのバイクに乗っています。シートが広いから足がガバッて開かされる感じです。車体を立たせるとすごい余裕ですね。膝は曲がりますね。サイドスタンドを払ってみても、余裕です。すごく安心感があります。片足を交互にボードに乗せても当たらないですね。
竹川―――身長162cmです。普段はシート高790mmのバイクに乗っています。このバイクのシート高は766mmです。私は前目に座ってですね、つま先がベタ着きです。親指の母指球のところまでしっかり着くので、両足でしっかり踏ん張ってあげられます。サイドスタンドも楽に払えました。右足をステップに乗せると左足はベタ足でちょっと膝が曲がってるぐらい。逆にしても一緒ですね。左足に乗せてちょっと膝が曲がってるぐらいのシート高です。
ただ、やっぱりスクーターなので、結構スリムな形だけど、普段乗ってるバイクよりはシート高が低くてもちょっと外目に足出す感じで、ハンドルの位置もそんなに遠くない感じで肘にゆとりがありますね。本当にバイク自体そんなに重くないので、女性でもすごい安心して乗れるバイクだなと、シート高も高すぎず、ハンドルも遠すぎないのでという個人の感想です。
小林―――では長女が参ります。身長が160cmです。手足は短めということで。でももうサイドスタンド状態で大分低いなって思いますので、766mmというと、スクーターの中では低い方ではないけれども、なんかちょっと低い感じがします。この「CUV e:」の良いところはフルフラットなフロアなんですよね。なので前から足を通せる、わざわざ脚を上げてまたがらなくていいよというのが結構いいかもしれないですね。
PCXだとステップの真ん中辺までフレームがあるので、よいしょとステップの真ん中をまたがらないといけないけれども、「CUV e:」はもうスッと乗り込めばいい。で、起こす動作なんですけど、このまま足で起こそうとすると、実はものすごい重いです。片足で起こせないんです。腕を使うと軽いなと思うというね。
竹川&坂元―――なるほど!
小林―――そうなんですよ。だからやっぱりシート下にバッテリーが2つあるんだけど、それはそこそこ重いんだよねというのがあって、手を使わないで起こそうと思うと全然上がらないぐらい重いけど、フロント周りを使ってあげればちゃんと起きます。さっきフロントが軽いと言ったんですけど、車体の幅もちょっと狭い細いそうなんですよね。
キャスターが24度ということで、寝てはないし、ちょうどスポーツバイクと同じぐらいな感じです。今、私は片足をステップに乗せた状態で、左足がすごく伸びているんですけれども、踏み替えましょうね。このまま踏み替えるとだいぶシートの前に座っているんですけど、片足ならちゃんとべた足になるというね。両足ならどうか、サイドスタンド払いますが、サイドスタンドが軽いんだよね。すごいサイドスタンドを出し入れしやすい。両足はどうかというと、さすがにべた足ではないけど、母指球がちゃんと着きます。後ろにちゃんと座るとこうやってつま先立ちなんですけど、シートの前がね、細くなってるから心配な人は前に座ればもうしっかり両足がべた足。
ということで、じゃあ皆さん、私が代表して、せっかくなのでセンタースタンドを上げてみようと思うんですけど、バッテリーが2つ積まれてますからどうかなと思いますが、センタースタンドを踏むところはそんなに遠くないんですよね。ハンドル持っても全然、身体を車体の後方にやる必要とかないです。右手を持つところはこのグラブバーというか荷台というか、これ一体型なんですけど、下に引っ掛けられるような構造になっているので、指を引っ掛けて押してあげるのと引っ張るので、すごく簡単に上がります。
これテコの原理がね、すごくいいところにあると思うんですよね。もう一回やってみますが、スクーター慣れている人だったら、別に50ccのスクーターと同じような感じで上げ下げができると思います。
坂元―――すごく軽々やっているように見えました!
小林―――これ電気バイクなので、ちょっとバッテリーの分、重いバイクではあるんですけれども、そこまで、めちゃめちゃ苦労するよと感じでもないので、日常使いは楽なんじゃないかなと思います。さて、皆さんいろいろ乗って感想を聞きましたけど、今やらなかったこと、このメーター回り、何かナビとかいろいろ付いてるじゃん。地図とか見ました?
竹川&坂元―――見ました!
小林―――すごい繊細に見やすくて、矢印とか出ちゃったりして。
竹川―――最新という感じがしましたね。音楽や電話のマークが出ました。
小林―――いろんなバイク、私乗ってきました。いろんなスイッチとかも試してきました。でもこれ、今日の試乗時間で全く使いこなせないくらい、ものすごく多機能で、だいぶ手こずりました。
竹川―――モードもいろいろあるし、この矢印のボタンで画面を切り替えたりとかするんですけど、その辺がやっぱりちょっと慣れるまでは時間がかかっちゃうかな。いろんな機能が詰め込まれてるからこそ、覚えるまでにちょっと時間がかかるバイクかなと思いました。
小林―――でも慣れてきたらナビとか頼ってみたりとか
坂元―――モニターが大きい分、曲がり角が手前なのか奥なのかわかんない時とかは、どっちだ? みたいにならなくてもわかりやすいなと思いました。
小林―――まとめの話をしようと思うんですけれども、皆さん電動バイクなかなか、まだまだ新しい乗り物だと言われ続けて早30年という感じなんですけれども、そうは言っても普及してこなかったという事実はあるんですが、今回Gachacoというシステムがあって、自分でバッテリー予備とか買って、充電器も買ってやってもいいんだけれども、レンタルというかな。
竹川―――サブスクです。このサブスク料金と別にまた充電料金が乗ってくるらしいんですけど、本当に家でバッテリーを4台準備するよりは、すごくお手軽に乗れるようになったんじゃないかなと。
小林―――なので、Gachacoがある人は通勤通学の途中にもうポッと入れ替えればいいだけなんですよね。あと、そうは言っても電動ってね、めんどくさいよねっていう方。やはり日本で広くて、ここは東京なので、どこに行ってもガソリンスタンドがあるから、言うてもガソリンスタンド便利ですよね。すぐチャージできる。電気はやっぱり家で充電するんだったら、まあまあ長い時間かかるんだけれども、日本でね、もう、もはやガソリンスタンドなかなかないよと地域もあったりして、だったらこういった乗り物で家で充電できるというのはすごく利点かなと思いました。
ということでいろいろ語ってきましたが、これ実はタンデムできるんですよね。今日すればよかったと思って。
竹川&坂元―――やりたかったです!
小林―――忘れてました。こんな両手に華だったのに。
竹川―――この機能もまだまだ満載すぎて試せていないですし、これからもう一回みんなでね、試乗したいなって。
小林―――タンデムで取り替えっこしながら、やりたいよね。
竹川―――もっと地図とかも使いこなしてインプレできたらなと。今回はこの辺で。
小林―――3人ですごく楽しかったのでまたよろしくお願いします!
小林&竹川&坂元―――皆さんありがとうございました!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
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【坂元誉梨さん略歴】
宮城県出身の女優、タレント、モデル、グラビアアイドル。愛称はよりぴ。芸能活動以外に美容業、内装業等もこなし、多面性を持つ。内装業時代に「ガテン系グラドル」としてグラビア界デビュー。愛車はHONDAのCL250。
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バイク自体そんなに重くないので、女性でも安心して乗れる!
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