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スズキ「アドレス125」足つきインプレ! 2025年モデルはフルモデルチェンジ!?

公開日: 2025/10/30

更新日: 2025/10/31

新型アドレス125をバイクジャーナリストの小林ゆきさんと、BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんが足つきインプレを行いました! メットイン、タンデム、装備など新型は旧型と何が異なるのか解説します!

両足がしっかりつく! 起こすのも楽勝!

両足がしっかりつく! 起こすのも楽勝!
両足がしっかりつく! 起こすのも楽勝!

小林―――今日はなんとスズキの新型アドレス125の発表会がありました。この新型アドレス125にまたがる許可を得たので、足つきをインプレッションしていきます。新型のアドレスはシート高770mmです。

竹川―――身長162cmです。またがります。私はスニーカーで、シートの一番前に座ると両足かかとまでベタ着きです。少し後ろに座ると爪先ですが、膝に余裕があります。両足、しっかりつくことができます。起こすのも楽勝でした。

小林―――車重は108kgです。今回のアドレス125は、「叩いたら直せる」という需要があるそうなので、外装でスチールのパーツを使っているにも関わらず結構軽いですね。

竹川―――ゆっきーさんが説明してくださってる間に何回か踏み替えしたんですが、足付きも良く、車重も軽いので、楽に踏み替えできました。

小林―――では続きまして、私がまたがります。由華ちゃんと身長はあまり変わりませんが、手足が短めです。

125ccは意外とシートが高い、足がつかないと思うモデルもあったりしますが、このアドレスシリーズは、新型になり、以前のモデルもそうですが、スポーティーな感じからヨーロピアンなエレガントなスタイルに変わりました。足元のフロアがフラットでスペースがすごく広いです。私の足のサイズは24.5cmで大きいですが、椅子のように前から足をすっと乗せればまたがれます。

このアドレス125は、他の125ccと比べてホイールベースの長さが中間ぐらいなので、前回りが特にコンパクトに感じます。では起こしますが、軽いですね。今、なんとなくハンドルを持っていますが、左足に少し力を入れたら、バイクが足の力だけで浮きます。直立させた状態で真ん中に座ると、私の場合、足ツンツンです。

スズキさんは今回、フルモデルチェンジと言ってもいいほど、ありとあらゆる所に手を加えています。シートの形状や厚み、スポンジの硬さなどをミリ単位で見直し、足付き性と快適性を両立させているとのことです。実際、少し硬くは感じるものの、前がすぼまっているので、足がつかないということはありません。踏み替えも楽チン。何より軽いですね。

サイドスタンドはちょうど足が出ている辺りにあり、しっかりツノも出ているので、身長140cm台の方でも楽に出せると思いますし、軽いです。

タンデムも余裕! シートのスペースが広い!

タンデムも余裕! シートのスペースが広い!
タンデムも余裕! シートのスペースが広い!

小林―――さて、アドレスなんですが、せっかく二人乗りだし、こんな立派なシートがあるので、ちょっと二人乗りも雰囲気味わってみませんか? 由華ちゃん。

竹川―――やりたいです。その前にオプションパーツを紹介しましょう。

小林―――今回、撮影でお借りしている車両に付いている純正オプションは、トップボックスとバイザーです。外した方が分かりやすいかしら。

竹川―――この純正オプションはすごく簡単に取れるんで、トップボックスを外してもいいですか。ボタンをクイッと押すと、「ほっ」と音がして取れました。着けるのもすごく簡単です。ツノを穴にこう合わせて、で「くっ」と押します。これで止まりますが、「カチッ」と音が鳴ってないとしっかり止まってないので飛んでっちゃうんで気をつけてください。もう1回外します。では、二人乗りをしていくんですけど。まず、足はどこに置きましょう。

小林―――これですね。ちゃんとしたモーターサイクルのような、超立派なステップがあります。この標準装備のグラブバーに、いわゆるシッシーバーというか背もたれ部分が、ちっちゃくはあるんですが、あります。前に私が、後ろに由華ちゃんがまたがります。

竹川―――後部シートが広すぎて、もう一人乗れそう。背もたれにお尻をつけると、前とかなり間隔が空いちゃうんですよ。

小林―――なんか外国でよく見る、何人乗りみたいなやつ。これはもしかして、お父さん、お母さん、子供が間にいるパターン。前にも立ってるとかね。写真では見ますが。

竹川―――グリップを持つところも両方あります。でもくっついたら本当に後ろにもう1人入れそう。本当広いですね。

小林―――足元もフロアに足乗せるよりは、ステップの方がむしろ楽かもね。あとグラグラした時に、後ろの人も足を踏ん張りたい時に、もしかしてこのステップの方が踏ん張りやすいかも。本当に居空間が広いというのが、はっきり分かりましたね。私がゆったり目に座ったとしても、後ろとの距離が全然ある。

竹川―――これ男性2人でも余裕で二人乗りできちゃいますよね。

小林―――できる。スペースは十分。あと今、由華ちゃんを乗せて思ったんですけど。走ってないから感覚的な問題ですが、しっかり感がある。フレームやサスペンションに、グラグラしなさそうな安心感はあります。

標準装備のグラブバーはユーザーの声で実現!

標準装備のグラブバーはユーザーの声で実現!
標準装備のグラブバーはユーザーの声で実現!

小林―――タンデムも快適でした。さて、各種ユーティリティ、使い勝手もですね、かなり改善、というか、みんなの要望を全て実現したみたいのが今回の新型アドレス125です。この標準装備のグラブバーは皆さんの声で実現しました。日本の方は100%に近いほど、必ず後ろのグラブバーや、荷物を後ろにつけることを望んでいます。今までは純正アクセサリーだったものが、標準装備となりました。

そして、今回から給油口の位置は一緒ですが、前は鍵を抜いて刺す必要があったのが、なんと前だけで全て操作できるようになりました。イグニッションを回してシートを開け、収納を確認します。シート下には広い荷室があり、取説や車載工具が入っています。フルフェイスも入りそうですが、残念ながら入りませんでした。メーカーやモデルによりますが、私のアライのフルフェイスはシート下に入りません。トップケースに入るか試してみます。トップケースには収納可能でした。これでヘルメットの盗難を気にせずに出かけられます。

給油口が後部キャリア下にあるため、シート下の荷物を外さずに給油できます。また、給油キャップを置くための機構も新設されています。

携帯充電用のUSBポートがあります。収納ポケットはドリンクホルダーにもなるほど深いです。両サイドにあります。真ん中に荷かけフックもあります。さらに、パッシングに加えハザードボタンが追加されました。

これフルモデルチェンジと言っていいと思います。見た目だけでなく、中身もすごく変わっているんですよね。そのあたりを、さらっとですが解説していこうと思います。

まず、フレームがそもそも変わっています。特に前回りのフレームですね。従来のモデルは太いパイプを曲げて1本で後ろに持って行くタイプでしたが、今回はそのあたりをパイプと後ろ側と変えているものの、ねじり剛性は上がっているそうです。説明が難しいですが、剛性は上がりました。

エンジンもだいぶ変わっています。変わりすぎてこの尺に収まりきらないので、要約すると、出力特性、トルクカーブ、回転数が変わり、皆さんがよく使うスピード域で使いやすくなりました。

あと、皆さんに絶対に関係するのが、タンク容量が逆に増えました。今までは5Lでしたが、5.3Lです。スクーターは1Lでめちゃくちゃ走るので、0.3L増えただけでもだいぶ距離が伸びると思います。このように、エンジンからフレームまでめちゃくちゃ変わったというのが、このアドレスです。

竹川―――すごい変わったのに軽量化。でお値段もそんなに変わらず。

小林―――お値段頑張ってます。でもグラブバーだけでめっちゃ高いと思いますよ、マジで。

竹川―――フルモデルチェンジなぐらい変わってるのに、同じアドレスなんですね。

小林―――そう、雰囲気は写真で見るよりずっといいと思います。めっちゃかっこいい。特にフロントのスズキマークの下がU字に光るようになりました。また、テールランプもLEDに変わり、実はアドレスのロゴも新しくなっています。

竹川―――Aの部分がスマートな感じに、とんがりができています。

小林―――そのロゴ変更の説明に意味付けも含めて一生懸命されていて、スズキのアドレスにかける思いが詰まっているなと感じました。スズキの考える125の標準的なスクーターはこれなんだということで、世界中に売るのでしょうね。

竹川―――軽量化や積載力など魅力は多いですが、やはり見た目が重要です。丸みがありながら角もあるデザインで、従来のスクーターよりスタイリッシュ。特にアイスグリーンは女子受けしそうで可愛く、ブルーも艶消しでネイビーっぽくておしゃれで好きです。

小林―――ということで、このアドレス125は、細かいところでユーザーの使い勝手を盛り込んだモデルチェンジなんですけど、正直私はこの見た目の可愛さが気に入っています。試乗できる日を楽しみにしましょう!

竹川―――そうです! 私たちも試乗を楽しみにしています。またお会いしましょう。バイバイ!

【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
◎小林ゆきブログ
◎X(Twitter)
◎Kommonちゃんねる


【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
◎X(Twitter)
◎Instagram
◎竹川さんちのゆうかちゃんチャンネル

標準装備のグラブバーはユーザーの声で実現!



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