公開日: 2025/12/19
更新日: 2025/12/19
Japan Mobility Show2025で日本初公開されたスズキの新型「GSX-8TT」を、バイクジャーナリストの小林ゆきさんとBDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さん、BDSテクニカルスクールの井田講師がインプレ。固定状態でがありますが、足つきも確認しました!
小林―――こんにちは、バイクジャーナリストの小林ゆきです。
井田―――こんにちは、BDSテクニカルスクールの井田と申します。
竹川―――皆さんこんにちは、BDSバイクセンサーのイメージガールの「たけはん」こと竹川由華です。よろしくお願いします。
小林―――さて、私たちは今、Japan Mobility Show2025のスズキのブースにやってまいりました。今回、ジャパンプレミアとして日本で初お披露目となる車両の前にいます。井田さん、これは何でしょうか?
井田―――これは、GSX-8TTというカウル付きの車両になります。GSX-8Sをベースにして、外装を変えたモデルです。
小林―――だいぶネオレトロですね。しかもカラーリングがめちゃくちゃ渋い感じです。
竹川―――渋いですね。
小林―――かっこいい感じですね。私は実はこれ、事前に「こんな感じになるかも」という絵だけ見ていて、そのまま出る? と思っていましたが、本当にそのまま出ましたね。予想通りでした。GSX-8Sを知っていますが、あれと全然違う雰囲気です。井田さん、改めてお聞きしますが、GSX-8Sのフレームとは基本的に一緒ですよね。外装だけを変えてる。
井田―――基本的に一緒です。さらに言うと、Vストローム800ともフレームは基本的に一緒です。
小林―――えぇっ、そうなんですか!?
井田―――そうなんですよ。技術的な話をすると、このエンジンはVストローム800のために生まれてきたと言っても過言ではないと思います。昔のVストローム650はVツインだったため、前後長が長くなりがちでした。そのため、オフロードライディングでコンパクトに作るのが難しい部分があったんです。そこで、もっとコンパクトなエンジンを作りたいという要望から、この並列2気筒エンジンが生まれたんですね。さらに小ネタを挟むと、エンジンのスペックで言うと、Vストローム800の方が排気レイアウトなどの関係で、実は若干出力が高かったりします。
小林―――でも、出力が高いからといって、必ずしも万人に乗りやすいかというと、それもまた別問題ですもんね。この並列2気筒エンジンには、このエンジンの良さもあるということですね。
TTという名称でネオレトロということですが、このTTは何のTTなのでしょうか? 私が思うに、おそらく、マン島TTレースのTTではないかと思います。この車両はネオレトロで、1950年代から1960年代のカフェレーサースタイルを取り入れています。ビキニカウルやハンドルマウントのミラーなどで、そのスタイルを再現しているのでしょう。ただ、このタンクは独特ですね。このカクカクとしたところが、GSX-8TTらしさを醸し出していると感じます。由華ちゃんから見て、このデザインはどうですか?
竹川―――現代的というよりも、渋い感じがおしゃれだと思います。勝手なイメージですが、ダンディな男性が乗っていそうな印象です。
小林―――Vストロームからこれに変貌するというのは、信じられないほどですね。
井田―――やはりスズキの上手なところは、一つのフレームや一つのエンジンを派生させて作ることで、量産効果が期待できる点です。一機種ごとに専用品を作るよりも共通部品が多く、結果的に安価に製造できることをスズキは考えているのだと思います。
小林―――最近のスズキのプラットフォーム化というのは、非常に上手だと思います。
小林―――ちなみに今回、この車両はまたがって良いとのことですので、試乗してみましょう。私から失礼します。身長160cmの短足短腕代表としてまたがります。現在は立った姿勢で固定されているため、足つきをはっきりと確認することはできませんが、この状態で足を出してみます。
バーハンドルは意外と前にあり、前傾するような姿勢になります。少しお尻をずらせば、この状態でもしっかり足はギリギリつくかどうかのレベルです。またがってみると、大型バイクに乗っているという感覚が強く、やや大柄に感じます。では、由華ちゃん、お願いします。
竹川―――またがらせていただきます。立ったままの状態ですが、このまま足を出してみると、親指の母指球あたりまでしっかり地面に届きます。少しお尻をずらせば、べた着きになります。少し前寄りに座ると、つま先はしっかりつきます。ハンドルの位置は、非常に遠いわけでも近すぎるわけでもありません。ただ、タンクが大きい分、若干遠く感じるかもしれません。
小林―――そうですね、意外とタンクが大きいですね。とりあえずまたがってみましたが、私は正直、これに乗りたいです。スズキさん、よろしくお願いします。
井田―――個人的には、このTTカウルが非常に格好良いと思っています。少しエラの張ったようなデザインは、昔のウェス・クーリーなどを彷彿とさせます。そのため、今後、そういったカラーリングのモデルも出るのではないかと私は予想しています。
小林―――なるほど、GSのラインですね。白ベースに青のラインを入れたら、ウェス・クーリーのようになりますね。
井田―――この車両は、この形状で既に完成されているため、デザインこそが一番の売りではないかと思っております。デザインがとにかく格好良い。
小林―――ここからカスタムの夢も広がりますね。
井田―――そうですね。私個人としては、外装やマフラーもこのデザインで格好良いため、もし自分なりに楽しむとしたら、ポジションの変更やブレーキ、サスペンションを社外品にアップグレードするなどのカスタムが考えられます。
竹川―――様々な楽しみ方があるバイクだということですね。試乗できる日を楽しみにしています。
井田―――価格についてもスズキさんには期待しています。よろしくお願いいたします。GSX-8TTをご紹介させていただきました。
デザインがとにかく格好良い! カスタムの夢も広がる!
人気記事ランキング