公開日: 2025/12/23
更新日: 2025/12/30
今回は「R12G/S GSスポーツ エンデューロパッケージプロ」の試乗インプレをBDSテクニカルスクールの井田講師が担当。竹川由華さんと二人でインプレを行いました! エンデューロパッケージプロは18インチのリア・ホイールを装備し、サスペンションはメインキーで調整ができます。BMWのポテンシャルを体感しました!
井田―――こんにちは、BDSテクニカルスクールの井田と申します。
竹川―――こんにちは、BDSバイクセンサーのイメージガールの「たけはん」こと竹川由華です。よろしくお願いします!
井田―――今日は、BMWさんが主催された「GS一気乗り」という企画の試乗会に参加しました。その際に試乗したのは「R12G/S GSスポーツ エンデューロパッケージプロ」というモデルになります。この試乗車両は、シートが高くオフロードに特化した仕様で、ブロックパターンのタイヤを履き、空気圧は規定値ではなく、前後ともにおよそ2kgに調整しているとのことです。1200ccもあるオフロードバイクだと、やはり少し身構えますよね。
竹川―――めちゃくちゃ身構えますね。
井田―――車重は約230kgです。オフロードバイクとしては、「自分に乗りこなせるのだろうか」と心配だったのですが、実際に走ってみたら「あれ、行けるぞ」という感じでした。車重はありますが、足回りがとにかくしっかりしているため、オフロードコースを走っても全く破綻しません。正直、ジャンプも少し飛びました。私個人の感覚では大きく飛んでいるように感じましたが、映像ではわずかかもしれません。それでも全く問題ありませんでした。
このオートバイの良いところは、オフロードに特化していることと、操作系が非常にシンプルであることです。最近のGSアドベンチャーモデルなどでは、ジョグダイヤルがついていたりして多機能ですが、私は最初少し操作のとっかかりづらい部分があると感じていました。しかし、この車両にはボタンがあり、そのボタンで「エンデューロモード」「レイン」「ロード」などのモード切り替えができます。私が乗ったオフロードに特化したスポーツモデルには、「エンデューロプロ」という切り替えモードがついており、オフロードでもイケイケに走れる仕様になっています。
実際に私が乗ったのはエンデューロモードで十分でした。エンデューロモードでは、適度にトラクションコントロールやABSも介入し、ライダーをサポートしてくれます。難しいコンディションのところでも、「結構行ける」と感じました。エンデューロプロモードはかなり本格的で、腕に自信があるような方が使うと良いでしょう。
竹川―――オフロードを普段から走り込んでいるような方はプロモードを使うということですね。
井田―――プロのモードだと自分の思い通りにバイクが動いてくれます。一方、エンデューロモードは私が乗った感じではそれを少しマイルドにしたような印象でした。
竹川―――公道を走るためにこのバイクを購入したけど、砂利道やダートな道を走りたい、というような方はエンデューロモードですね。
井田―――エンデューロモードにしていただくと、安心して走行できると思います。今日はオフロードの土の上でコンディションが悪かったのでエンデューロモードを使いましたが、公道を走る際には、レインモードなどを試してもらうと良いでしょう。最近の電子制御が備わっているバイクは、モード切り替えが非常に容易です。トラクションコントロールなどがスリップしすぎないよう、色々とサポートしてくれます。
井田―――今日はオフロードコースなので、オフロードブーツを履いて乗りました。なんと、ブレーキペダルを引っ張って回すだけで、ペダルの高さが変わります。そうすると、スタンディングしている状態でのブレーキ操作が非常にしやすくなります。
竹川―――乗車する前にこの形にしておかないといけないのですよね。
井田――その通りです。今日はスタンディングで乗るぞ、という時に引っ張ってひねるだけで高さが上がります。一度戻します。普通の状態だと、ブレーキ操作をする際に結構足を下げないとブレーキができません。立ち乗りの時にブレーキをしようとすると、足首を曲げる必要がありますが、ブレーキペダルを引っ張って回すだけでペダルの高さが高くなりました。このように調整すると、つま先での操作が大きくなくて済み、良い位置にペダルが来てくれるので、操作が非常にしやすかったです。
また、乗車時のハンドルとライダーの乗車位置についてです。ハンドルが遠いと操作が難しく感じますが、タンクの形状は大きいにもかかわらず、前に出て操作することができるので、やはりオフロードでの使用を前提に作っていると感じました。
以前あったR80をモチーフにした似た雰囲気のモデルもありましたが、この車両は本当にオフロードで走れる仕様で作っているため、フレームも専用設計です。だからずっと楽しかったですね。BMWのスタッフの方にも「楽しそうに乗っていますね」と言われました。
竹川―――本当にすごく楽しそうでした。見た目もクラシックな感じのタンクのデザインで、おしゃれでかっこいいですが、本当にオフロードを走るようなデザインなのですね。
井田―――今、このようなスタイルが流行りらしいです。オフロードに挑戦したい方、他とは少し違うオフロードバイクに乗りたい方、あるいは腕に自信がある方には、これは非常にかっこいいと思います。
竹川―――かっこいいですね。これでツーリングに行き、山道をふらっと走りに行くようなイメージですね。
井田―――エンデューロレースのWEXというレースにはビッグオフのカテゴリーがあるのですが、これも多分走れてしまうと思います。その気になれば。腕に自信のある方は、多分行けます。BMWでオフロード遊びをしたい人には、非常におすすめです。
竹川―――私もまたがってみてもいいですか?
井田―――やってみましょうか。危なかったら支えますね。
竹川―――またがりました。今、片足はべた着きですが、お尻をかなりずらさないといけません。起こしたいのですが、シートが高すぎて自力では起こせませんね。降ります。
井田―――このモデルはエンデューロモデルなので、最初からギザギザの滑りにくいステップがついています。また、エンジンガードもこのオートバイにはついています。タンデムステップもついているため、二人乗りも一応可能です。
今回、私が知らなかったことがありました。それは、基本的に鍵がキーレスになることです。鍵を刺さなくても持っていれば、メインスイッチをオンにしたりして走れます。では、何のために鍵がついているのかというと、これはハンドルロックのためです。
そして、この鍵の先を使って、実はサスペンションの調整ができると聞いて驚きました。このサスペンションはフルアジャスタブルになっているため、減衰力などを調整して自分の好みにすることも可能です。ただし、この車両自体は基本的に海外仕様と一緒なので、人によっては、体重の軽い方から重い方までいるため、自分に合わせた仕様に調整することで、さらに自分の思い通りの動きのオートバイになるのではないでしょうか。
非常に面白いバイクだったので、乗る機会があったらぜひ乗っていただきたいと思います。BMWのポテンシャルを本当に知りました。本当にオフロードを走れるのだということがよくわかりました!
竹川―――他の車両も試乗しているので、別の動画もご覧ください!!
【BDSテクニカルスクール講師 井田安彦】 BDSテクニカルスクール講師
保有資格
2級二輪自動車整備士、2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、自動車検査員、二輪車安全運転指導員
★2・3級二輪自動車整備士を目指す方必見!
3年連続、3級二輪整備士国家試験で合格率100%を達成
令和6年度第2回試験の「3級二輪自動車」では、全国合格者の4人に1人がテクニカルスクール受講生
BDSテクニカルスクールHPhttps://www.bds.co.jp/technicalschool/
【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
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メインキーを使ってサスペンションの調整ができる!
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