INDIAN足つきインプレ小林ゆき動画

インディアン「スカウトボバーリミテッド」「101スカウト」足つき&取り回しインプレ!

公開日: 2025/12/26

更新日: 2026/01/22

今回はユーメディア湘南インディアンモーターサイクル様にご協力いただき、バイクジャーナリストの小林ゆきさんが、インディアン「スカウトボバーリミテッド」「101スカウト」の足つき・取り回しインプレを、ハーレー「スポーツスターS」と比較しながら行いました!

重心が極めて低いため、驚くほど軽く感じる「スカウトボバーリミテッド」

重心が極めて低いため、驚くほど軽く感じる「スカウトボバーリミテッド」
重心が極めて低いため、驚くほど軽く感じる「スカウトボバーリミテッド」

こんにちは、バイクジャーナリストの小林ゆきです。本日は、ユーメディア湘南インディアンモーターサイクルにて、インディアン「スカウトボバーリミテッド」と「101スカウト」のインプレッションを行います。また、比較対象としてハーレー「スポーツスターS」も用意しました。足つきインプレや取り回しのチェックを詳しく行っていきます!

まずインディアンというブランドについてですが、アメリカのメーカーであり、現在はポラリス社がブランドを所有していますが、現存する世界最古のバイクメーカーの一つです。創立は1901年であり、各バイクのタンクやエンジンなどにも「1901」という年数が記されています。インディアンは、1907年に始まったマン島TTレースにも国際的な信頼を得るためにいち早く参戦しました。そして1911年には、シニアTTレースで1位から3位を独占するという快挙を成し遂げており、当初からスポーツ走行に長けたブランドとして誕生しました。

一方で、ライバルのハーレーダビッドソンもアメリカのブランドですが、会社設立はインディアンより少し後の1907年です。ハーレーもボードレースやサンドレース、デイトナのレース、マン島TTレースなどで活躍しましたが、特に戦後のバイカー文化を色濃く作り上げたのはハーレーダビッドソンと言っても過言ではないと思います。インディアンは一度ブランドが終了しましたが、21世紀に入って再び復活を遂げ、現在はクルーザーモデルを中心に世界中へ展開されています。輸入車のクルーザーモデルは多くのブランドから展開されていますが、今回は小柄で短足なライダーの代表として私が、実際にまたがった際の感覚や取り回しの可否を検証します。

最初に「スカウトボバーリミテッド」にまたがります。このモデルは「ロー・アンド・ロング」で、後部が絞り込まれたボバースタイルを採用しており、非常に低重心な設計です。私は以前にも試乗したことがあり、その低さは知っていましたが、改めて確認します。私の身長は160cmで手足が短めですが、シート高が600mm台であるため、普段乗っているGPZ900Rの約800mmと比較しても10cm以上低く、足を高く上げずとも容易にまたがることができます。

実際にまたがると、両足がべた着きになるだけでなく膝も深く曲がります。フォワードコントロールのステップ位置についても、短足の私でもしっかりと足が届き、ブレーキ操作も問題ありません。ハンドルも見た目以上に近く、肘にゆとりを持って握ることができるため、非常に楽なポジションです。

次に車体を直立させる動作ですが、このシリーズは車重が250kg前後あるものの、重心が極めて低いため驚くほど軽く感じます。左足で少し踏ん張るだけで、腕の力を使わずに車体を起こすことができ、体感的には200kgを切るバイクを扱っているような感覚です。サイドスタンドについても、足元に近い位置にツノが出ているため、出し入れが非常に簡単です。シフトチェンジもしっかり足が届きます。

「スカウトボバーリミテッド」は取り回しが圧倒的に楽!

「スカウトボバーリミテッド」は取り回しが圧倒的に楽!
「スカウトボバーリミテッド」は取り回しが圧倒的に楽!

比較のためにハーレー「スポーツスターS」にもまたがります。こちらはスポーツ性能を高めるため、あえて重心を高く、シート高も高めに設定されています。サイドスタンドが掛かっている状態から車体を垂直に起こすには、腹筋や腕の力をかなり要します。重心が高いのはワインディング等での軽快なハンドリングを実現するための設計思想によるものだと思われます。またがると、私の体格では左足の母指球は接地しますが膝は伸び切った状態になります。

ハンドルについては、前傾姿勢にはなるものの、グリップがかなり手前に引かれているため、私の腕の長さでも肘にしっかりと余裕を持たせることができる位置にあります。シートの形状に関して、ハーレーダビッドソンの車両は「後ろ下がりで、後方に深く座る」ことを前提としたデザインが多い傾向にあります。しかし、私の体格で後方に座ると足が届かなくなるため、今回はシートの最も前側に座っています。その結果、ハンドル周りにはゆとりが生まれ、操作しやすいポジションを確保できています。

座る位置を調整しなくても足は一応届きますが、右足が少し届きにくいため、思い切って少し足を外に出すようにして支える形となります。左足側の操作系を確認すると、サイドスタンドにはしっかりとしたツノが備わっており、つま先で払う動作は非常に軽快でスムーズです。シフト操作についても、確実に操作できることを確認しました。ということで、重心が高いことで重量感があることが分かりました。

インディアン「スカウトボバーリミテッド」の取り回しについては、腰をタンクの横に当てて支えることで非常に安定します。押し歩きは驚くほど軽く、腰で少し押すだけでスルスルと動き出します。バックの際も、タンクとシートの間に腰を預けるようにすればスムーズです。ステップの位置が取り回し時の足を全く邪魔しない点も優れています。重心が低いため、車体を直立させたままの操作でも不安感がなく、多少ぐらついても容易に支えることができます。

ハーレー「スポーツスターS」の取り回しについては、フロントタイヤが非常に太いため、ハンドルの切り始めには多少の重みを感じますが、動き出せば非常に扱いやすいです。左に切るとバーエンドマウントのミラーがお腹に当たります。しかも、右のグリップが私には遠くに感じます。取り回しに関してはインディアン「スカウトボバーリミテッド」が圧倒的に楽ですが、ハーレー「スポーツスターS」も慣れれば私のような体格でも対応可能です。

「101スカウト」の取り回しは、タンクに腰を当てて支えれば非常にスムーズ!

「101スカウト」の取り回しは、タンクに腰を当てて支えれば非常にスムーズ!
「101スカウト」の取り回しは、タンクに腰を当てて支えれば非常にスムーズ!

続いて、インディアン「101スカウト」を確認します。インディアンのバイクはデザインへのこだわりが強く、削り出しのエンブレムや、グリップ、スイッチボックス、ハンドルポストに至るまで、至る所にブランドロゴや精巧な意匠が施されています。101スカウトは足回りに高性能なパーツを装備しており、倒立フォークやリザーバータンク付きのリアサスペンションが採用されています。今回の車両はステップがミッドコントロールにカスタムされており、より自然な足の位置でスポーツ走行時の踏ん張りも効きやすくなっています。

インディアン「101スカウト」の足つきも非常に良く、私の身長でも膝を曲げて余裕を持って接地できます。ミッドコントロールのおかげで足に力が入りやすく、250kgの重量を感じさせない軽さで直立させることができます。ハンドル位置はインディアン「スカウトボバーリミテッド」より少し高めです。車体のホールド感も良好です。シフトペダルの操作、サイドスタンドの出し入れも簡単にできます。

インディアン「101スカウト」の取り回しについては、インディアン「スカウトボバーリミテッド」よりも重心位置がわずかに高く感じられ、装備による重みも少しありますが、タンクに腰を当てて支えれば非常にスムーズに押し歩きが可能です。ステップの位置は取り回し時の足を全く邪魔しません。特にバックの際は、しっかり腰を落として足腰の力を使えば、小柄な方でも十分に対応できます。

重心位置が違うだけで取り回しの雰囲気が変わることがよく分かりました。次回は、後方に並んでいる「チーフ」シリーズについても足つきと取り回しのチェックを行いたいと思います。併せて動画をご覧いただけると幸いです!

●撮影協力:ユーメディア湘南インディアンモーターサイクル様

「101スカウト」の取り回しは、タンクに腰を当てて支えれば非常にスムーズ!



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