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BASの「航空輸送」は2泊3日で北海道を大満喫できる!

公開日: 2023/07/31

更新日: 2023/08/14

BASに新サービス「航空輸送」が誕生した。これは最短3日で、関東圏の自宅から北海道の新千歳空港までバイクを飛行機で輸送することができるプラン。今回は、同サービスを“しゃべり屋ライターバイク乗り”の柴田直美さんに体験していただき2泊3日で行ってきた北海道ツーリングの様子も交えながら概要や利用方法などについて紹介する。

航空輸送の最大のメリットは、その手軽さある!

グローブやライディングウェアなどツーリングに必要なモノは全てバイクに積み、最小限の荷物で飛行機に乗ることができる
グローブやライディングウェアなどツーリングに必要なモノは全てバイクに積み、最小限の荷物で飛行機に乗ることができる

BASの航空輸送とは、「羽田空港」「新千歳空港」「伊丹空港」「福岡空港」「那覇空港」の5つの空港間で実施している、ANAの飛行機を利用してバイクを運ぶサービス。BASのトラックが自宅でバイクを引き上げ空港まで運ぶため、近隣のデポまで持ち運ぶ必要がなく、ユーザーは現地空港の「ANAカーゴ」で車両を受け取るだけ。バイクは写真のようにパレットに固定して空輸されるため、倒れる恐れはない。

航空輸送の最大のメリットは、その手軽さにある。陸路で北海道にバイクを輸送する際、関東圏の場合でも旅行日の2~3週間前にはバイクをBASに預けなければならない。一方、航空輸送は、関東圏のユーザーであればバイクを預けてから最短3日で北海道まで運ぶことができる。

さらに、リヤバッグやパニアケースなどを取り外すことなく、そのまま預けることが可能なため、ライディングウェアやシューズ、ヘルメットなどもまとめて送ることができる。そのため、大荷物を持ち飛行機を利用するといった手間を省けるのだ。

バイクはパレットに積まれANAカーゴへ空輸される
バイクはパレットに積まれANAカーゴへ空輸される

航空輸送を利用する際には、いくつか事前準備が必要となる。1つ目は、バッテリーのマイナス端子を外してからバイクを預け、走行する際には自分で付ける必要があるということ。実際に柴田さんにやっていただいたが、車載工具で十分対応可能だという。車載工具がない、というユーザーのためにも、ドライバーなどの工具は各空港に用意しているので、自由に使用することができる。

2つ目は、ガソリンの問題。通常、空輸の場合、ガソリンをすべて抜かなければならないが、同サービス(ANA利用)は残量が1/4以下であれば、輸送が可能。そのため、現地についてから最寄りのガソリンスタンドまで自走し、給油することが容易になっている。

これらの事前準備を自分で行うのは不安という人は、バイクを預ける場所を二輪販売店のデポにすることで、バッテリー問題等を解決することができる。北海道については、札幌市に店を構える「オートランド札幌」でもバイクの預入・受取が可能なため、同店の利用もオススメしている。

走行距離は1318km、3日間でも北海道を大満喫!

走るだけでなく、「神威岬」や「望洋の丘」など観光スポットも満喫
走るだけでなく、「神威岬」や「望洋の丘」など観光スポットも満喫

今回は先にも触れたように、ライダー憧れの地である北海道を目的地とし、BASの航空輸送を利用した2泊3日のツーリングを柴田さんと実施した。行程は下記の通り。

1日目は10時に新千歳空港に到着し、バイクを受け取るためにANAカーゴへ向かう。空港から同カーゴへは徒歩だと30分、公共バスに乗っても最寄りのバス停から10分ほど歩くため、ワンメーターで利用できるタクシーでの移動がオススメ。エアカーゴ入口に着いたら入構手続きを済ませ、通行証を受け取り、バイクが待っているANAカーゴに向かう。そして、パレットからバイクを降ろしてキズや凹みなどがないかを確認し、書類にサインをしたら手続き完了。バッテリーのマイナス端子を取り付け、近くのガソリンスタンドで給油を行ったら、旅の始まりとなる。

今回は撮影の関係上、空港到着から1時30分ほど時間を要したが、本来であれば1時間前後で出発することができる。初日は積丹ブルーを見渡せる「神威岬」や、羊蹄山の撮影スポットとして有名な「望洋の丘」など巡り、美唄市のホテルへと向かった。

2日目は、シーズンを迎えたラベンダーが咲き誇る「なかふらの北星山ラベンダー園」「富田ファーム」を観光。また、広大な景色の中に1本道が続く「ジェットコースターの路」を通り、日本海の絶景を堪能できる「日本海オロロンライン」を稚内へとひたすら北上。ライダーの間でも有名な「ライダーハウスみどり湯」に宿泊した。

3日目は、日本の最北端である「宗谷岬」、ホタテの貝殻が敷き詰められた「白い道」を経て、札幌に南下。当日は21時のフライトであったため、18時30分にはANAカーゴにバイクを預け、新千歳空港で夕食をとったり、お土産を購入したりと満喫した後、帰路に就いた。

新千歳空港のANAカーゴに預けたバイクは後日、自宅で受け取ることができる。今回、柴田さんが車両を受け取ったのは撮影の都合上、到着の5日後だったが、羽田空港のANAカーゴであれば、その日のうちに受け取り、そのまま乗って帰ることもできる。自宅や最寄りのデポであれば、最短で翌日には受け取ることが可能だ。

ちなみに、3日間の走行距離は1318㎞。これは、直線距離で東京から札幌市までの距離にあたる。1日平均約440㎞と少し走りすぎな気もするが、それだけ、ツーリングを楽しむ時間があるということ。今回のBASの航空輸送を利用した北海道ツーリングについて、柴田さんは次のように語っている。

「以前、フェリーに乗って北海道ツーリングをしたことがありますが、移動時間が約18時間なので、移動だけで丸一日かかりました。けれども、今回は移動した日に現地でバイクが待っていて、ヘルメットやシューズなどを一緒に預けられるので本当に楽。飛行機を利用することで移動の時間や体力的な負担が大幅に軽減されるので、その分現地を楽しめます。翌日の朝からシャキッと仕事ができるくらい余力がありました。忙しくて長期休みが取れない、という人でも、BASの航空輸送を利用すれば、2泊3日でも北海道を大満喫できます!」

ユーザーの負担を最小限にした北海道ツーリングを実現

BAS「航空輸送」料金表
BAS「航空輸送」料金表

気になる料金についてだが、航空輸送の料金は排気量を問わず一律となっており、東京都内の自宅から新千歳空港は税込7万6230円。トライクは約1.5倍、サイドカーは約2倍の料金となる。また、自宅での引き上げとデポ持ち込み、および、ANAカーゴ受け取りとデポ受け取りとで料金は変わらない。その他の空港間の輸送料金は表を参照のこと。見積もりに関する問い合わせは、BASまで電話をお願いしている。

航空輸送の規定サイズは、「長さ:2700mm以内」「幅:1100mm以内」「高さ:1550mm以内」となっており、陸送のサイズ(「長さ:2400mm以内」「幅:1000mm以内」「高さ:1400mm以内」)よりも一回り大きく設定されている。そのため、特に利用をオススメしたいのが、ハーレーのウルトラやホンダのゴールドウイングなどの大型車両。これらは、陸送の場合規定サイズをオーバーしてしまうため、航空輸送の方が安価になるのだ。

この他、規定サイズを超えることはなくとも、カワサキのZ900RSやスズキのハヤブサなど、大排気量モデルは陸送と同等の値段に設定されている。そのため、大型車両ほど、航空輸送を推奨している。

バイクを本州から北海道まで輸送する際、陸送では旅行日の2~3週間前に預け、リヤバッグやパニアケースなどを外す必要がある。けれども、航空輸送であれば最短3日で北海道まで運ぶことができ、規定サイズは一回り大きく、荷物も一緒に積載可能と、メリットが多い。このように、BASの航空輸送はユーザーの負担を最小限にし、飛行機を降りてすぐ、また乗る直前までバイクに乗れるため、上記のツーリングの様子の通り2~3日間あれば、北海道を思う存分走ることができる。

バイクユーザーは北海道で走ることを夢に見ている人も多い。北海道をはじめ、九州や沖縄などでのロングツーリングのハードルを下げる、BASの航空輸送を検討してみてはいかがだろうか。今回紹介した北海道ツーリングの様子は、BASのコラムでも紹介しているため、ぜひそちらも合わせてご確認いただきたい。

【柴田直美さん略歴】
しゃべり屋ライターバイク乗り、千葉県二輪車安全運転指導員、ピラティスインストラクター。MCやリポーター・ライター・ボートレース、などマルチに活躍。女性ライダーイベントMerrily Motoの企画運営も行う。愛車はCB400SBやCT125ハンターカブ、CRF125Fなど。趣味はバイク、山登り、ねこ、公営競技、茶道、華道など。
◎柴田直美Official Blog
◎X(Twitter)
◎Instagram





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