公開日: 2026/10/02
更新日: 2026/10/15
今回はオフロードワールド様のご協力のもと、オフ&モタード計8台の足つきインプレをバイクジャーナリストの小林ゆきさんと、BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんが行いました! オフロードモデルはスズキ「DR-Z4S」、ホンダ「CRF250L〈s〉」、ヤマハ「WR250R」、「セロー250」、カワサキ「KLX230シェルパ(2024年モデル)」を、モタードモデルはスズキ「DR-Z4SM」、カワサキ「DトラッカーX」「KLX230SM」を徹底比較。ぜひ、バイク選びの参考にしてみてください!
小林―――こんにちは、バイクジャーナリストの小林ゆきです!
竹川―――皆さんこんにちは。BDSバイクセンサーイメージガールの「たけはん」こと竹川由華です。よろしくお願いします! 私たちはオフロードワールドさんに来ています。
小林―――オフロードワールドさんのオフ車がたくさん並んでいる中から代表的なオフロードバイクをお借りしました。今回モタードのバイクもお借りしているんですけれども、加えてスズキのDR-Z4SとSMシリーズが出たということで、これも加えて足付きを次々にインプレしていこうと思います。
〇「DR-Z4S」シート高890mm/車両重量151kg
小林―――まずは注目のニューモデルDR-Z4S、そして皆さんが必ず迷うであろう現行モデル、CRF250L〈s〉の乗り比べをしていこうと思います。
竹川―――前から見たら同じ大きさなのかなと思ってたんですけど、全然ハンドル位置が違いますね。
小林―――CRF250L〈s〉は車体が巨大に感じられますが、DR-Z4Sもハンドル位置が高いです。シート高は、DR-Z4Sが890mm、CRF250L〈s〉が880mmと、ほぼ誤差の範囲です。足付きマスターとして、またがってみます。
サポートが欲しい気がする高さです。完全に太ももを引っ掛けているだけの状態です。ここから足を交互に踏み換えるのは困難ですが、試してみます。せーの……空中浮遊の時間が3秒ほどありました。一応踏み換えは可能ですが、私の足ではサイドスタンドに届かず、シフト操作もこの状態からはできません。あらかじめサイドスタンドを払い、ギアを入れてから発進しなければ、私はこのバイクを動かすことができません。しかし、由華ちゃんなら大丈夫そうですね。
竹川―――私もまたがらせていただきます。ブレーキを握ってまたがります。またがった状態、足はステップでお尻をずらして左足はベタ着きです。車体を起こした状態での踏み換えも一応できました。お尻が中心にある状態で左足ステップに乗せて、右足はつま先の指がしっかりついている状態です。もう1回、せーの、よいしょ。踏み換え楽々でスタンドも払えます。
小林―――横から見るとしっかり拇指球が接地しているのが分かります。
竹川―――両足を同時に着くことはできませんが、踏み換えや降車も問題ありません。
〇「CRF250L〈s〉」シート高880mm/車両重量141kg
小林―――続きまして、HondaのCRF250L〈s〉です。私にはこれも非常に高く感じられますが、DR-Z4Sよりも扱いやすく感じます。車体を起こした瞬間に、サスペンションが大きく沈み込むのが分かります。
直立させていてもサイドスタンドが地面にギリついているかなというぐらい沈みます。足を組み換えます。つま先は完全にツンツンですが、サスの沈み込みのおかげで、なんとか対応可能です。サイドスタンドは触るけれど払えないです。ギアはちゃんと操作はギリできるぐらいということで、結構キツキツですがなんとかはなりそう。由華ちゃんお願いします。
竹川―――お尻を左にずらした状態で右足をステップに乗せて左足がしっかりついています。せーの。本当だ、全然沈み込みの感じが違いますね。10mm違ってこれだけ沈み込みが違うと、今は両足つま先で母指球は着いていませんが、親指はしっかりついている感覚があります。このまま足を下ろしてスタンドを払えました。ちょっと硬い感じがするのは気のせいかな。出すことも可能です。踏み換えも楽々ですね。
小林―――このバイクが人気なのが分かった気がしますね。
竹川―――全然沈み込みの感じが違いますね。
小林―――DR-Z4SとCRF250L〈S〉をまたがり比べてみたんですけれども、こちら排気量が250と400で違います。DR-Z4Sは車検がありますが、立ち位置が全然違うんですよね。CRFはコンペティションモデル、競技用のモデルもありますが、やはりこれデュアルパーパスの中でもどちらかというとオフロードをしっかり走れるという感じなので、サスペンションがだいぶやっこいというか、ストロークが長いしよく動くような設定になっている。対してこちらDR-Z4S。上級者も乗れるけれども、オールマイティなデュアルパーパスという方向に振っていると私は思っております。
足付きは確かに厳しいんですけれども、足がつく人にとっては、由華ちゃんぐらいの人だったら、より背が高い、もしくは足が長い、もしくは体重が重いという方はなんとか乗れるし、バリバリ走れる人はめっちゃ楽しいと思います。もっと言うと、DR-Z4Sはスズキの中でもデュアルパーパスのフラッグシップという位置付けなんですよね。走ってみたら電子制御もりもりです。そこが全然違います。シンプルなオフロードもいいけれど、電子制御もりもりもライディングにとっては楽しいし安全だったりもします。足付きだけではないということで付け加えさせていただきました。
〇「WR250R」シート高895mm/車両重量132kg
小林―――続きましてヤマハのWR250Rです。このモデルは当時結構センセーショナルだったんですけれども、コンペモデル、競技用のモデルに保安部品をつけただけのモデルと言われていました。当時価格も100万円ぐらいしたのかな。
そしてシート高も容赦ない。895mmということで、スペック上はDR-Z4Sよりもちょっと高いということなんですが、中古車を用意していただいたのでまたがって確認していきたいと思います。
シートが高いしサスの感じも全然違う。ザ・コンペという感じですが、めちゃくちゃ軽い。今左足、拇指球がなんとなくついているぐらいです。右足は太ももを引っかけているだけの状態です。足を踏み換えていきます。車体がめちゃくちゃ軽く感じるので、なんとか安定して踏み換えているように見えないと思いますけど、なんとかなります。サイドスタンドは払いません。由華ちゃんお願いします。
竹川―――895mmですよね。届くかな。まずまたがります。今右足をステップに乗せて、左足お尻をずらしてしっかりついています。車体を起こした状態で両足ついています。つま先ギリギリ。でも今日の靴は分厚いので、しっかりついているかなという感じで支えるにはちょっと不安なところがありますね。しっかり踏み換えも一応できます。スタンドは払えました。右足だけ片足の状態で拇指球がついています。またがったまま左足でスタンドを出せました。踏み換えて降ります。めちゃくちゃ軽いですね。
小林―――軽いよね。私、今乗って思ったんだけど、WR250Rは起こして体重がかかると「よく沈むじゃん」と思いきや、奥の方はそこまで、CRF250L〈S〉よりかは沈まないんだなと思いました。
竹川―――895mmのシート高があるんですけど、シートのところがスリムなので足を下ろす位置が横に取られない分、ちょっと頑張ったら、一応つま先がついたのかなという感じがしました。
小林―――由華ちゃんは楽勝でしたね。DR-Z4Sと比べるとどうかしら。
竹川―――車両重量がすごくWR250Rの方が軽く感じたので、個人的には取り回しだったりまたがりに関しては少し扱いやすいと思いました。
小林―――冒頭で言った通りWR250Rは完全にレーサーレプリカなんですよね。エンジンの出力の特性なんかも結構レーシーな感じということで、用途によってはWR250Rがいい場合もあるし、DR-Z4Sの方が楽チンな場合もあるかもしれないですね。
〇「セロー250」シート高830mm/車両重量133kg
竹川―――続きまして、オフロード、ツーリング向きと言ったら「やっぱりセローだよね」という方と「やっぱりシェルパもいいよね」ということで、こちらもご用意していただきました。早速またがっていこうと思います。ゆっきーさんお願いします。
小林―――こちらはセロー250のファイナルエディションということで、シート高が830mm。今回用意していただいた車両の中では一番低いですね。いきなりシートの真ん中に座ることができました。起こした状態でも拇指球がしっかり着きます。左側にお尻をずらし、右足をステップに乗せた状態で、左足はベタ足です。踏み換えも意識せずに行え、サイドスタンドも届くので、払うことも出すこともできます。
今セローに乗って思ったんですけど、最初の沈み込みが結構あるので、体重がかかってしまえば50kgの私でもシュッと下がるのが分かります。ただ、起こす感じから空冷エンジンらしい重みを感じます。由華ちゃん、よろしくお願いします。
竹川―――最初からシートの真ん中に座ることができ、車両を起こした状態では両足しっかり拇指球までついています。踏み換えも楽々です。サイドスタンドの操作も楽に行えます。
〇「セロー250」シート高830mm/車両重量133kg
小林―――続きまして、セローの対抗馬でもあるKLX230シェルパ、こちらをまたがっていきましょう。こちらのシェルパの年式だと845mmだと思いますが、シェルパは年式によってシート高が違うんですよね。またがります。コンペティションモデルの流れを汲んでいるため、足を乗せた瞬間にサスペンションの本格的な感触が伝わります。直立させると1Gでしっかり沈み込むので、車体を起こして直立させていますが、サイドスタンドが地面についてしまうくらいよく動きます。
踏み替えます。両足は着きませんが、バイクがめちゃくちゃ軽く感じますし、踏み換えも楽チンです。ただ、シートが四角いので角が立っているのが少し気になります。サイドスタンドのバネが非常に硬く、操作には力が必要です。足付きや踏み換えはセロー並みに楽チンというのが分かりました。由華ちゃんだったらもっと楽チンかも。
竹川―――ローにまたがった後にシェルパにまたがると、シート高がちょっと高く感じますね。両足は着きますが、接地感はやっぱりセローの方が良かったなという感じがします。踏み換えも楽々です。
小林―――オフロード系、デュアルパーパス系のまとめということで、DR-Z4Sを中心にCRF、WR、セロー、シェルパとまたがり比べてみました。
竹川―――実際にまたがってみると、同じオフロードで形もよく似ているバイクなんですけど、車両重量が違ったりシートの形状が違うことによって、シート高がそんなに変わらなくてもまたがった時の感覚が全然違ったので面白いなと思いました。特にDR-ZやCRFのようなシート高が高いものにまたがった後に、シェルパやセローにまたがると、シートが少し低いので「こっちの方が安心して乗れるんじゃないかな」とちょっと思ってしまったところがありますが、何を基準に選べばいいですか。
小林―――DR-Z4Sは、オフロードタイヤを履いていて、ちょっとレーシーな感じというか、コンペティションモデルっぽく見えるところがありますが、神髄はそこではないんですよね。普段使いから長距離ツーリング、本格的なエンデューロレースまで1台でこなせる高級なバイクがDR-Z4Sだと思います。他の4台は250ccなので、そこもやはり違いますね。DR-Z4Sは400ccでエンジンの余裕というのがあったりとか。
対してCRFやWRは、どちらかというとオフロード車の中でも、コンペや林道に行けちゃうかもねっていう車両なんですよね。ただ、400ccと250ccのエンジン、甲乙つけがたいです。250ccの軽さや高回転回るような感じも楽しいかもしれないです。セローやシェルパは親しみやすいだけでなく、本格的な走行もこなせます。足つきは他のオフ車と比べると確かにいいかもしれませんが、それなりにシート高が高いと思いませんか?
竹川―――オフ車を一気に乗り比べて見なければ、足つきが良いとは感じにくいです。初めて試乗会で乗ったときはシート高が高くて不安だった感じがありました。だから足つきがすごく良いわけではないです。
小林―――ご自身の技術、体格、用途に合わせて選んでください。オフ車は基本的には軽いですからね。みなさんぜひ大いに悩んでいただいて。
竹川―――オフロードワールドさんでは、全車両にまたがって確認することが可能です!
小林―――タイヤがオンロード仕様のスーパーモタードの車両を3台用意していただきました。DR-Z4SM、DトラッカーX、KLX230SMを比較します!
〇「DR-Z4SM」シート高890mm/車両重量154kg
小林―――まずはDR-Z4SMから行ってみたいと思います。細かい足付き取り回しインプレは別の動画にあります。DR-Z4SMのシート高は890mmです。SMの方が4Sよりも多少扱いやすく感じますが、シートに太ももを乗せているだけの状態に変わりはありません。左足の拇指球で支えながら、集中して足を踏み換えます。滞空時間が少し長く感じましたが、なんとか可能です。サイドスタンドは払えないため、そのまま戻ります。
竹川―――DR-Z4SMにまたがります。お尻をずらせば左足はベタ付きです。車体を起こした状態では、ブーツのおかげもあって両足のつま先が着きます。サイドスタンドの操作、踏み換えも一通り可能です。
〇「DトラッカーX(2015年モデル)」シート高860mm/車両重量138kg
小林―――続きましてカワサキのDトラッカーXです。私は実はDトラッカーXの前のモデルにあたるDトラッカーに10年ぐらい乗っていたんですよ。なかなかあれは手強かった。DトラッカーXのシート高は860mmです。
またがります。DトラッカーよりDトラッカーXの方が、とっつきがいいです。いきなりシートの真ん中にまたがれちゃいます。車体を起こして、Dトラッカーよりサスがよく動く気がするぞ。両足を着けるとつま先ツンツンなので、両足を着けないですね。サイドスタンドは、足は届きますが、バネが硬く操作がしづらいです。
竹川―――シートの真ん中に座った状態でも、右足をステップに乗せた状態で左足がしっかり着きます。車体を起こします。拇指球あたりまでしっかり着いている感覚があります。サイドスタンドが硬いです。
〇「KLX230SM」シート高845mm/車両重量136kg
小林―――最後にKLX230SMです。シート高は845mmです。この3台の中では一番低いです。サスペンションが非常に硬く、沈み込みが少ないため、数値以上に高く感じます。DトラッカーXよりも足が届かず、踏み換え時の滞空時間が長く感じます。サイドスタンドは、足は届きますがバネが硬いので払えません。
竹川―――車体を起こしたときにサスペンションがあまり沈んだ感じがしないですね。両足をついた状態で、つま先はしっかり着いています。サイドスタンドはつま先ではなく、かかとを使うと楽に操作できました。踏み換えも楽にできます。
竹川―――一番高いシート高は890mm(DR-Z4S/SM)で足付きに少し不安はあったんですが、どの車両も私の身長、私の足の長さだと足を着くことが可能で、スタンドもしっかり払うことが可能だったので、実際に走行してみて、また乗り比べやってみたいなと思いました。
小林―――私はサイドスタンドが払えない車両もあり、250ccクラスでも手強いモデルがあることを再確認しました。まとめると、スーパーモタードはオフロード車をベースにオンロードタイヤを履かせたスタイルなので、基本的な特性は共通しています。オフロードベースゆえに姿勢が起きるので、街乗りなどは非常に楽チンだと思います。
カワサキのDトラッカーXもKLX230SMも、どちらも楽チンだとは思いますが、一歩踏み込んだ話をすれば、この250ccクラスは車検がない点や、価格面、そして軽さにおいても、非常にハードルが低くとっつきやすいのが魅力だと思います。
今回のDR-Z4SMですが、こちらはスズキのフラッグシップとして出したモデルです。400ccなので車検はありますが、それ以上に電子制御の進化をぜひ味わっていただきたいです。シート高で躊躇している方もたくさんいらっしゃると思うんですけれども、オフロードに見えますけど、オフロード以上のことを盛り込んでおります。それを踏まえると、足付きが厳しいなという方は、今後出てくるであろうローダウンキットなどでなんとかして、これを楽しめればいいのかなと私は思います。
従来の250ccクラスも、遊び倒せるという意味ではめちゃくちゃありなんですよね。もちろんカスタムのしがいもあるとは思います。
竹川―――オフロードワールドさんには試乗車も用意されています。実際にまたがり、自分に合う1台を見つけてください。ありがとうございました!
●撮影協力:ユーメディア湘南オフロードワールド様
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
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DR-Z4SMは電子制御が魅力、シート高はローダウンキットでなんとかできる!
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