公開日: 2021/05/31
更新日: 2022/09/06
4月23日、二輪複合施設「kitakaruBASE(キタカルベース)」が北軽井沢に誕生した。同施設ではレンタルバイクとツアーの提供だけでなく、浅間・北軽井沢エリアの宿泊施設や観光スポット、飲食店などの案内も行っているが、どのような目標を掲げながら運営を行っているのだろうか。モトツアーズジャパン広報の原さんに話を聞いた。
4月23日、二輪複合施設「kitakaruBASE(キタカルベース)」が北軽井沢に誕生した。これは、レンタル819を展開するキズキレンタルサービスの関連会社「Moto Tours Japan(モトツアーズジャパン)」がプロデュースしたもの。レンタルバイクとツアーの提供だけでなく、浅間・北軽井沢エリアの宿泊施設や観光スポット、飲食店などの案内も行う。1階はサービスカウンター、2階は訪れたライダーや地元住民が憩い、語り合える交流の場となっている。
キタカルベースのレンタル車両には、ガソリン車だけでなく、スクーターやオフロードタイプの電動バイクもラインアップ。これについて、モトツアーズジャパン広報の原佐知子さんは次のように説明する。
「浅間・北軽井沢エリアは、自然環境の保護活動を行うジオパークとなっているため、トコトコ走るのにうってつけの場所です。いまは準備中ですが、排出ガスの出ない環境に優しいEモビリティによるツーリングや林道、オフロード走行など、新しいアクティビティを提案していく予定です」
ツアーは7月10日に「kitakaruBASE! レンタルバイクツアー1泊2日」を実施予定。このツアーはアテンダントガイド付きで、渋峠、地獄谷野猿公苑、嬬恋牧場、榛名湖・榛名神社を巡るコースとなっている。なお、宿泊先はkitakaruBASEと提携する北軽井沢の宿。これは、同施設が掲げる“バイク事業を通じた町への協力”という目標によるものであると原さんは言う。
「キタカルベースを利用し、北軽井沢にステイして頂くことで、いままで通過点となっていたエリアに人の流れを作りたいと考えています。私たちは、宿泊施設や観光スポット、飲食店など地元の人と一緒に、この町をさらに盛り上げていきたい。そして、1950年代に浅間火山レースや日本モーターサイクルクラブマンレース大会が開催されていた、かつての“バイクの聖地”を未来に繋げていきたいのです」
地域活性化に向け、キタカルベースでは雇用の創出にも取り組んでおり、サービスカウンタースタッフに地元の人を募集している。
キタカルベースでは、“ライダーの社会的地位の向上”という目標も掲げている。これについて原さんは、こう述べる。
「私たちは少しでもライダーのステータスを上げたい。そのためにはバイクに乗る人自身が安全な運転を心掛け、危険な乗り物ではないとアピールすることが必要だと考えています。そこでキタカルベースでは、自分のライディングを見返して頂くために、“Good Manner Riding宣言”を実施しています」
これは、他ライダーの模範となる自覚を持ってライディングやツアーへの参加を目指すもので、記入したユーザーには、その証としてピンバッジを交付。これを後日、目にしたりすることで宣言を思い出し、安全運転の意識を持ち続けてもらおうというのだ。5月19日時点で、40人のライダーがこの取り組みに賛同している。
今後は、ツアーの拡充に向けアテンダントガイドの育成を計画しているほか、アフターコロナの需要に備えて、海外ユーザーの受け入れ体制も順次整えていく予定だ。
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