バイクオートバイ青木三兄弟宣篤拓磨治親

初の埼玉開催。Side Stand Project「パラモトライダー体験走行会」

公開日: 2021/11/02

更新日: 2021/11/02

 Side Stand Project(SSP)は10月11日、「パラモトライダー体験走行会」を開催した。身体に障がいがある人にバイクに乗る楽しみを提供している同プロジェクトの代表は青木治親氏。現オートレース選手、そして元WGP125ccクラスチャンピオンでもあり、世界的に活躍した「青木三兄弟」の三男だ。1998年に精髄損傷のため下半身不随となった兄、拓磨氏と再びバイクで走るため、この活動を開始した。

参加者とボランティアスタッフで記念撮影

 今回の開催場所は、埼玉県上尾市の指定自動車教習所「ファインモータースクール上尾校」。埼玉県では初の開催となる。

 当日は大阪からの初参加者を含めて4人が参加。車両には、手元でシフトチェンジができる「ハンドシフト装置」や、ステップにブーツを留めるビンディング、危険と判断した場合に強制的にエンジンをストップできる緊急停止リモコンなどを搭載。走行レベルに合わせ、4段階の補助輪を装着した車両も用意された。
 走行前には理学療法士が体調を確認。約35名のボランティアスタッフが関わり、ならし走行を繰り返したあと、最終的に参加者一人ひとりが自身で走行を楽しんだ。

操作を右手で全て行えるように加工した車両。アクセル手前にあるレバー(シルバー)がクラッチ

 大阪からの参加者は、ツナギに着替える時からバイクに乗れる嬉しさで涙。下半身不随と左手障がいで握力が無いため、車両はハンドル周りを特殊仕様に加工。全ての操作を右手で行えるようにした。

握力が無くてもハンドル操作ができるように手首にバンドを装着してフックをハンドルに掛けるサポーターを導入。

 握力が無いため、ハンドルを握るのも困難。そのため、車両だけでなく、手首側にも工夫が施された。バンドを利用してフックを装着し、それをハンドルに掛けることで操作ができるようにしたのだ。健常者はエンストするくらい難しい操作も、日頃から右手で全てこなしているため器用に使いこなし、走行を楽しんでいた。

バイクに乗っている時は楽しさだけを感じていたという3回目の参加者

 こちらは、今回で3回目となる参加者。安定した走行で、ボランティアスタッフに手を振る余裕も見せていた。日頃は障がいを抱えている下半身に激痛を感じ、嫌な思いをしているとのことだが、バイクに乗っている時は痛みを忘れ楽しさだけを感じていたという。

 最近ではSNSを通じ、初めて参加するボランティアスタッフが徐々に増えてきているというSSP。初参加のスタッフへは、開始前に熟練スタッフがしっかりレクチャーを行い、パラモトライダーが安心して乗れる体制を構築。多くのボランティアに支えられ、活動は着実に前進している。
 また、会場となったファインモータースクールは、SSPの取り組みに賛同し、今後も会場提供として協力するほか、年間活動もサポートして行く。

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