公開日: 2022/01/31
更新日: 2022/09/06
昨年10月19日、同月3日に行われた「令和3年度第1回自動車整備技能登録試験」の結果が発表された。そのなかで、「2級二輪自動車」の全国平均は83.1%であったのに対し、テクニカルスクール受講生の合格率は91.7%を記録。2016年の講習開始以降、6年連続で全国平均を上回る結果となった。
テクニカルスクールでは“国家試験全員合格”という大きな目標を掲げ、二輪に特化した講習を実施。開校した2013年から2021年までの平均合格率が3級二輪は97%、2016年から講習を開始した2級二輪は94%と、毎年全国平均を大きく上回る数字を記録。2017年度と2019年度には、3級・2級ともに合格率100%を達成している。
テクニカルスクールの指導員は試験当日、会場に駆けつけて最後の最後まで応援。そして、試験を終えた受講生を迎え入れる。この際、1人ひとりの回答を記録し、これをもとに試験分析を行う。昨年度の試験について、井田指導員は次のように分析する。
「過去問を何度も解き、基本を抑えることができていれば解ける問題が多かったと思います。ただ、法規の『露出した電気端子および電気開閉器から何mm以上』という問題に関しては、いままでに出題されたことがなく、答えの異なる類似問題が過去問にあるため、多くの人が間違えていました。これは他の受験生も該当していると思います」
また、今年度の試験に関しては、「2年連続で全国平均が83%を超えているため、難易度が少し上がるのではないか」と予想している。
昨年度の上期受講生はテクニカルスクールの講義について、どのような感想を抱いたのだろうか。講習終了後に実施しているアンケートでは、「指導員が受講生に寄り添ってくれるので、心強かったです。また、井田先生の講義への熱意が伝わってきたので、モチベーションを落とさずに勉強できました」「通い始めた頃は距離の問題もあり、正直、面倒くさいなと思う日もありました。けれども、井田先生の講義はもちろん、他の受講生との会話も面白く、いつの間にか毎週水曜日を迎えるのが楽しみになっていました」との感想を頂いている。
このように、テクニカルスクールは指導員と話しやすいだけではなく、他の受講生とも気軽に話せる環境となっている。これは、同スクールの特長だと井田指導員は言う。
「講義では一方的に話をするのではなく、現場で働く受講生の考えも積極的に聞くようにしています。昨年度の上期講習ではサスペンションに詳しい人がいたので、私の代わりに教科書には載っていない内容を説明してもらいました」
また、テクニカルスクールでは受講生同士の繋がりを深めるため、講習コースごとにLINEグループを作成。受講生は卒業後も連絡を取り合っており、整備やカスタムに関する質問など、情報交換が行われているという。同スクールは資格を取って終わりではないのだ。
2022年度上期講習は2級2クラス、3級1クラスを募集予定。募集要項の詳細は、千葉県自動車整備振興会のホームページをご確認下さい。
BDSテクニカルセンター
TEL:04-7190-0678
URL:https://www.bds.co.jp/technicalschool/
千葉県自動車整備振興会
URL:http://www.caspa.or.jp/index.shtml
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