ニューモデルホンダ

「NT1100」報道試乗会を開催。扱いやすさと長距離走行を両立した新型スポーツツアラー誕生

公開日: 2022/02/25

更新日: 2022/09/06

ホンダは2月9日、快適性と多用途性を高次元でバランスさせることで、日常の扱いやすさと長距離走行の快適さを両立した新型スポーツツアラー「NT1100」の報道試乗会をホテル&リゾーツ南房総で開催した。

ツーリングの楽しさをご存じのライダーに、より質の高い体験を提案したい

<center>エンジンは「CRF1100L Africa Twin」「Rebel1100」と同じものを搭載</center>
エンジンは「CRF1100L Africa Twin」「Rebel1100」と同じものを搭載

NT1100は「快適性」「多用途性」「最新のオンロードスタイル」を開発キーワードとし、これらを高い次元でバランスさせた次世代スポーツツアラー。「Weekday express, Weekend expedition」というコンセプトのもと、通勤などを快速、快適に、またツーリングは移動距離を気にせずに上質な時間を楽しめるような存在を目指して開発された。

NT1100は、「CRF1100L Africa Twin」や「Rebel1100」と同じエンジンを搭載。吸排気系を専用設計とし、低速から幅広く使えるトルクと高回転までスムーズに回る特性を持たせることで、力強くスポーティーな走りを楽しめるパワーユニットとなっている。

また、アップライトなライディングポジションと、高い目線によって得られる開放感と扱いやすさに加え、シート各部の厚さを最適化することで、長時間走行時の疲労軽減に寄与。さらに、ライダーの好みに合わせて高さと角度を5段階に調整可能な手動式大型ウインドスクリーンや、ストローク量を確保したサスペンションなどを搭載し、快適な乗り心地をライダーに提供する。

5段階に調整可能な手動式大型ウインドスクリーンと優れた空力特性を実現するウインドプロテクション
5段階に調整可能な手動式大型ウインドスクリーンと優れた空力特性を実現するウインドプロテクション

この他、直感的に扱いやすい6.5インチタッチパネルフルカラー液晶メーターや、前輪の浮き上がりと後輪のスリップを緩和する「HSTC(ホンダセレクタブルトルクコントロール)」などの先進装備も採用している。

スタイリングは、シンプルながらキャラクターラインを強調させるデザインとすることで、引き締まった印象と軽快さを与えている。また、ライダーを中心に造形された抑揚のあるプロポーションと、ライダーを包み込むようなディテール形状は、ウインドプロテクション性能を最大化するようにデザインされ、優れた空力特性を発揮する。

<center>パニアケースやトップケースなどの純正用品を装着したNT1100</center>
パニアケースやトップケースなどの純正用品を装着したNT1100

NT1100について、開発責任者であるホンダものづくりセンターの清野浩司さんは次のように説明する。

「すでにツーリングの楽しさをご存じのライダーに、より質の高い体験を提案したい、という動機で開発しました。2人だから、雨だから、寒いからクルマでいいじゃんとはならないような、バイクって楽しいな、ともっと感じて頂けると信じられるモデルを出しました」

NT1100のカラーは「マットイリジウムグレーメタリック」と「パールグレアホワイト」。3月17日より発売開始となっており、メーカー希望小売価格(税込)は168万3000円。

小林ゆきさんによる試乗インプレッション

NT1100は風をしっかり横に流してライダーの疲労を軽減する空力特性を備えていますが、同時にカッコよさやラグジュアリー感なども併せて持っています。私は、新たなアドベンチャーツアラー的な特性かな、と感じました。また、試乗を通じてとても驚いたことがあります。それは、NT1100はアフリカツインやレブル1100と同じ2気筒エンジンを搭載していますが、それらとはエンジンのフィーリングが違うということです。NT1100は、明らかにスポーツバイクのエンジンフィールとなっています。そのため、アフリカツインやレブル1100に乗っているから2気筒エンジンの良さやトルク感を知っているという方でも、新たな魅力を感じることができると思います。



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